Lumix GX7MK3とPanasonic Leica DG SUMMILUX F1.7 15mmの低照度下のパフォーマンスの確認がてら、7月28日に3年ぶりに行われた葉山町花火大会に行ってきた。
三脚も持たずMFT(マイクロフォーサーズ)で花火を撮影するなんて正気か?と写真の玄人の方からは突っ込まれてしまいそうだが、そもそも現在僕はまともに機能するカメラはGX7MK3しか持っておらず、加えて花火の撮影など、極端な低照度下での撮影は1年に数回あるかどうかなので、現状はGX7MK3で満足している。
花火大会は普段はほとんど人が通らない海の堤防近くで鑑賞したが、さすがに3年ぶりの花火大会とだけあって今日は多くの人でごった返していた(歩けないというほどではないが)。

ISOを上げたら思いのほかノイズが乗ってしまったので以降の写真は全てISO 200固定にして堤防の上にカメラを置いて撮影。なお、本記事に限らず当サイトの写真は特にことわりがない限り全てRAWで撮影しLightroomで現像したものを載せている。


結果としては三脚やカメラを固定する場所さえあれば当たり前といえば当たり前だがそれなりに花火の写真も撮影できた。
また、途中何回か手持ちでも撮影したがGX7MK3の手ぶれ補正は極めて優秀で、きちんとカメラをホールドして持っていれば1/10のようなシャッタースピードでもブレずに撮影が可能だったのは嬉しい発見だった。
Panasonicのフラグシップ機GH6などはMFTでありながら「強力な手ぶれ補正を搭載して低速なシャッタースピードでも撮影可能とすることでMFTの暗所高感度撮影が苦手という弱点を克服している」とどこかで読んだが、それもあながち間違ってはいないアプローチなのかもしれない。
とはいってもダイナミックレンジの広さなど様々な点でMFTはAPS-Cやフルフレーム(フルサイズ)には絶対に敵わないので、これから先PanasonicはMFTとフルフレーム、どちらに重きを置いてラインアップを展開していくのか興味深い。
ちなみにiPhone 12 miniのナイトモードで撮影した花火の写真は以下の通り。

かなり画質が悪くノイズも乗りまくってしまっているが、この画像は特に圧縮しているわけでもなく、これがiPhone 12 miniの低照度撮影の限界と言える(GX7MK3が固定、iPhoneは手持ちという違いは大いに考慮する必要はあるが)。
「MFTはスマホの高画質化に押されて存在意義がなくなった」と言われたりするが、こうしてみるとMFT規格のカメラもまだまだ現役だと感じた。