現在カメラは6月に買ったばかりのGX7MK3をメインとして使っているのだが、やはりセンサーがマイクロフォーサーズということもあってRAW現像時のダイナミックレンジに不満が出てきてしまった。
僕は基本RAWでしか写真を撮らず、撮影してからRAW現像をするまでが写真だと思っているのだが、マイクロフォーサーズの場合、センサーサイズの都合でどうしてもRAW現像で影を持ち上げたりするとノイズが目立ってしまう。
これを解決するには当然ながらマイクロフォーサーズよりセンサーが大きいAPS-Cやフルサイズのカメラに買い換えればいいのだが、困ったことに一眼のAPS-Cやフルサイズカメラの中には僕好みのデザインのカメラが非常に少ないのだ。
以前にも書いたことがあるが僕はカメラは性能や操作性よりデザインを重視しており、特に軍艦部がフラットなレンジファインダースタイルのカメラが好きだ。加えて僕の撮影スタイルだとファインダー(EVF)もマストとなる。
GX7MK3を選択したのもデザインがレンジファインダースタイル寄りで、なおかつEVF付きだからであって性能や操作性は二の次だった。
そういった「デザイン」寄りの見方で各社のカメラのラインナップを見てみると僕の要求を満たすのは現時点ではAPS-Cセンサーを搭載するFUJIFILMのX-E4くらいしか選択肢がない。
X-E4はGX7MK3より更にレンジファインダースタイル寄りのデザインだし、シックな色と見た目が僕の好みにド直球なのだが、困ったことにX-E4は2021年に発売されたばかりだというのに入手困難であり、Amazonではキットレンズ込みで20万円というぼったくり価格で販売している業者もいる(通常の相場はボディのみで9〜10万円)。
X-E4を諦めてNikonのZfcやSonyのα7シリーズでもいいのかもしれないが、Zfcはクラシックなデザインではあるがレンジファインダースタイルではないし、α7シリーズはレンジファインダースタイルではあるがグリップが突き出しているデザインなので僕の好みからは外れてしまう。
そもそも何故、マイクロフォーサーズも含めて各社のカメラはレンジファインダースタイルのデザインが少ないのか、どうにも納得がいかない。
「グリップがないと持ちにくい」、「レンジファインダースタイルは人間工学的に適してしない」、「単に一眼レフスタイルやグリップスタイルがトレンドだから」、様々な理由が考えられるが、もう少しカメラメーカー各社にはレンジファインダースタイルのカメラのレパートリーを増やしてほしいと思う。ミラーレスカメラはデザインの自由度がある程度高いというのもメリットの一つだと思うので多種多様なデザインのカメラがあってもいいと思うのだ。
今のところ、やはりFUJIFILMのX-E4が最有力候補なので通販サイトなどに張り付いて入荷されないか逐一チェックはしているが、ここ数ヶ月入荷する気配はなく、仮に入荷しても前述の通り約20万円という相場からは程遠い価格のものしかないため、一体いつX-E4を手にできるか不明だ。ひょっとしたら今年中は無理という可能性も十分に考えられる。
いっそのことNikon Zfc、あるいはFUJIFILMの上位モデルX-Pro 3で妥協するかとも考えたが、あとになってX-E4が入荷したら後悔しそうで一歩踏み出せずにいる。
つくづく僕のような「レンジファインダースタイルのカメラが好き」というニッチな層には辛い時代だと感じている。2022年でこれだけレンジファインダースタイルのカメラが少ないとなると、いずれはカメラのデザインというものは画一的なものに収まってしまうのではないかと危惧している。