INFORNOGRAPHY https://infornography.blue Macと写真と徒然なる日々 Mon, 15 Apr 2024 13:25:33 +0000 ja hourly 1 https://infornography.blue/wp-content/uploads/2024/04/cropped-faviconnew2-32x32.png INFORNOGRAPHY https://infornography.blue 32 32 Mac App Storeのアプリを手動アップデート&チェックする方法 https://infornography.blue/mac-app-store-manual-update/ Mon, 15 Apr 2024 09:22:04 +0000 https://infornography.blue/?p=4525

iPhoneやiPadではApp Storeのプロフィールアイコンからアプリの手動アップデート及びアプリのアップデートチェックが可能だが、macOSのMac App Storeはアプリは自動アップデートが基本であり、自由 ...

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iPhoneやiPadではApp Storeのプロフィールアイコンからアプリの手動アップデート及びアプリのアップデートチェックが可能だが、macOSのMac App Storeはアプリは自動アップデートが基本であり、自由に手動でアプリのアップデートチェックはできない。

一応はMac App Storeの「アップデート」という項目をクリックすることでアップデートチェックは行われているようなのだが、経験上、多くのアプリのアップデートがアップデートチェックをすり抜けてしまう。

Mac App Storeのサイドバーの「アップデート」をクリックすることで一応はアップデートチェックが可能だが、iPhoneのように直感的ではなく、アップデートチェックをすり抜けてしまうアプリも存在する

本記事ではHomebrew(パッケージマネージャ)のmasというCLIツールを用いて、ターミナルから、より確実なMac App Storeのアプリの手動アップデートチェック及び手動アップデート方法を紹介する。

Mac App Storeアプリ手動アップデートチェック方法

1. Homebrew(パッケージマネージャ)をインストールする

まずはターミナルを起動して下記のコマンドを実行してHomebrew(パッケージマネージャ)をインストールしよう。

/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"

パスワードやエンターキーの入力を求められたら適宜入力しよう。Homebrewのインストールは非常に簡単で基本的に画面の指示に従っていれば問題ない。

2. masをインストールする

Homebrewのインストールが終わったら、続いてCLIツールのmasを下記のコマンドでインストールしよう。

brew install mas

3. アプリの手動アップデートチェックを行う

masをインストールしたら下記コマンドで、まずは未アップデートのアプリがないかチェックしてみよう。

mas outdated

上記画像では「Prime Video」と「Yomu」というアプリが未アップデートであることがわかる。

4. 未アップデートのアプリを手動アップデートして完了

未アップデートのアプリを一括でアップデートするには下記コマンドを実行する。ただし、下記コマンドでは、過去に削除した不要なアプリまでアップデートを行うため、アンインストールした不要なアプリまでダウンロードされてしまう。

mas upgrade

そこで、先ほどのmas outdatedコマンドで表示されたアプリのアプリケーションIDを使用して、個別に手動アップデートを行おう。

上記画像の①で表示されている数字がそのアプリのアプリケーションIDであるため、上記画像を例に取ってPrime Videoアプリをアップデートしたければmas upgrade 545519333(②)というコマンドを実行すれば指定したアプリのみのアップデートが可能だ。

mas upgradeというコマンドでMacにインストールされているアプリのみを一括でアップデートできれば一番楽なのだが、現状のmasツールではそういったことはできないので、多少手間はかかるがアプリケーションIDを指定した個別の手動アップデートを行おう。

なお、アップデートを行なったにも関わらず依然としてmas outdatedコマンドで繰り返し同じアプリが表示される場合、国際版のアプリと日本国内で提供されているアプリのバージョンの違いでアップデートできない場合があるため、その場合は無視しよう。

ちなみに下記コマンドではMacに現在インストールされているアプリをアプリケーションID付きで一覧表示することが可能だ。

mas list

まとめ

Mac App Storeに手動でアップデートチェックを行う直感的なボタンなどがあればいいのだが、現状はMac App Storeのアプリの確実な手動アップデートチェック及びアップデートを行うには本記事のようなCLIツールを利用するしか方法がないのが残念だ。

Mac App Storeのアプリは場合によっては長い間自動アップデートが行われず、ユーザーが気づかない場合もあるため、Mac App Storeでダウンロードしたアプリが最新かどうか気になる場合は本記事の方法でアップデートチェックを行ってみよう。

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Macを買うならM4 Macが登場するまで待った方がいいと思う理由(2024年上半期) https://infornography.blue/should-wait-for-m4/ Fri, 12 Apr 2024 06:39:46 +0000 https://infornography.blue/?p=4488

本記事では管理人個人の推論に基づいて2024年4月時点において、Macを買う場合はM4搭載Macが出るまで購入を控えた方が良いと考える理由をまとめておきたい。 なお、前述の通り本記事の内容はあくまで管理人個人の推論に基づ ...

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画像出展 Apple

本記事では管理人個人の推論に基づいて2024年4月時点において、Macを買う場合はM4搭載Macが出るまで購入を控えた方が良いと考える理由をまとめておきたい。

なお、前述の通り本記事の内容はあくまで管理人個人の推論に基づくものであり、既にM3 Macを購入した人やM3搭載Macを貶める意図は全くない。

もしM3搭載Macを購入した人が本記事を読んで気分を害されたら全く申し訳ない。

M4搭載Macを待った方がいいと思う最大の理由

M4搭載Macが出るまでMacの購入を控えた方が良いと思う最大の理由は”M4がAIに極めて特化したチップになる”可能性が高いためだ。

近年の生成AIに代表されるAIの進歩は凄まじく、マイクロソフトやGoogleはこぞって大規模言語モデル(LLM)を発表し、既に数年前からAIに莫大な投資を行っている。

しかしAppleは3月に大規模言語モデル「MM1」の発表を行ったものの、それまではAIという分野でマイクロソフトやGoogleに後れを取っていた。実際にはAppleがApple GPTと呼ばれるチャットAIを既に社内で活用していたという報告もあるが、いずれにしろAIという分野ではまだAppleはその存在感をいまいち示せていなかったのが実情だ。

参考 Appleはすでに社内で業務に独自のチャットAI「Apple GPT」を活用しているGIGAZINE

そんな中でAppleは6月のWWDCで発表されるであろうiOS 18やmacOS 15について、AIに特化した機能を多数発表すると目されており、AI関連機能に関して全力を注いでくると思われる。

参考 「iOS 18」で登場するとウワサされている新AI機能まとめGIGAZINE

そこで切っても切り離せないのが、それらのAIに特化した機能を十分に発揮させる必要があるAppleのSoC群、”Apple Silicon”だ。

現在販売されているほぼ全てのApple製デバイスのSoCには既に数年前から”Apple Neural Engine(ANE)”という機械学習機能が備わっており、最新のM3ではANEの演算性能は18TOPS(1秒間に18兆回の演算)に達するが、M4ではこのANEが大幅に拡張されるか、あるいは全く新しい次世代のANE(もしくはそれに相当するもの)が搭載される可能性が高い。

MacRumorsの記事でもM4チップはAIに特化したチップになる可能性があることが言及されている。

参考 Macs to Get AI-Focused M4 Chips Starting in Late 2024MacRumors

AppleはOSもチップも自社設計が可能な企業であるため、iOS 18やmacOS 15でAI関連の機能を充実させ、M4などの新たなSoCでそれらの機能を活かすという戦略を取ることは想像に難くない。

既存のMac(M1〜M3)チップはどうなる?

画像出展 Apple

では既存のM1〜M3チップはmacOS 15のAI関連の機能を十分に活かせるのか、という点が疑問として上がってくるが、2024年3月にM3搭載MacBook Airが発売されたばかりであるし、MシリーズSoCは第一世代を取ってみてもCPUやGPU性能的にはまだ現役であるため、現時点で未発表のM4チップでしか利用できない機能が登場するとは考えにくい。

ただmacOS 15では「M4チップならM1〜M3のチップより高速に処理が可能」といった機能が複数出てくる可能性は大いにあるだろう。

今後のMシリーズチップの動向

M4チップがAIに特化したものになるとして、ではその先のM5やM6などの今後のMシリーズチップはどのようなアプローチを取るのだろうか。

AIは一過性のブームなどではなく、今後数年から数十年に亘って我々の生活や社会に革命をもたらすものと期待されている。当然のことながらMシリーズチップはこの先もAIに特化し続けていくだろう。特にプロセスルールの微細化が限界を迎えてCPUの性能が頭打ちになってきている中で、機械学習やAIに特化したチップ作りは必須となってくる。

現にIntelもAMDもAppleのANEに相当する”Neural Processing Unit(NPU)”を組み込んだSoCを開発しており、IntelはCore Ultraシリーズ(ノートPC向け)、AMDはAIに特化したSoC群のAI機能を”Ryzen AI”と名付けてRyzenシリーズとして発売している。

近年、AI技術は進歩が激しいため正確な未来を予測することは難しいが、Appleを含む巨大テック企業はこの先もAIにフォーカスし、MacのMシリーズはAIへのフォーカスを前提とした設計になっていくのではないだろうか。

まとめ M4シリーズはMシリーズの転換点となる可能性が高い

以上、少し話が脱線してしまったが、現在Macを購入するのであれば、AIに特化するであろうM4シリーズチップを待った方が賢明だという個人的推論をまとめた。

これでM4シリーズが今までのMシリーズのただの延長線上のチップとなったらお笑い種であるが、僕としてはまず間違いなくM4はAIに特化した新たな機能を搭載してくると予想している。

アーキテクチャが違うので単純な比較はできないが、参考までに現在のM3シリーズチップはANEの性能が18TOPSなのに対して、IntelやAMDのSoCのNPUは30〜40近いTOPSに達しているため、Appleにとって次のMシリーズはANEの拡張、もしくはそれに相当する新たな機能が搭載されることは個人的に自然なことだと思っている。

管理人としてはM4チップは今までのMシリーズとは一線を画す、Mシリーズの転換点と言えるようなチップになると考えている。

いずれにせよ、現在Macの購入を考えていて「今すぐ新しいMacがどうしても必要」というわけでなければ、恐らく今年中に発表されるであろうM4チップを待ってみてもいいのではないだろうか。

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macOS Sonomaの絵文字キーの予測絵文字をオフにする方法 https://infornography.blue/macos-sonoma-emoji-prediction-disable/ Wed, 10 Apr 2024 06:45:56 +0000 https://infornography.blue/?p=4476

macOS Sonomaではキーボードの地球アイコン(グローバルキー・絵文字キー)を押すと、全ての絵文字を表示するのではなく、入力中の文字に適した絵文字アイコンが表示されるように挙動が変更された。 本記事ではこの挙動を無 ...

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macOS Sonomaではキーボードの地球アイコン(グローバルキー・絵文字キー)を押すと、全ての絵文字を表示するのではなく、入力中の文字に適した絵文字アイコンが表示されるように挙動が変更された。

macOS Sonomaではキーボードの絵文字キーを押すと入力中の文字に応じて絵文字が表示されるように仕様が変更された

本記事ではこの挙動を無効にして従来のように絵文字キーで全ての絵文字を表示させる方法を紹介する。

macOS Sonoma 予測絵文字をオフにする手順

ターミナルを起動し、下記のコマンドを実行したあとMacを再起動すれば、絵文字キーの挙動は従来通り文字入力中であっても全ての絵文字が表示されるようになる。

sudo defaults write /Library/Preferences/FeatureFlags/Domain/UIKit.plist emoji_enhancements -dict-add Enabled -bool NO

パスワードの入力を促されたら管理者パスワードを入力してエンターキーを押そう。

コマンド実行&再起動後
文字入力中であっても全ての絵文字が表示されるようになった

元に戻す

元の挙動に戻すには下記コマンドを実行してMacを再起動。

sudo defaults write /Library/Preferences/FeatureFlags/Domain/UIKit.plist emoji_enhancements -dict-add Enabled -bool YES

まとめ

macOS Sonomaでは入力切り替え時やCaps Lock有効時のインジケーターなど、細かな変更点が多数あるが、それらの多くはシステム設定からは簡単にオフにできないため、もう少しユーザー側に選択の余地があってもいいように思う。

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Chromeの水色(青色)タイトルバーをオフにする方法(2024年メソッド) https://infornography.blue/google-chrome-disable-blue-titlebar/ Wed, 27 Mar 2024 23:04:37 +0000 https://infornography.blue/?p=4434

2023年のGoogle ChromeからChromeのUIにMaterial Youが全面的に採用され始め、タイトルバーが水色になったが、本記事ではテーマの変更をせずに、この水色タイトルバーをオフにして以前のChrom ...

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2023年のGoogle ChromeからChromeのUIにMaterial Youが全面的に採用され始め、タイトルバーが水色になったが、本記事ではテーマの変更をせずに、この水色タイトルバーをオフにして以前のChromeのデフォルトカラー(灰色)に戻す方法を紹介する。

なお、Chromeに初めから備わっているツールで従来の灰色に近い色に戻すことも可能のため、本記事の方法はあくまでカスタマイズなしで昔のデフォルトの灰色に戻したい人向けとなる。

本記事で紹介する方法ではなく「Googleの設定」から「プロフィールをカスタマイズ」の項目に移動してデフォルトカラーを変更することも可能

ちなみに本記事の方法はMacやWindowsの外観モードをダークモードに設定してもChromeの色が自動でダークに切り替わらなくなり、色は灰色に固定される点に注意されたい。

また、本記事の方法はChromeのフラグを弄るので予期せぬ不具合が発生する可能性もあるため、あくまで自己責任でお願いしたい。

水色タイトルバーをオフにする手順

1. フラグ管理画面に入る

まずアドレス欄に下記の文字列を入力してフラグ管理画面に入る。

chrome://flags/#chrome-refresh-2023

2. Chrome Refresh 2023及びChrome WebUI Referesh 2023を無効にする

フラグ管理画面に入ったら下記の2つの項目(Chrome Referesh 2023及びChrome WebUI Refresh 2023)を「Default」から「Disabled」に変更する。

3. Customize Chrome Side Panelを無効にする

続いて画面上部の「Search flags」欄に「Customize Chrome Side Panel」と入力して検索し、「Customize Chrome Side Panel」の項目も「Disabled」に変更する。

4. Chromeを再起動してタイトルバーの色が元に戻っていたら成功

前述の3つの項目を「Disabled」に変更したらChromeを再起動し、タイトルバーの色が上記画像のようにグレーに戻ったら成功。

まとめ

簡単な手順ではあるが、Google Chromeのアップデートは頻繁であり、アップデートによって本記事の手順が通用しなくなる可能性があるため、本記事はGoogle Chromeのアップデートに応じて適宜リライトしていく予定だ。

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Apple Silicon MacでcDockを使用する方法 https://infornography.blue/cdock-apple-silicon/ Fri, 22 Mar 2024 07:08:25 +0000 https://infornography.blue/?p=4393

macOSのDockカスタマイズアプリ「cDock(有料アプリ)」の正式な開発は現在ストップしており、Apple Silicon Macでは起動はするがDockのカスタマイズ効果は得られない。 cDockはuBarやSi ...

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cDockを使うとDockの見た目や機能を、余計な負荷はほぼなしにカスタマイズできる

macOSのDockカスタマイズアプリ「cDock(有料アプリ)」の正式な開発は現在ストップしており、Apple Silicon Macでは起動はするがDockのカスタマイズ効果は得られない。

cDockはuBarSidebarなどのDock代替ツールとは違い、macOSのデフォルトDockの見た目をシステムに介入して変更するため、カスタマイズの自由度が高く、余計な負荷が少ないのが特徴だ。

本記事ではApple Silicon(M1以降のすべてのMac)でcDockを使用する方法を解説する。

なお、本記事の方法はSIP(System Integrity Protection)を常時無効化しておく必要がある他、ブート引数に特殊なパラメータを書き込むため、それらに詳しくない・そういった設定を変更することによるリスクに不安がある場合はおすすめできないので、本記事の方法を実行する場合はあくまで自己責任でお願いしたい。

特にブート引数は誤ったパラメータを書き込むと最悪Macが起動しなくなる(経験済み)ため、注意していただきたい。

cDock有効化手順

1. SIPを無効化する

まずMacを一旦システム終了し、電源ボタンを押し続けてmacOS復旧(リカバリーモード)に入り、メニューバーのユーティリティからターミナルを起動して下記コマンドを実行する。

csrutil disable
[y/n]と表示されたら「y」キーを押したのち、管理者パスワードを入力してエンターキーを押す。

ちなみに管理者パスワードを間違えて入力したりすると、一時的にSIP変更にロックがかかるため、エラーが表示されたりした場合はMacを再度起動し直して改めてmacOS復旧に入ろう。

前述のコマンドを実行してしばらくすると「System Integrity Protection is off」と表示されるので、念の為下記コマンドを実行してSIPの状態を確認しよう。

csrutil status

「System Integrity Protection status: disabled」と表示されたら、正常にSIPが無効化されている。

SIPの無効化を確認したらMacを再起動して普通にmacOSを起動しよう。

2. ABI(Application Binary Interface)のarm64eのプレビューを有効化する

Apple Silicon MacのmacOSではすべてのプロセスはarm64ではなく拡張版のarm64eでコンパイルされているため、「cDock」を使用するためにはcDockのプロセスがmacOSに介入できるように、ABI(Application Binary Interface)のarm64eのプレビュー版を下記ターミナルコマンドでブート引数を書き込んで有効化する必要がある。

sudo nvram boot-args=-arm64e_preview_abi

パスワードの入力を求められたら管理者パスワードを入力してエンターキー。

コマンドを実行したらcDockを使用する下準備は整ったのでMacを再起動しよう。

3. cDockベータ版をダウンロード

続いてcDockを公式サイトからではなく、最新のベータ版をGitHubのスレッドからダウンロードする。

参考として2024年3月22日時点において最新のベータ版である5.3.3(ZIPファイル)への直リンクを下記に記しておく。

参考 cDock 5.3.3 Beta ZIPGitHub

なお、このcDockは海賊版などではないため、当然のことながらcDockの有料ライセンスが必要になる。

4. cDockを起動してテーマ変更が反映されたら完了

ダウンロードしたZIPファイルを解凍したら通常のアプリと同じようにcDock Betaを起動しよう。

なお、cDock起動の際にヘルパーツールのインストールを求められたら管理者パスワードを入力してインストールし、システム設定などのセキュリティ設定を変更するように求められた際も、指示にしたがって適宜設定を変更しよう。

ここまでの手順によってcDockは正常に動作するようになっているはずなので、試しにテーマを「OS X Mavericks」などに変更してみよう。

cDockの設定画面からはテーマ以外にも様々な機能をユーザー側で変更できるため、色々と設定をお好みで弄っても構わない。

テーマを変更してDockの見た目が上記画像のように変更されたら成功だ。

なお、テーマを変更してもDockが再起動するだけでカスタマイズの効果が反映されない場合、cDockのヘルパーツールがクラッシュしたと思われるため、その場合はMacを通常再起動し、再度cDockを起動しよう。

現状のcDockはBeta版であり、動作が不安定なのでDockの見た目を大きく変更したり、何度も設定を変えたりしているとヘルパーツールがクラッシュする場合がある。

元に戻す

前述までの手順をすべて元に戻す場合は、まずcDockの設定からテーマをデフォルトのDockに戻し、cDockをApp Cleanerなどのアプリケーション削除ツールで完全に削除したのち、SIPを無効化した時と同様の方法でmacOS復旧に入り、ターミナルで下記コマンドを実行してブート引数を削除する。

nvram -d boot-args

続いて下記コマンドでSIPを再度有効化する。

csrutil enable

コマンドを実行したらMacを再起動しよう。

これで前述の手順で弄った設定はすべて元通りになる。

まとめ

僕はmacOS Big Sur以降の角丸のDockがあまり好きではないため、本記事の手順のリスクを承知でcDockを有効化したが、DockをカスタマイズするためだけにSIPを常時無効化したり、ブート引数を指定するのは敷居が高すぎるため、あまりおすすめはできない。

繰り返しになるが本記事の手順はシステムが不安定になったり、最悪Macが起動しなくなる可能性もゼロではないため、あくまで自己責任で実行していただきたい。

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M1 Max Mac Studioを2年間使った感想 https://infornography.blue/mac-studio-pros-and-cons/ Fri, 15 Mar 2024 17:53:35 +0000 https://infornography.blue/?p=4330

2022年3月に購入したM1 Max(32GBメモリ・1TB SSD・24GPUコア)を丸2年使用した所感をPROSとCONSでまとめておきたいと思う。 PROS まずはM1 Max Mac Studioモデルの良い点か ...

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2022年3月に購入したM1 Max(32GBメモリ・1TB SSD・24GPUコア)を丸2年使用した所感をPROSとCONSでまとめておきたいと思う。

PROS

まずはM1 Max Mac Studioモデルの良い点から。

CPU性能はサブのIntel Windows PCや無印M3を上回る速さ

Mac Studio M1 MaxのGeekbench 6スコア

M1 MaxのCPU性能は僕がサブで使用しているゲーミングPCの8コア16スレッドCPU(Intel Core i7 10700F)を上回る性能を叩き出しており、加えてM1 MaxのCPU性能は無印のM3のCPUスコアをも僅かに上回っているため、CPU性能に関しては全く不満がない。

サブのゲーミングPCのIntel Core i7 10700Fは数世代前のComet Lakeではあるが、8コア16スレッドCPUを10コアのARMプロセッサが大きく上回るという点には非常に驚かされた。

Core i7 10700F(8コア16スレッド)のGeekbench 6スコア

恐らく次期Apple M4(無印)プロセッサでは、さすがにM1 Maxと言えどもCPU性能でそろそろ抜かれると思われるが、2024年時点において最新のAppleプロセッサであるApple M3無印より性能が上というのは精神的にも安心感がある。

個人的にはM1 Max Mac Studioは次期Apple M4(無印)プロセッサに性能で抜かれても、もうあと2〜3年は最前線で戦えるMacであると考えている。

ベースとなる性能が高いため、macOSのサポートも当分続きそうなのもメリットだ。

Intel MacやWindows PCと比べて圧倒的に低発熱・低消費電力

Mac Studio M1 Maxモデルのアイドル時の温度(室温23度)

Apple SiliconのMシリーズは非常に電力効率が高いため、たとえ全コアに負荷をかけても温度はせいぜい60度台であり、Intel MacやサブのWindows PCと比べると圧倒的に低発熱の上、消費電力も負荷時45W・アイドル時15W程度であり、非常に優秀だ。

Mac Studio M1 MaxモデルのCinebench R23で全コアに負荷をかけ続けている際の温度(室温23度)

以前まで僕はIntel Mac Miniを使用していたが、高負荷時には温度が100度を超えて計測不能になった他、筐体も熱くて触れたものではなかったが、Mac Studioはファンの回転数は常時1300rpm程度で、排気口に手をかざしても若干暖かい程度の微風が感じられるだけであり、筐体も冷たいままだ。

ここまで性能が高いのに、これほどまでに低発熱・低消費電力というのはIntel Mac時代と比べると信じられないと言っても過言ではない。

ポートが豊富

画像出展 Apple

Mac Studio M1 MaxモデルはリアにUSB4(Thunderbolt 4)ポートが4つ、HDMI 2.0ポートが1つ、USB-Aポートが2つ・10Gigabitイーサネットポートが1つ、ヘッドフォンジャックが1つ、フロントにUSB-C(USB 3.1 Gen2)ポートが2つ、SDカードスロットが一つ、と非常にポートが豊富なため、わざわざハブやアダプタなどを購入する必要がないのも魅力だ。

このポートの豊富さはMac miniではなくMac Studioを選択する大きなメリットの一つだと感じる。

特にSDカードスロットがフロントにあるのはよく考えられていて、写真を趣味とする者としては非常に助かっている。

CONS

続いてはMac Studio M1 Maxモデルを2年間使ってみてイマイチと感じた点。

GPU性能はまだまだゲーミングPCが上

Mac Studio M1 Max 24コアGPUのGeekbench 6スコア(OpenCL)

Apple SiliconのCPU性能は素晴らしいのだが、少なくともM1 MaxモデルではGPU性能はサブのゲーミングPC(RTX 3060 Ti)搭載モデルと比べると太刀打ちできず、実際にM1 MaxモデルでSteamのゲームをいくつか試してみたがAAAタイトルのゲームは1080p解像度でも快適なプレイはできなかった。

Windows PC(RTX 3060 Ti)のGeekbench 6スコア(OpenCL)

最新のM3 Maxはハードウェアレイトレーシングに対応したりと、GPU性能が向上しているため、ゲームも快適にプレイ可能かもしれないが、少なくともM1 Max・M2 Max(あるいはUltraでも)GPU性能はNVIDIAやAMDの高性能GPUと比べると劣ってしまう。

デフォルトの32GBメモリでは足りない

詳しいことは下記記事を参照していただきたいが、Mac Studioのベースモデルのメモリ32GBというのは少なくとも僕の用途では足りず、64GB以上にすればよかったと後悔している。

Apple Silicon Macはいかなる方法を以ってしても一切のコンポーネントを増設することはできないため、購入するなら自分が行う作業を見極めた上で、必要に応じて特にメモリをカスタマイズした方がいいだろう。

メモリはいくら搭載してもデメリットはないため、個人的には最低でも64GB以上を選択してほしいと思う。

HDMIポートが2.1ではなく2.0

これは2022年のMac Studioに限った話だが、HDMIポートは2.1ではなく2.0のため、直接HDMIポートから4K@120Hz出力をすることはできない。

この制限はThunderbolt 4ポートと特殊なアダプタを使用すればバイパス可能だが(下記記事参照)、2022年のMacなのだからHDMI 2.1ポートくらいは搭載してほしかった。

なお、Thunderbolt 4(USB-C)>DisplayPort接続なら4K@144Hz出力も問題なく可能なので、Mac Studioとモニターの接続にはTB4>DisplayPort変換ケーブルを用いるのが最も手軽で良い。

吸気口に埃が溜まりまくる

Mac StudioはMac miniと同じくボトムから吸気して背面から排気しているが、Mac Studioの吸気口は見たところダストカバーに類するものがないため、非常に埃が溜まる他、溜まった埃がファンによって背面から吹き出すため、しばらく使用していると背面に埃のカスのようなものが出てくる。

個人的にはMac miniのような吸気口が埃対策としてはベストだったと思うのだが、なぜこのようなデザインの吸気口にしたのか疑問が残る。

Mac Studioを選択する理由

Apple M2 Proを搭載したMac miniが登場したことでMac mini M2 ProのCPU性能がMac Studio M1 Maxモデルを上回ったりと、Mac miniとMac Studioの境界が若干曖昧になってきているが、Mac miniではなくMac Studioを選択する利点として、ポートの豊富さ、MaxチップまたはUltraを選択可能、メモリを最大192GBまで搭載可能なことが挙げられる他、カスタマイズの幅が多岐に渡るのがMac Studioの一番の魅力だと感じる。

Maxチップを選択してメモリをてんこ盛りにしてもいいし、極限まで性能とメモリを追い求めるなら値は張るもののUltraチップを選択してもいい。最小ストレージが512GBと、比較的容量が大きいのも魅力だ。

Macのデスクトップモデルで性能と価格のバランスを重視するなら、メモリを潤沢に搭載できるMac Studioが一番コストパフォーマンスに優れているのではないかと思う。

個人的な印象としてMac StudioはもはやMac Proのカテゴリに食い込んでいるモデルだと思っているため、Mac Studioは性能・価格・将来性のバランスが程よく整ったベストチョイスのデスクトップMacであると思う。

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LG有機ELテレビ(C2/G2まで)の自動輝度低下(ASBL)をオフにする方法 https://infornography.blue/lg-oled-asbl-disable/ Fri, 08 Dec 2023 03:10:57 +0000 https://infornography.blue/?p=4282

LGに限らず有機ELテレビでは一定時間同じ画面を表示しているとパネル保護のためにASBL(Automatic Static Brightness Limiter)により徐々に輝度が低下する(暗くなる)が、有機ELテレビを ...

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LGに限らず有機ELテレビでは一定時間同じ画面を表示しているとパネル保護のためにASBL(Automatic Static Brightness Limiter)により徐々に輝度が低下する(暗くなる)が、有機ELテレビをモニターとして使用したい場合はこのASBLが非常に鬱陶しいため、LG C2 42インチを例に取って、別売りのサービスリモコンを使用してLG有機ELテレビのASBLをオフにする方法を紹介する。

ちなみにサービスリモコンを購入せずにASBLを無効にする方法は上級者向けとなるため、本記事の後半で解説している。

なお、管理人は自身のテレビで実際に本記事の方法を実行し、正しい手順を踏めば問題がないことを確認しているが、本記事の方法を実行すると保証が無効になる他、有機ELテレビに不可逆なダメージを与える可能性手順を誤るとテレビが起動しなくなる可能性もあるため、あくまで自己責任で行なっていただきたい。

また、本記事の手順はWebOS 22/23搭載のLG C2/G2までのLG有機ELテレビを例にしており、C3/G3以降では無効の可能性があるため注意されたい。

ちなみに本記事の手順で無効化できるのはあくまでASBLであり、明度が高い場面で自動的にパネルが暗くなるABL(Automatic Brigtheness Limiter)は無効化できない。

LG有機ELテレビASBL無効化方法 (WebOS 22まで)

1. サービスリモコンを購入する

まずAmazonなどでMKJ39170828という型番のサービスリモコンを購入する。

Amazonでは複数のMKJ39170828リモコンが販売されているが「MKJ39170828」という型番ならばどれを選んでも構わない。

管理人はYosoo Health Gear製を購入した。

2. サービスリモコンで暗証番号を入力し、サービスモードにアクセスする

サービスリモコンを購入したらテレビが点いている状態でリモコンの「IN START」ボタンを押してサービスモードに入る。

なお、サービスモードに入るためには暗証番号(パスワード)が必要になるが、暗証番号は下記のいずれかが有効なようだ。

  • 0413
  • 0000
  • 7777
  • 8878
  • 8741
  • 8743
  • 3195

管理人のモデルLG C2 42では暗証番号は0413であった。

3. TPCとGSRをOFFにする

暗証番号を入力してサービスモードに入ったら「OLED」という項目を選択し、OKボタンを押す。

OLEDの項目を選択する

OLEDの項目が開いたら「TPC Enable」を左右方向キーでオフにする。

TPCをOffにする

続いて同じ画面内にある「GSR Enable」も同様にオフにする。

GSRをOffにする

「TPC」は「Temporal Peak Luminance Control」、「GSR」は「Global Sticky Reduction」を意味し、両者をオフにすることでASBLが完全に無効化される。

TPCとGSRをオフにしたらサービスリモコンの「EXIT」ボタンを必ず押してからサービスモードを終了しよう。

なお、TPCとGSR以外の他の項目は絶対に弄らないようにしよう。

また、サービスリモコンの「IN STOP」ボタンは押すとテレビが工場出荷時の状態に戻ってしまうため、注意しよう。

4. テレビを再起動して完了

サービスモードを終了したら一度テレビの電源をオフにし、再度オンにして自動輝度低下が無効になったことを確認して完了だ。

WebOS 23以降及びサービスリモコンを使用しない方法(上級者向け)

WebOS 23以降ではサービスリモコンでサービスモードにアクセスできなくなったため、ここではサービスリモコンを使用せずにASBLをオフにする方法を紹介する。

なお、あらかじめ下記手順を実行する前にテレビをPC/Macと同じWi-Fiネットワークに接続し、テレビをつけた状態にしておこう。

まずGitHubの下記のライブラリ(bscpylgtv)をインストールする。

参考 GitHub – chros73/bscpylgtv: Library to control webOS based LG TV devicesGitHub

なお、上記ライブラリを使用するにあたってはPython 3.8以降がインストールされている必要がある。

例えばMacであるならHomebrewなどのパッケージマネージャをインストールし、Python 3.8以降をインストールしたのち、下記コマンドで前述のbscpylgtvをインストールする。

pip install bscpylgtv

bscpylgtvをインストールしたら下記のコマンドを実行してTPCとGSRをオフにする。

bscpylgtvcommand 192.168.11.1 enable_tpc_or_gsr tpc false
bscpylgtvcommand 192.168.11.1 enable_tpc_or_gsr gsr false

「192.168.11.1」の部分は自身のテレビのローカルIPアドレスで置き換える(ルーターの設定画面などからテレビのMACアドレスを参照するなどして調べる)。

なお、コマンド実行時に外部からアクセスされているとテレビに表示される場合があるが、無視して構わない。

コマンドを実行するとテレビを再起動せずともASBLが無効化され効果がすぐに現れるが、コマンド実行後は念の為テレビを再起動しよう。

ちなみにこの方法は管理人自身が実際にWebOS 23にアップデートしたLG C2で有効なことを確認している。

ただ、LG C3/G3で上記のライブラリが有効かは不明のため、LG C3/G3以降で上記ライブラリを実行するのはおすすめできない。

まとめ

本記事の方法は保証が無効になる、長期的にテレビにダメージを与える可能性があることからお勧めしづらいが、日常的にテレビをPCモニターとして利用していて、ASBLによる自動輝度低下に困っているなら試してみる価値はあるだろう。

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LGテレビの信号情報の表示方法と各デバイスの出力情報 https://infornography.blue/lg-tv-input-information/ Wed, 22 Nov 2023 12:16:54 +0000 https://infornography.blue/?p=4241

本記事ではLGテレビにおいての入力信号情報の表示の仕方とMac・PS5・Apple TV 4Kなどのデバイスの出力情報の意味を備忘録代わりに残しておく。 LGテレビで入力信号情報を表示する方法 LGテレビのモデルにもよる ...

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本記事ではLGテレビにおいての入力信号情報の表示の仕方とMac・PS5・Apple TV 4Kなどのデバイスの出力情報の意味を備忘録代わりに残しておく。

LGテレビで入力信号情報を表示する方法

LGテレビのモデルにもよるが少なくともLG C2 evo OLEDでは、リモコンの緑ボタンを連続で7回押すことで入力信号情報を表示可能だ。

一発では成功しないことがあるので、もし7回押しても入力信号情報が表示されなかったら再度7回押し直してみよう。

各デバイスの出力情報とその見方

Mac (HDMI 2.0)

Mac Studio(第1世代)のHDMI 2.0ポートからLGテレビに接続した際の入力信号情報は下記の通り。

HDMI 2.0では4K@60Hzで4:4:4/RGBでの10bit出力は帯域的に不可能のため、上記画像のように入力信号は4K@60Hz 8bitとなっている。

なお「TM」の意味は「TMDS(Transition Minimized Differential Signaling)」の略であり、HDMI 2.0で使用される高速シリアル伝送のことを表している。

また、「FIXED」というのは「固定」という意味であり、可変リフレッシュレート(VRR)が使用されていないことを表している。

Mac(HDMI 2.1)

続いては特定のアダプタと特殊なカスタムファームウェアを用いてMac StudioのThunderbolt 4(USB-C)からHDMI 2.1で4K@120Hz出力した場合の入力信号情報。

HDMI 2.1では従来のTMDSに代わり、「FRL(Fixed Rate Link)」という新しい伝送技術が使われている。

上記画像を例に取るなら10Gbps x4レーンで4L10(4 Lane 10Gbps)となり、40Gbpsの帯域を用いて120HzでRGB 10bit出力が有効になっていることを意味している。

なお、Thunderbolt 4の最大伝送帯域は40Gbpsなので10Gbps x4レーンで40Gbpsというのは規格通りだ。

ただ、Thunderbolt 4内部のHDMIトランスポートストリームの帯域は調べた限りでは詳細な情報がなかったため、40Gbpsで伝送しているように見えるだけで内部での伝送は40Gbps以下ということも考えられる。

Apple TV 4K 2022

続いてApple TV 4K 2022でeARCとDolby Visionを使用している状態での入力信号情報だ。

Apple TV 4K 2022はHDMI 2.1に対応しているが、入力信号情報を見る限りTMDSで出力されており、HDMI 2.0互換モードで動作しているようだ。

例えHDMI 2.1の機能であるeARCをオンにしていてもApple TV 4Kは基本的にはHDMI 2.1の帯域を使用していないということだろう。

PS5 4K@60Hz HDR

続いてはPS5 4K@60Hz+HDR使用時の入力信号情報だ。

PS5はHDMI 2.1に対応しているもののHDMI 2.1の規格上の最大帯域48Gbpsでの伝送ではなく、PS5内部で32Gbpsに制限されているため、上記画像の通り8Gbps x4レーンで32Gbpsとなっていることがわかる。

ただ、32Gbpsの帯域でもリフレッシュレートが60Hzであれば4K RGB 12bitの信号は伝送可能なようだ。

PS5 4K@120Hz HDR

続いてはPS5 4K@120Hz+HDR利用時の入力信号情報だ。

前述の通りPS5のHDMI 2.1の帯域は32Gbpsに制限されているため、4K@120Hz+HDR利用時は帯域が足りず、クロマサブサンプリング4:2:2 8bitにbit深度が落とされていることがわかる。

まとめ

以上、簡易ではあるがLGテレビの入力信号情報の表示方法と各デバイスの出力情報をまとめてみた。

もし他のデバイスでもテストする機会があったらその時はまた追記していきたいと思う。

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Apple Silicon MacでUSB-C>HDMI経由で4K@120Hz出力する方法 https://infornography.blue/apple-silicon-mac-usb-c-hdmi-4k120hz/ Fri, 17 Nov 2023 12:56:46 +0000 https://infornography.blue/?p=4201

現在Apple Silicon Macと一部のIntel MacではUSB-C(Thunderbolt 3/4)>HDMI経由での4K出力は、HDMIトランスポートストリームが60Hzまでに制限されているため、例え ...

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現在Apple Silicon Macと一部のIntel MacではUSB-C(Thunderbolt 3/4)>HDMI経由での4K出力は、HDMIトランスポートストリームが60Hzまでに制限されているため、例えばUSB-C>HDMI変換ケーブルなどを用いて4K@120Hz出力するといったことは通常ではできない。

本記事では特定のアダプタとアダプタのカスタムファームウェアを使い、管理人のMac Studio 2022を例にUSB-C>HDMI経由で4K@120Hz出力及びRGB 10bit HDRを有効にする方法を紹介する。

また、本記事の手順は今回使用するアダプタの製造メーカーであるCable Mattersのサポートページでも公開されている。

なお、本記事の方法はMacのUSB-Cポートの制限をバイパスして無理やり4K@120Hz出力を実現する形になるため、予期せぬ不具合が発生する可能性があることに留意されたい(スリープからの復帰に失敗する、HDRが場合によって有効化できない、など)。

ちなみにDisplayPortのトランスポートストリームにはこのような制限はないため、USB-C(DisplayPort Altモード対応)>DisplayPort変換ケーブルでMacを接続した場合は普通に120Hzや144Hz出力ができる。制限が存在するのはあくまでUSB-C(Thunderbolt 3/4)>HDMIでの接続となる。

USB-C>HDMI経由での4K@120Hz出力手順

1. 必要なもの

USB-C>HDMI経由での4K@120Hz出力に必要なものと条件は下記の通り

  • macOS Ventura 13.2以降を搭載したMac
  • DisplayPort Altモード対応のUSB-Cポートを搭載したWindows PC(ファームウェアの書き換えに必要)
  • VMM6100またはVMM7100チップセットを搭載したCable Matters製のUSB-C>HDMIアダプタ(201388-A, 201362-A, 201398, 201310, 201428のいずれか一つ)
  • Cable Mattersが提供するアダプタのカスタムファームウェア
  • HDMI 2.1ケーブル

DisplayPort Altモード出力が可能なUSB-Cポートを搭載したWindows PCを用意できない場合はIntel MacでBoot Campを利用する。なお、Parallelsなどの仮想環境ではファームウェアアップデートツールが動作しないため注意。

ちなみに現在販売されているCable Matters製のUSB-C>HDMIアダプタは全てVMM7100チップセットを搭載しているため、チップセットについてはあまり気にする必要はない。

アダプタに関してはCable Matters製以外でもVMM7100チップセットを搭載したアダプタならCable Mattersが提供するカスタムファームウェアを用いて成功する可能性はあるが、カスタムファームウェア提供元のCable Matters製のアダプタを使用するのが最もリスクが低いだろう。

本記事では日本のAmazonでも販売されているCable Matters製のアダプタ201388-Aを使用している。

Amazonの紹介ページでは型番が‎201388-GRYと記載されているが、実際に手元に届くのは201388-Aである。

もし、実際に手元に届く製品が希望の型番か不安な場合はAmazonに問い合わせてもいいだろう。

2. Cable Mattersに英語で問い合わせてカスタムファームウェアをもらう

必要なものを揃えたら、まずはCable Mattersの「Contact Us」ページからCable Mattersのサポートに英語でカスタムファームウェアが必要な旨を問い合わせる。

なお、カスタムファームウェアはMacRumorsのフォーラムでも配布されているが、カスタムファームウェアのバージョンが古い可能性があるため、サポートに連絡してカスタムファームウェアを提供してもらった方が安全だ。

参考 DP/USB-C/Thunderbolt 3/4 to HDMI 2.1 4k@120hz RGB4:4:4 10b HDR with Apple Silicon M1/M2 now possible !MacRumors Forums

コンタクトフォームには下記のようなフォーマットで入力しよう。

なお、カスタムファームウェアが必要な旨を伝える際は自分が購入したアダプタの型番を忘れずに書いておこう(201388-Aなら201388-Aと記載する)。

Cable Mattersに問い合わせると下記のようなメールが返ってくるはずだ。

メールが届いたら記載されているリンクからカスタムファームウェア及びアップデートツールのダウンロードページに飛び、ZIPファイルをダウンロードしよう。

3. DisplayPort Altモード対応のUSB-Cポートを搭載したWindows環境を用意し、アダプタとディスプレイ/テレビを接続する

カスタムファームウェアとアップデートツールを入手したらDisplayPort Altモード対応のUSB-Cポートを搭載したWindows環境を用意しよう。

Windows PCでも良いし、Intel MacがあるならBoot Campを構築してMacのUSB-Cポートを利用しても動作する。ただ、前述の通りParallelsなどの仮想環境ではアップデートツールが動作しない。

アダプタのファームウェアの書き換えにはWindows環境PCとアダプタ及びディスプレイ/テレビが接続されている必要があるので、Windows環境を用意したらアダプタを介してディスプレイやテレビと接続しよう。

ファームウェアを書き換えるため、このような形でWindows環境とアダプタを介してディスプレイ/テレビを接続しよう(管理人の場合はIntel MacBookのBoot Camp環境を利用)

なお、Windows環境に初めてアダプタを接続すると自動でチップセットのドライバがインストールされるが、正常な反応なので気にしないでOKだ。

ちなみにディスプレイ/テレビに接続する必要があるとはいえ、ここで書き換えるのはあくまでアダプタのファームウェアであり、ディスプレイやテレビに悪影響が及ぶことはないので安心してほしい。

4. ファームウェアアップデートツールでアダプタのファームウェアをカスタムファームウェアで書き換える

Windows環境を用意し、アダプタとディスプレイ/テレビを接続したら入手したカスタムファームウェアのアップデートツールを起動してアダプタのファームウェアを書き換えよう。

なお、ファームウェアを書き換えると今後Windows PCでのアダプタ使用時に解像度が1080pに制限される場合があることに留意する必要がある。

まずダウンロードしたZIPファイルを展開する。

続いて上記画像にある「VmmDPTool64」の実行ファイルを起動する。

すると下記のような画面が開くはずだ。

左上の「FLASH」のタブをクリックする。

上記のような画面になったら「Load to FLASH」をクリック。

続いてZIPファイルに同梱されていたカスタムファームウェア(上記の場合はSpyderから始まるfullromファイル)を選択して開く。

カスタムファームウェアを開くと下記のような画面になり、自動でファームウェアの書き換え作業が始まる。

ファームウェアの書き換えには最短で数分、長い場合で20〜30分ほどかかるため、PCがスリープしたり、Windows Updateで再起動したりしないように注意しよう。

ファームウェアの書き換えが終わったらアップデートツールは終了して構わない。

5. Apple Silicon Macでアダプタを介してHDMI接続し、4K@120Hzが有効になることを確認して完了

ファームウェアの書き換えが終わりアップデートツールを終了したらアダプタをWindows PCから外し、改めてMacにアダプタを介してHDMIケーブルでディスプレイ/テレビと接続して4K@120Hzが選択できるようになったか確認して完了だ。

これでApple Silicon MacのUSB-C>HDMI経由でも4K@120Hz RGB 10bit HDRが有効になった。

少々手間はかかるものの、アダプタさえ購入してしまえばそれほど複雑な手順は必要ないため、トライしてみる価値はあるはずだ。

まとめ

冒頭で書いた通りAppleは現状Apple Silicon MacにおいてThunderbolt 3及び4のHDMIトランスポートストリームを60Hzに制限しているため、本記事の方法のような特殊な手順を踏まないとUSB-C>HDMI経由での4K@120Hzが利用できないのだが、なぜこのような制限が存在するのかは調べた限りではよくわかっていないようだ。

いずれにせよ、もしUSB-C>HDMI経由で4K@120Hzを利用したい場合は本記事の方法を参考にしてほしい。

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macOS Sonomaで電卓ウィジェットを使用する https://infornography.blue/macos-sonoma-calculator-widget/ Mon, 13 Nov 2023 00:03:28 +0000 https://infornography.blue/?p=4177

iOS 17・iPadOS 17・macOS Sonomaではウィジェットがインタラクティブになったため、macOS Big Sur以降で消滅した電卓ウィジェットの復活を望んでいたのだが、ついにmacOS Sonomaで ...

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iOS 17・iPadOS 17・macOS Sonomaではウィジェットがインタラクティブになったため、macOS Big Sur以降で消滅した電卓ウィジェットの復活を望んでいたのだが、ついにmacOS Sonomaで利用可能な電卓ウィジェットがサードパーティーからリリースされた。

有料アプリではあるが100円なので電卓ウィジェットを多用していた人には役立つはずだ。

なお、この電卓ウィジェットはまだリリースされたばかりである他、iOS 17・iPadOS 17用のウィジェットをmacOS Sonomaで利用する形になるため動作が不安定であったり、レスポンスが悪いという問題があることに留意されたい。

また、管理人は自腹でこのウィジェットを購入しており、ウィジェットの紹介にあたっていかなる報酬も受け取っていない。

macOS Sonoma 電卓ウィジェット利用方法

1. 電卓ウィジェット プロを購入する

まずはApp Storeに行き「電卓ウィジェット プロ」を購入する。

価格は前述の通り100円だ。

2. macOS Sonomaで電卓ウィジェット プロを配置する

電卓ウィジェットを購入したらmacOS Sonomaのウィジェット編集画面を開こう。

画面左下のペインに「電卓プロ」が表示されるはずなので、あとは通知センターやデスクトップなど、好きなところに配置して完了だ。

これでわざわざ電卓アプリを起動しなくてもウィジェットから電卓が利用できるようになる。

動作は不安定な他、レスポンスに難あり

冒頭でも書いた通り、iOS 17・iPadOS 17用のウィジェットをmacOSで利用する形になるため、電卓の動作は不安定で時折「デバイスにアクセスできません」と表示されたり、「続けるにはiPhoneを開いてください」といった表示が出てインタラクティブできないことが多々ある。

また、電卓のレスポンスは悪く、入力してから反応が返ってくるまでにかなりの遅延がある。

環境によっては「使い物にならない」と感じる人もいるかもしれない。

この辺りの動作の不安定さ・レスポンスの悪さは将来のアプリのアップデートでの改善に期待したい。

まとめ 電卓ウィジェットを切望していた人には価値あり

動作の不安定さ・レスポンスの悪さを考慮すると現段階ではお勧めしづらいアプリではあるが、macOS Sonomaのインタラクティブウィジェットで電卓が実現可能ということを証明した画期的なアプリであると個人的に思う。

今後の発展に期待したい。

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