LGテレビの信号情報の表示方法と各デバイスの出力情報

本記事ではLGテレビにおいての入力信号情報の表示の仕方とMac・PS5・Apple TV 4Kなどのデバイスの出力情報の意味を備忘録代わりに残しておく。

LGテレビで入力信号情報を表示する方法

LGテレビのモデルにもよるが少なくともLG C2 evo OLEDでは、リモコンの緑ボタンを連続で7回押すことで入力信号情報を表示可能だ。

一発では成功しないことがあるので、もし7回押しても入力信号情報が表示されなかったら再度7回押し直してみよう。

各デバイスの出力情報とその見方

Mac (HDMI 2.0)

Mac Studio(第1世代)のHDMI 2.0ポートからLGテレビに接続した際の入力信号情報は下記の通り。

HDMI 2.0では4K@60Hzで4:4:4/RGBでの10bit出力は帯域的に不可能のため、上記画像のように入力信号は4K@60Hz 8bitとなっている。

なお「TM」の意味は「TMDS(Transition Minimized Differential Signaling)」の略であり、HDMI 2.0で使用される高速シリアル伝送のことを表している。

また、「FIXED」というのは「固定」という意味であり、可変リフレッシュレート(VRR)が使用されていないことを表している。

Mac(HDMI 2.1)

続いては特定のアダプタと特殊なカスタムファームウェアを用いてMac StudioのThunderbolt 4(USB-C)からHDMI 2.1で4K@120Hz出力した場合の入力信号情報。

HDMI 2.1では従来のTMDSに代わり、「FRL(Fixed Rate Link)」という新しい伝送技術が使われている。

上記画像を例に取るなら10Gbps x4レーンで4L10(4 Lane 10Gbps)となり、40Gbpsの帯域を用いて120HzでRGB 10bit出力が有効になっていることを意味している。

なお、Thunderbolt 4の最大伝送帯域は40Gbpsなので10Gbps x4レーンで40Gbpsというのは規格通りだ。

ただ、Thunderbolt 4内部のHDMIトランスポートストリームの帯域は調べた限りでは詳細な情報がなかったため、40Gbpsで伝送しているように見えるだけで内部での伝送は40Gbps以下ということも考えられる。

Apple TV 4K 2022

続いてApple TV 4K 2022でeARCとDolby Visionを使用している状態での入力信号情報だ。

Apple TV 4K 2022はHDMI 2.1に対応しているが、入力信号情報を見る限りTMDSで出力されており、HDMI 2.0互換モードで動作しているようだ。

例えHDMI 2.1の機能であるeARCをオンにしていてもApple TV 4Kは基本的にはHDMI 2.1の帯域を使用していないということだろう。

PS5 4K@60Hz HDR

続いてはPS5 4K@60Hz+HDR使用時の入力信号情報だ。

PS5はHDMI 2.1に対応しているもののHDMI 2.1の規格上の最大帯域48Gbpsでの伝送ではなく、PS5内部で32Gbpsに制限されているため、上記画像の通り8Gbps x4レーンで32Gbpsとなっていることがわかる。

ただ、32Gbpsの帯域でもリフレッシュレートが60Hzであれば4K RGB 12bitの信号は伝送可能なようだ。

PS5 4K@120Hz HDR

続いてはPS5 4K@120Hz+HDR利用時の入力信号情報だ。

前述の通りPS5のHDMI 2.1の帯域は32Gbpsに制限されているため、4K@120Hz+HDR利用時は帯域が足りず、クロマサブサンプリング4:2:2 8bitにbit深度が落とされていることがわかる。

まとめ

以上、簡易ではあるがLGテレビの入力信号情報の表示方法と各デバイスの出力情報をまとめてみた。

もし他のデバイスでもテストする機会があったらその時はまた追記していきたいと思う。