Mac Studioのメモリは32GBでは足りない(僕の環境では)。

Mac Studio メモリ32GB、24 GPU、SSD 1TBを購入して4ヶ月近く過ぎたが、少なくとも僕の使用用途ではMac Studioのメモリは32GBでは足りないことがわかった。

スペックを見てもらえば分かる通り、僕のMac Studioはストレージだけを1TBにカスタマイズしたオーソドックスなモデルであるが、最初のうちはメモリは32GBで十分かと思いきや、Lightroomでの高画素RAWファイルの現像やDavinci Resolveでの動画編集に手を出すうちに頻繁にスワップするようになってしまった。

「普段使いの用途であればメモリは32GBで十分なのではないか?」という意見もあるかもしれないが、Mac Studioを購入する層は十中八九プロ向けアプリケーションの使用など重いタスクを行う人が多いはずなので、メモリが32GBでは足りなくなってくるケースはそれなりに多いと思われる。

なお、上記スクリーンショットだと大したスワップ使用量ではないように見えるかもしれないが、これは時間が経ったから徐々にスワップ使用領域が減った結果であり、LightroomでのRAW現像時には最大で3GB程度のスワップが発生した。

メモリが足りなくなる最大の要因はMac Studio+4Kモニター(もしくはそれ以上)の組み合わせ

「MacBook Pro 14インチや16インチで32GBで全く問題なく使用できている」という人もいるかもしれないが、Mac Studioの場合はディスプレイを内蔵するMacBook Proとは事情が少々異なる。

というのもMac Studioは当然のことながら外部ディスプレイでの使用を前提としているが、4KモニターなどのHi-DPIモニターと組み合わせた場合、Retinaの仕様により擬似解像度を使用するとそれだけビデオメモリにメモリが持っていかれてしまうのだ。

前述の項のスクリーンショットを見てもらうと「WindowServer」というウィンドウマネージャーが1GB以上のメモリを食っていることが確認できると思う。

WindowServerがここまでメモリを食っているのは4Kモニターと組み合わせてRetina(擬似解像度)でスケーリングしているため、その分だけGPUの負荷が増え、結果としてメモリの一部をビデオメモリに持っていかれてしまっているからだ。

ここではわかりやすいようにWindowServerを例に出したが、恐らく擬似解像度を使用しているとWindowServerだけではなく他の見えないプロセスにもビデオメモリは持っていかれてるだろう。

もちろん、この問題は擬似解像度をFHDや3840×2160などの等倍に設定すればビデオメモリを極端に食うことはなくなり、若干メモリに余裕はできるものの、FHDだとスクリーンのスペースが狭すぎるし、3840×2160だと今度は文字が小さすぎるため、結局Retinaによる負荷を前提として運用せざるを得ない。

6Kディスプレイは手元にないためテストできないが、仮にMac Studioを6KのPro Display XDRなどと組み合わせた場合、さらにメモリを食うことになるのは想像に難くない。

「システムメモリとビデオメモリを共有している」というUMA(Unified Memory Architecture)はパフォーマンスの高速化に貢献している一方、描画負荷が増えればその分システムメモリからビデオメモリにメモリを持っていかれるというデメリットも抱えているのが難点だと感じる。

もちろん、MacBook Pro 32GBで全く問題ないという人も外部4Kモニターを利用した場合は前述の理由でメモリ使用量は上がるだろう(もし内蔵ディスプレイと外部4Kモニターを同時使用すれば更にメモリ使用量は上がる)。

メモリのカスタマイズは慎重に。

画像出典 Apple

Mac Studioに限らずApple SiliconのMacはメモリなどのコンポーネントの増設・交換が一切できないため、もしこれからMac Studioの購入を考えている方は4KモニターなどのHi-DPIモニターによるビデオメモリの使用量増大も考慮し、予算が許すならば64GBにカスタマイズすることをお勧めする。

Mac StudioはSSDが非常に高速のため多少スワップしてもパフォーマンスに影響が出ることはまずないが、そもそもスワップしている時点でそれはメモリが足りていないということを意味する。

例えパフォーマンスに影響が出なかったとしても精神衛生上・SSDの長期的な劣化を考えるとスワップしているというのは少なくとも僕には無視できるものではない。

加えて「自分はMac Studioではそこまで重いタスクは行わないし、4Kモニターも持っていない」という人も将来性を考慮してメモリを64GBにカスタマイズしておけばこの先Mac Studioで出来ることの幅が広がってくる。

メモリは多すぎて困ることなく、メモリをてんこ盛りにしたからといって金銭的な理由以外でデメリットなどは一切ない。

僕と同じような失敗をしないためにも是非Apple Silicon Macでのメモリの選択は慎重に行なってほしい。

なお、本記事は僕の経験に基づいて僕なりの結論を出したものであるため、決して「32GBのMac Studioに価値はない」と言っているわけではなく、もし今32GBのMac Studioを全く問題なく使っていて本記事を読んで不快になった方がいるのならば申し訳ない。

カテゴリー:

Mac

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