HPのゲーミングPC「OMEN」は爆熱ではあるものの比較的コスパに優れ、バランス良くまとまっている他、ゲームからクリエイティブな作業までオールマイティに使える優秀なPCであり、Macをメインとして使ってはいるものの、OMENもサブ機のWindowsマシンとして活躍している。
しかしOMENシリーズの欠点としてソフトウェア制御ではケース前面のLEDをオフにしたとしても、PCがスリープ中の場合はケース正面のLEDが明滅し、例えば寝室にPCを置いていたり、暗い部屋で作業している際に非常に気になる。
前述の通りソフトウェア制御ではこのスリープ中の明滅をオフにする方法はないので、LEDの装飾に拘らないのであれば物理的にLEDを消してしまおう。これにより装飾用LEDやケース前面のOMENロゴは完全に点灯しなくなる。
なお、管理人の使用しているOMENはOMEN 25Lの2021年版(Intel Core i7 10700F・RTX 3060 Ti)モデルとなる。
また、本記事の手順を実行してPCに何らかの不具合が生じても責任は取れないのであくまで自己責任で行って頂きたい。
手順
OMENのケースを開いたら下部(電源横)にLEDコントローラーに接続されたSATA電源ケーブルとマザーボードの下側にLED制御用のケーブル(マザーボードにLEDと印字されている)が確認できるはずだ。
SATA電源ケーブルはLEDコントローラーの電源として使用されており、LEDに用いられる電力は全てこのSATAから賄われているのでSATA電源ケーブルを抜けばLEDの電源が供給されなくなり、結果としてケース前面のOMENロゴのLEDを含めてケースのLEDは全て消灯する。
ただ、OMENのモデルによってはSATA電源ケーブルを外してもケース前面のLEDが点灯してしまう場合があるので、上記写真の右上のLED制御用ケーブルを抜いてもいいだろう。
下記画像はLED制御用ケーブルを抜いた画像だ。SATA電源は繋がったままだがこの状態でもLEDは点灯しなくなる。
「どうせLEDは使用されないのだからLEDコントローラー用の電源も外しておきたい」という場合はLED制御用ケーブルとSATA電源ケーブルの両方を抜いてしまってもいいだろう。
ケーブルを抜いたら再びケースパネルを元に戻し、試しに電源を入れてPCをスリープさせOMENロゴのLEDが消灯していたら成功だ。
なお、LEDが点灯しなくなったからといってCPUなどの各種ファンが止まったりするわけではないのでご安心頂きたい。
また、LED・SATA電源ケーブルを抜くと装飾用のLEDは基本的に全て消灯するが、メモリのLEDに関しては直接マザーボードから電力と制御用の信号が送られているため、上記の手順ではメモリのLEDに関しては消灯できないので注意していただきたい。
HPには是非とも将来のアップデートでスリープ中の前面LED及びメモリLEDもオフにできるようにしてほしいところだ。
以上、簡単ではあるがHP OMENのOMENロゴLED消灯法を紹介した。PCの内部を弄るのに抵抗がなければ試してみるといいだろう。