Windows 11@Core i7 10700F, RTX 3060 Tiの感想

Windows 11はリリース以来、サブPCのCore i7 10700F・RTX 3060 Tiのマシンへインストールして使用しているが正直期待外れというか、Windows 11という新バージョンのWindowsとしてリリースする意味がよくわからないOSだと感じている。

Windows 7にはVistaで批判されたパフォーマンス改善という意味があったし、Windows 10には8や8.1で使いにくくなった部分のブラッシュアップという明確な意味があったのだが、Windows 11は「Windows 10からわざわざ11にアップグレードする意義」というものが失われてしまっているように思う。

特に不満なのが既定のブラウザの変更が拡張子ごとになっていたり、タスクバーの右クリックの利便性が低下していたりと細かい部分で使いにくくなってしまっている点だ。従来のWindows 10ユーザーから見るとそこかしこに「改悪」と感じられる部分があってフラストレーションが溜まる。

Windows 11のデザインに関しても個人的にモダンになっていて割と好きではあるが、一部ではWindows 2000やXP時代から続くダイアログなどが残っていてあくまで表面上のデザインはモダンになったという程度だ。また、近年のmacOSやChrome OSの影響を受けすぎている部分も気になる。

最初に述べた通り、正直Windows 11はなんでリリースしたのかわからない、というレベルでWindows 10から向上した部分が少なすぎる。一部のWindows 11オンリーの機能も技術的にはWindows 10に搭載させることが可能だろう。結局のところWindows 11は改善や技術の進歩を体現したものではなくマーケティングやPC市場活性のためにリリースしましたという印象が拭えない。また、そこかしこに点在するバグの多さもマイナス点だ。

僕は個人的にサティア・ナデラCEOになってからのMicrosoftが好きではない。スティーブ・バルマーもWindows 8の失敗やスマホ市場への参入の遅れで批判されてはいたが、僕は彼の人柄と彼のWindowsへのビジョンが割と好きだった。サティア・ナデラCEOは少なくとも僕にとってはWindows 10の強制アップグレードやWindows 11の要求システムの厳しさといった点で強権的なイメージがどうしても付きまとってしまう。バルマー時代も強権的だったという意見もあるかもしれないが、個人的にはナデラ体制になってからのMicrosoftの押し付けがましさは異常だと感じている。

話が逸れてしまったがWindows 11に関しては、もし今Windows 10を問題なく使っているなら無理してWindows 11 PCを導入したり、仮にアップグレードが可能だったとしてもアップグレードする意味はほとんどないと言える。