半年間DuckDuckGoをデフォルト検索エンジンとして使った結果

DuckDuckGoという検索エンジンがある。

日本ではまだまだ知名度が低く、当ブログへのアクセスもDuckDuckGo経由からのアクセスは今の所一件もない。

DuckDuckGoとは

ガブリエル・ワインバーグという実業家により自己資金で立ち上げられた検索エンジンで、”ユーザーのプライバシーを重視する”という大きな特徴を持つ。

マスコットキャラクターはアヒルで、そのキャッチーなネーミングとFacebookの数々のプライバシー問題のスキャンダルも相まって、米国などでは注目されている検索エンジンだ。

Googleに代表される検索エンジンはユーザーの検索した語句を収集したり、ユーザーの端末を指紋化(Finger Printing)して追跡型広告を表示するなど、利用者のプライバシーを顧みない行為をしているのだがDuckDuckGoはそういった行いに異を唱え、DuckDuckGoはそのような情報の収集も追跡も行わないと約束している。

DuckDuckGoの検索エンジンはいかなる情報の収集もせず、アカウント登録なども必要ない。

GoogleなどはGoogleアカウントにログインした状態で検索をすると、同じ検索語句であっても、検索する人によって検索結果が変わったりするのだが、DuckDuckGoは100人が同じ語句で検索したら、その100人に全く同じ検索結果を返す。

DuckDuckGoはそういった”パーソナライズ化”とは無縁なのだ。

また、各ブラウザ向けに追跡型広告や情報収集をブロックする拡張機能の提供なども行なっている。

Chrome DuckDuckGo拡張機能

Safari DuckDuckGo拡張機能

Firefox DuckDuckGo拡張機能

そんなDuckDuckGoをデフォルトの検索エンジンとして半年間使用してみたので気づいたことを書いてみよう。

DuckDuckGoのここがいい

日本語に対応している

2012年の時点でDuckDuckGoの正社員は3人という、極めて小さな企業なのだが、数年前に日本支部を置き、日本語に対応したことで利便性が上がり、日本語での検索も全く問題なく出来るようになっている。

まとめサイトがほとんど引っかからない

DuckDuckGoの詳しい検索アルゴリズムは不明なのだが、Google向けに高度にSEO対策(検索エンジン最適化)されたサイトであっても、DuckDuckGoはそういったSEO対策のほとんどは無視し、Googleでは上位に表示されるサイトがDuckDuckGoでは極めて下位に表示されたり、そもそも表示されないことが多いため、結果としてまとめサイトなどがほとんど引っかからない。

DuckDuckGoのここがイマイチ

特定の語句は検索結果が少ないかそもそも表示されない

SEO対策のほとんどを無視するという特徴のせいで、専門的な語句などを入力すると多くの場合、検索結果が極めて少ないか、そもそも見つからないと言ったことが多い。

試しに引用符検索で「WordPress・プラグイン一覧」という語句を検索した結果。

検索結果は何と1件。

ちなみにGoogleで同じように引用符検索で同じ語句を検索した結果。

結果は一目瞭然だ。

DuckDuckGoはその極めて厳格なプライバシー保護という姿勢が裏目に出て、高度にSEO対策がされたサイト広告が多くあるサイトは表示されないため、結果として利便性ではGoogleが勝っている。

画像検索は使い物にならない

画像検索に至っては使い物にならないと言っていいほど検索結果が出ない。

有名な単語や人名であれば表示されるのだが、専門的な単語、ゲームのキャラクターなど、マイナーな単語を検索した途端、検索結果が表示されないことが多く、現時点でDuckDuckGoの画像検索は全く使い物にならない。

拡張機能が強力すぎる

DuckDuckGoはユーザー追跡防止、強制プライベートモードを有効にする拡張機能を各ブラウザ向けに提供していて利用を推奨しているが、この拡張機能がかなり強力で、Chromeなどに導入するとGoogleの配布する拡張機能の働きまでブロックしてしまい、トラブルの原因になりやすい。

特にGoogleアドセンスを利用しているサイト運営者はGoogle Publisher Toolbarという拡張機能を導入している人が多いと思うが、DuckDuckGo拡張機能をインストールしていると、Google Publisher Toolbarはまともに動作しなくなってしまう。

総評

iPhone、iPad、Macなど全ての端末でデフォルトの検索エンジンをDuckDuckGoにして半年間使用してみたわけだが、”プライバシーが保護されている”という安心感はあるものの、”望んだ情報が得られない”ということが多く、DuckDuckGoで見つからなかったのでGoogleで検索し直す、という本末転倒な状況がよくあった。

この情報化社会の世の中で、SEO対策をほとんど無視したり、広告が多いサイトは表示しないといったやり方は、もはやプライバシー保護のメリット以上にデメリットが大きいように思う。

現時点の状態ではGoogle検索からユーザーを奪うことはまず無理だろう。

そもそもの話として、DuckDuckGoはサイトでもTwitter公式アカウントでも取り憑かれたようにプライバシーの重要性を訴えているが、現代においてどんな個人情報も企業に渡さないというのは不可能だ。

たとえDuckDuckGoがユーザーの情報を収集しなくとも、多くのユーザーの情報は別のサービスなどでとっくに収集されているだろう。

ただ、GoogleやFacebookといった巨人に真っ向から異を唱えて喧嘩を仕掛けているDuckDuckGoの姿勢は割と好きなので、これからも頑張ってほしいとは思う。

結論として、Google検索を日常的に使っている人ではDuckDuckGoに乗り換えても、プライバシー保護のメリットより検索結果の少なさによるデメリットが大きいということになる。

現時点ではDuckDuckGoはよほどプライバシーが気になる人以外にはお勧めできない。