月の彼方で逢いましょう レビュー

まだ攻略途中ではあるが美少女ゲーム”月の彼方で逢いましょう”のレビュー\( 'ω')/

ヒロインが多いため、完全攻略には時間がかかるが完全攻略後は改めて追記していきたい。

公式サイトにリンクを貼るとアドセンス諸々規約違反のため気になる方は検索をヽ('ω')ノ

概要

本作は”tone work's”というブランドの4作目となる。

tone work'sのゲームは初めてだがブランド2作目の”星織ユメミライ”は僕も聞いたことがあるくらい有名なゲームであり、かなり大手のブランドのようだ。

開発tone work's
発売日2019/6/28
メディアDVD-ROMx1
対応OSWindows 7/8/10
解像度1920x1080
推奨CPUCore i5以上
推奨RAM4GB
推奨VRAM1GB
Parallels Desktopの動作条件あり
eGPUでの動作条件あり
Coherenceモード問題なし
仮想CPU設定4プロセッサ
仮想RAM設定4GB

eGPUとParallels Desktopでプレイする際の設定

なお、本ゲームをMacにおいてeGPUとParallels Desktopを組み合わせてプレイする際はゲームの描画がチラつく場合があるが、DVDから行える環境設定を変更することで回避できる。

DVDをセットすると上記のセットアップ画面が開くが、この画面から”その他の設定”をクリック。

続いて”環境設定を開く(サポート用)”をクリック。

すると上記の画面が開くので、”Direct3D”の項目から”頂点処理をハードウェアで行う”をオフにすると描画のチラつきは直る。

また、eGPU+Parallels Desktop環境ではムービーの再生も音とフレームレートに異常があるので、”ムービーの再生方法”の項目で”WMP””MCI”に変更するといい。

Windows側の解像度が1920x1080以下だとウィンドウサイズを100%に出来ず、画面がボケる

なお、本作はWindows側の解像度が1920x1080以下だとウィンドウモードでの描画が縮小されて見た目がボケるので、本作をプレイ中はWindows側の解像度を2048x1152などに変更するといい。

あらすじ

本作では現代編(学生編)と、ルートによって開きはあるがおよそ8年後を描いたアフター編に物語が分かれており、一部のキャラクターは現代編にしか登場しなかったり、その逆にアフター編にしか登場しなかったりする。

なお、現代編とは言っても作品中に出てくるApple社をモデルとした架空企業シトロン社の前社長ポール・グレイ(スティーブ・ジョブズがモデル)の死去の時期を考えると本作での現代編は2011年であり、それから8年後を描いたアフター編は2019年であると思われる。

現実でもジョブズは2011年に死去している。

2011年に全画面ディスプレイや生体認証といった技術はスマホにはないので若干無理があるかもしれないが、現代編が2011年でアフター編が2019年であると考えると、現代編では公衆Wi-Fiが普及していないなどの事柄の辻褄が合う。

現代編

小説家を夢見る黒野奏太は極平凡な学生であり、友人たちと何の変哲もない学生生活を過ごしていたが、転校してきた新谷灯華が密かに気になっていた。

ある日、新谷灯華が何者かから追われているのに遭遇した奏太は成り行きで灯華を助ける。

その日を境に、黒野奏太の物語と甘酸っぱい青春が動き出していく。

アフター編

8年前の学生時代に起きた出来事を引きずる黒野奏太。

既に就職し、気づけば25歳になっていた。

そんな折、ふとしたきっかけから自分の古いスマホ”エンデュミオン”を見つけた奏太は、自戒を込めてふざけ半分で自分宛てにメッセージを送る。

「後悔するぞ」

するとなぜかそのスマホに次のような返信が届く。

「いきなり何だよ?」

それは紛れもない過去の自分からのメッセージだった。

ルート別感想

若干ネタバレがあるので未プレイの人は注意。

新谷灯華

本作のメインヒロインであるが、今の所全ルートで一番短かった・・・。

物語の流れとしては現代編(学生編)>アフター編>過去と繋がった現代編+アフター編となる。

焦点となるのは新谷灯華の個人的な復讐である。

実は新谷灯華は過去に自分の家庭をある男に破壊されており、その男への復讐のためだけに生きてきた。

灯華に惹かれた奏太は過去と繋がった未来の自分とのやりとりを通して、灯華の復讐に巻き込まれていく。

今の所、唯一過去と未来がスマホを通して明確に繋がったルートであり、他のルートではそういった要素がないわけではないが、灯華ルートほど過去+未来の繋がりは描かれていない。

話が壮大な割には現代編・アフター編共に短く、「何故過去と未来が繋がったのか?」についても明確な謎の解明はない。

終わり方はすっきりとしているし、人の生死が関わってくる重厚なルートだが少しインパクトに欠けていたようにも思う。

佐倉雨音

今の所、最も面白かったルート。

物語の流れとしては過去と未来が繋がったりするわけではなく、学生編>アフター編という時系列に沿って物語が進んでいく。

コンピュータ関連に強く、自前でマルウェアやゲームを作れるほどの能力がありながら、人との繋がりを忌避する引きこもり気味の佐倉雨音であるが、ふとしたきっかけから奏太は彼女と親しくなり、一緒にアルバイトをしたり、ゲームをするなど交流を深めていく。

雨音との交流を通して奏太は、彼女が大手テック企業シトロン社の前社長で病死したポール・グレイの実の娘であることを知る。

そして雨音は、家庭を顧みなかった今は亡き父親ポール・グレイへの復讐としてシトロン社へのハッキングを計画していた。

雨音に惹かれていた奏太は自身もその計画に加わることを決意する。

本ルートではアフター編に入ってから急速に謎の解明が進み、灯華ルートでも明らかにされなかったスマホ”エンデュミオン”が過去と繋がった理由、そしてそのスマホを開発したシトロン社とポール・グレイの真意も明かされる。

本ルートで大半の謎は解明されると言ってもいい。

終盤は号泣必至の展開であり、まさか本ルートで泣かされるとは思わず、不意打ちを受けてしまった。

色々と思うことはあるが、このルートの全ては「親の愛」という一言に集約されると思う。

また、佐倉雨音のキャラクターも可愛く、現代編・アフター編共に魅力的だった。

日紫喜うぐいす

攻略中

倉橋聖衣良

攻略中

岬栞菜

アフター編のみ登場・攻略可能。

出版社へと就職して数年経っていた黒野奏太は、編集長から欠員が出た漫画部の担当を任される。

そこで担当となったのが、最初はヒットを飛ばしたものの、最近は人気が伸び悩んでいる少女漫画家・岬栞菜(本名同じ)であった。

漫画家と編集という立場に悩みながらも、徐々に惹かれて合っていく奏太と栞菜。

栞菜の少女漫画を再びヒットさせ、彼女の夢を叶えるために奏太は奔走する。

SF的要素は一切ないが、岬栞菜のキャラクターが魅力的であり、25歳・少女漫画家でありながら恋愛経験が一切ないというウブなところがとても良かった。

アフター編のみのキャラクターはどれもおまけ的な立ち位置であるが、ボリュームもそれなりにあり、すっきりとハッピーエンドで終わるのでプレイしてて純粋に楽しい。

松宮霧子

アフター編のみ登場・攻略可能。

出版社での仕事の企画で奏太は婚活を題材にすることに決め、実際に結婚相談所に行き、婚活パーティーなどにも参加して筆者体験型の婚活記事を書くことになる。

そうして出向いた最初の婚活パーティには、なんと漫画部の編集長である松宮霧子もプライベートで参加していた。

松宮霧子は35歳であり、未だに結婚しない娘を心配に思った母親が半ば強引に霧子に婚活をさせていたのだ。

偶然の出会いに驚く奏太と霧子であったが、霧子に「母を安心させるためにしばらくの間、自分の恋人として振舞ってほしい」とお願いされる。

フェイクの関係ではあるが、こうして奏太と霧子はぎこちないながらも付き合い始める。

しかし、交流を深めていくにつれて二人の間には本物の恋愛感情が芽生えはじめていた。

自分の年齢では奏太にふさわしくないと思う霧子は、奏太への想いと自身が本当に奏太にとって良い相手なのかという葛藤の間で揺れ動く。

このゲームの攻略可能ヒロインの中では松宮霧子だけが30代であり、大人の女性らしい魅力があるヒロインとなっている。

35歳と聞くと恋愛をするには遅すぎる年齢のように感じるが、10歳も歳が離れた奏太と相思相愛になっていく様子は見ていてとても微笑ましかった。

美少女ゲームの中でも35歳の女性を攻略可能ヒロインにする作品は珍しいため、そういう意味でも新鮮なルートだ。

また、他のルートでは気丈に振舞っている霧子の弱い一面や可愛い一面などが見れたのもよかった。

月ヶ洞きらり

攻略中

まとめ

まだ完全攻略に至ってはいないが、本作は今年発売された美少女ゲームの中でもかなり良作の部類に入るのではないかと思う。

プレイ本数が少ないのに良作認定というのも変な話だが、過去にプレイした多くのゲームと比べても本作は良作・あるいはそれ以上の水準に達する。

攻略可能ヒロインが多いにも関わらず、各ルートの物語は丁寧に描かれ、キャラクターも個性があって魅力的だ。

メインヒロインのルート以外SF的要素が成りを潜めてしまうのは少し拍子抜けだが、それを差し引いても物語として綺麗にまとまっている。

新谷灯華ルートにはもう少しボリュームとインパクトが欲しかったとは思うが、続く佐倉雨音ルートがそれを帳消しにするほどの面白さだった。

雨音ルートで本作の謎がほぼ明かされるのも好印象。

また、現代編は藤沢市や江ノ島周辺を舞台としており、割と馴染みがある土地のため、作品の世界に没入しやすいのも良かった。

tone work'sのゲームは初めてだったが、ここまでクオリティが高い作品だとは思わなかったのでいい意味で裏切られた。

本作はラブコメ的要素は少しあるものの、柱となるのはSF要素・恋愛であるため、骨太な物語と綺麗にまとまった恋愛を楽しみたい人に特におすすめだ。