PS4 CODE VEINレビュー 面白かったけどマップが複雑すぎて周回プレイは辛い

PS4版CODE VEINをクリアしたのでレビュー。

プレイ環境はPS4 Pro・DL版。

本来であれば2018年の9月27日に発売される予定だったが「品質の向上」を理由として延期し、ほぼ1年後の2019年9月26日(PC版は27日)にようやくリリースされた。

CODE VEINとは?

CODE VEINはBANDAI NAMCOによる探索型のアクションRPG。

ゲームプレイやゲームデザインはFromSoftware(フロムソフトウェア)のDARK SOULSなどの「高難易度ゲーム」と酷似しており、その難易度の高さは実際にDARK SOULSシリーズ・本作を両方プレイした僕からしてもかなり高いと感じた。

ディレクターはGOD EATERシリーズで有名な吉村広氏。

DARK SOULSの挑戦的な難易度を参考にしつつも本作独自のシステム「バディ」などの導入でDARKS SOULSとの差別化も図られている。

プラットフォームはPS4/Xbox One/PCに対応。

ストーリー

「大崩壊」と呼ばれる謎の災厄によってほとんどの人間が死滅した世界において、一部の研究機関は心臓を破壊されない限り死なない、いわゆる不死である「吸血鬼(レヴナント)」を人工的に生み出し、なんとか大崩壊後の世界を生き抜いた。

しかしレヴナントが生活する世界は「赤い霧」により外界から遮断されているほか、人間の血を渇望するという特性のために、血が得られず邪悪な怪物と化した「堕鬼(ロスト)」と呼ばれる存在が闊歩し、またレヴナント同士の争いも絶えない絶望的な状況となっている。

プレイヤーはひょんなことからレヴナントでありながら人らしく生きていこうとする仲間たちと出会い、この世界・自身の存在の謎・そしてレヴナントのいわば食料である「血涙」の源流を探しに旅をすることになる。

ゲームの流れ

プレイヤーはまずは自分で好みの容姿を設定できる「キャラクターメイキング」からスタートする。

基本的なチュートリアルが終わった後は、偶然出会った「人らしく生きようとするレヴナント」の仲間になり、彼らの活動拠点を軸にマップを探索し、アイテムや装備を集め、敵を倒すことによって得られる経験値「ヘイズ」を貯めて自身を強化していく。

この「ヘイズ」は言わばDARK SOULSで言う「ソウル」であり、アイテムや装備の売買・スキルの獲得・レベルアップなど、ほぼ全てのゲーム内のシステムにおいて基盤となる要素だ。

また、「ブラッドコード」と呼ばれるいわゆる「クラスシステム」もあり、近接攻撃に優れるファイターや遠距離攻撃に優れるレンジャーなど、多彩なブラッドコードがあり、更にこのブラッドコードは任意で自由に変更も可能だ。

ゲーム中にいわゆる「クラス」を任意に変更できるのはRPGでも珍しい。

更にストーリーを進めたり、特定の条件を満たした場合には新たなブラッドコードも獲得できる。

マップの探索を終え、最奥に辿り着くとDARK SOULSと同じく強敵であるボスが待ち受けており、そのボスを倒すことによって新たなマップへの道が開けたり、世界の謎が明らかになっていく。

また探索済みのマップではNPCによる「依頼」、いわゆるクエストを受けることができ、達成すれば報酬としてアイテムが貰える他、オプションである「深層」と呼ばれるダンジョンも存在する。

特徴的な要素「バディ」

DARK SOULSとは異なる本作独自のシステムとして前述の「バディ」と呼ばれるものがあり、仲間の内の誰か1人をAIに操作させて一緒に冒険することが可能。

バディはAIとはいえ、難易度の高い本作においては頼りになる存在であり、プレイヤーが死亡した時などもバディのHP・スキル発動に余裕があれば自身を蘇生してくれたりもする。

同様にバディが死亡した際もプレイヤーは任意にバディを蘇生させたり、あるいは「共練血」と言われる特定のバディを連れている際に発動できるスキルでバディと自身にステータス上昇などの特殊な効果を付与させることも可能。

基本的に仲間(主要登場人物)であれば例外を除き誰でもバディとして連れて行くことができ、ストーリーを進めればバディとして連れて行ける仲間も増えていく。

なお、バディを連れずにソロで遊ぶことも可能。

マルチプレイ

本作はオンラインモードを搭載しており、ボスを倒せないといったいわゆる「詰んだ」状態の時にオンライン上の他のプレイヤーを呼び出して一緒に戦ったり、逆に他のプレイヤーに加勢したりといったことが可能だ。

ただ、マルチプレイに関してはDARK SOULSやBloodborneと比べるとあまり自由なシステムではなく、PvPなどはなく普通に探索している限り他のプレイヤーの痕跡といったものも存在しない。

メニュー画面から「救難信号」の送信・受信を行なって他のプレイヤーと共闘することが可能なだけであり、特にボスなどで苦戦しなければあまりマルチプレイヤーの要素をゲーム中に感じることはない。

CODE VEINのここが良かった

ではCODE VEINの良かったところ・感心した点などを挙げていく。

カスタマイズオプションが豊富なキャラクターメイキング

本作は特にキャラクターメイキングに力を入れており、性別・体格・髪・目・衣服・アクセサリ・それぞれの色など、ほぼ無限とも言えるカスタマイズオプションが要素されており「唯一無二のキャラクター」を作ることも可能なほど選択肢が多い。

ここまでキャラクターメイキングに力を入れているゲームは僕がプレイした限り初めてだ。

本作は海外でも発売されているが、このキャラクターメイキングに関しては非常に評価が高く、キャラクターメイキングだけに十数時間をかける人もいるくらいだ。

体格・性別といった一部の要素はゲーム開始後は変更できないが、髪や瞳の色などはゲーム開始後も任意で変更可能だ。

魅力溢れるキャラクター

本作のキャラクターは主要登場人物はもちろん、活動拠点のアイテムを販売している仲間なども個性豊かなキャラクターが揃っており、どの人物も他の人物の個性に埋もれることなく各々の魅力がある。

また「交流」と呼ばれるシステムでは活動拠点のキャラにアイテムをプレゼントすることができ、その見返りに特殊な装備やアイテムを入手することも可能。

他にもマップに散らばる「血英」という石を集めることで、仲間や登場人物の記憶を解放し、登場人物の失われた記憶を辿ってその人物の過去を知ったり、それぞれの人物が持つスキルを獲得することもできる。

ちょうどいい難易度

DARK SOULSと同じく高難易度ゲームではあるが、バディやマルチプレイといった救済措置もあり、装備やスキルを十分に整えれば初心者でも何度かトライすれば状況を打開できるちょうどいい難易度となっている。

DARK SOULSをクリアした人にとってはむしろ高難易度というよりは「簡単すぎる」という印象を抱く人も中にはいるかもしれない。

全体的にバランスの良い難易度で余程のことがなければ「詰む」といった状況にはならないだろう。

興味深いストーリー

いわゆる吸血鬼を題材にした「中二病的」なストーリー・ゲーム世界であるが、それぞれのキャラクターにスポットを当てたエピソードもあり、またこの世界を探求して行く内に驚くべき事実が明らかになったりと、ストーリーも大変興味深いものだった。

キャラクターごとの個性やエピソードがしっかりしているので、プレイヤーは存分に登場人物たちに感情移入できるし、ストーリーも終盤になるにつれて怒涛の展開となっていくので飽きることはないだろう。

CODE VEINのここがイマイチ

続いてはCODE VEINのイマイチ・残念に思った点

マップが複雑すぎる

本作のマップ(ダンジョン)は入り組んでいて非常に複雑であり、探索型アクションRPGとはいえ開かない扉や装置のギミックなどがあり、とても迷いやすい。

更に特定のエンディングに到達するためには重要アイテムを集めなければならないのだが、ミニマップを見てもアイテムの位置は近くまで行かないとマップに表示されないため「重要アイテムを取り逃がして希望するエンディングにたどり着けない」という状況になることもありえる。

結果として注意深くマップを隅から隅まで探索することを余儀なくされ、延々と続く複雑なマップに疲れてしまうことが多かった。

スキルは多いが有用なものは限られる

本作には対応するブラッドコード(クラス)にそれぞれ練血(スキル)が存在すし、練血の数は200近くあるのだが有用なスキルは限られており「無駄にスキルを増やしただけ」という印象を持つものも少なくなかった。

ブラッドコード自体だけでもかなりの数に上るが一部のブラッドコードも有用ではないものがあり「クラスやスキルを水増ししている」ように感じた。

強敵もゴリ押しでなんとかなってしまう

先の項目で「ちょうどいい難易度」と書いておいてなんだが、ゲーム終盤になってくるとボスなどの強敵であってもレベルを十分に上げて装備を強化していれば割とゴリ押しで倒せてしまう。

DARK SOULSや特にSEKIROなどはゴリ押しだけではどうにもならない敵やボスが多く、プレイヤーは装備やスキルの選択、何よりプレイヤー自身の腕を磨く必要があるが、本作ではプレイヤーのスキルはあまり関係なく攻撃力重視で挑めば倒せてしまうボスが多い。

難易度は確かにちょうどよくはあるのだが、終盤ではプレイヤーのレベル・装備の充実によりゴリ押しも有効になるのは考えものだ。

エンディングが複数あり周回プレイ必須

特定のエンディングを見るには血英を集める必要がある

本作はマルチエンディングであり、ゲーム中盤のプレイヤーの行動・選択・重要アイテム(血英)の取得・未取得によって3種類(実績・トロフィー基準では4種類)のエンディングに分かれるが、1周につき1エンディングであり、全てのエンディングを見るには少なくとも3周する必要がある。

これだけであればDARK SOULSやBloodborne、SEKIROといったFromSoftwareのゲームと同じなのだが、前述したようにマップが複雑で探索に時間がかかる本作を何周もプレイするのは正直気が重い。

周回プレイではマップの探索度は引き継がれるが、ギミック類は当然再び動かす必要があるのでスムーズな周回プレイはできない。

ただ、2周目以降で敵の強さをそのままにして開始すれば、マップを把握している限りは苦戦することもなくサクサクと進むため、1周目と比べれば遥かに早くエンディングまで到達はできる。

プレイ時間

プレイ時間に関しては僕の場合ほぼぴったり32時間でグッドエンド(恐らく)に到達できた。

ほとんどの時間をマップの探索に費やした他、レベル上げなども行なったのでスピーディーなプレイをすれば20時間〜25時間でのクリアも可能だろう。

とはいえかなりボリュームのあるゲームであり、探索済みのマップ上のNPCから受けられるクエストや深層(オプションダンジョン)をやり込んだ場合はかなりの時間がかかる。

総評

総評として「非常に面白かったが周回プレイをするには辛い」というのが正直なところだ。

キャラクターメイキングの充実度やゲームのボリューム、キャラクター、ストーリーはほぼ文句なく素晴らしいと感じたがマップの複雑さ・エンディング条件・マルチプレイの希薄さ・ブラッドコードやスキルの多さは少々残念に感じる部分がある。

僕はPS4のトロイフィーのために既に4周したが、正直3周目くらいからは作業感が否めなかった。

ただ、久々にアクションRPGというジャンルのゲームでのめり込める作品だったので、複雑なマップを探索するのが苦ではなくDARK SOULSなどの高難易度ゲームやアニメ調のグラフィックに抵抗がないのであれば確実に楽しめる。

手放しで誰にでもおすすめできるというわけではないが、本記事で書いた要素に少しでも魅力を感じたのならトライしてみる価値は十分にある。