Apple Watch Nike Series 5レビュー iPhoneの機能の一部を手首の上で。

初めてのApple WatchであるApple Watch Nike Series 5を使用してから丸2週間経ったのでレビュー。

Apple Watch Nike Series 5の概要

画像出典 Apple

Apple Watch NikeのSeries 5モデルはNikeのロゴが本体に印字されており、Nikeオリジナル文字盤などがインストールされているがそれ以外は通常のApple Watch Series 5との違いは全くない。

なおApple Watch本体とバンドを一緒に購入する際は組み合わせられるバンドが限られるため、僕のような痩せ型の体型で手首が細い人は要注意だ。

Apple WatchのNikeモデルを買ったのも組み合わせられるバンドの中で僕の手首にフィットするのがNikeスポーツバンドしかなかったからだ。

当初はApple Watchとスポーツループを購入しようとしたものの、スポーツループが売り切れていたためApple Watch NikeとNikeスポーツバンドを購入した次第。

なお、僕はNikeスポーツバンドで激しい金属アレルギーが生じたため、現在はNikeスポーツループを新たに購入して使用している。

ちなみに今回金属アレルギーを起こすまでは自分が金属アレルギーだとは露ほども思っていなかった。

痩せ型体型向けのApple Watchの解説と金属アレルギーについては以下の記事にて。

Apple Watchは痩せ型でも装着できる?金属アレルギーについても

なお、Apple WatchはいずれのモデルもiOS 13を搭載したiPhone 6s以降のiPhoneが必須であり、これはGPSモデルもセルラーモデルも変わらない。

またApple Watchの細かな設定はiPhoneのWatchアプリで行う(iPadなどではできない)。

Apple Watch Series 5の主なスペック

画像出典 Apple

現在Apple Watchは2世代前のSeries 3が税込で2万円台から、最新モデルのSeries 5が4万円台から購入できる。

Series 3とSeries 5の主なスペックの違いは以下の通り。

Series 5Series 3
CPU64bit デュアルコアS5チップデュアルコアS3チップ
ワイヤレスチップW3ワイヤレスチップW2ワイヤレスチップ
ケース(本体)サイズ・44mm
・40mm
・38mm
・42mm
ディスプレイ・常時表示のOLEDディスプレイ
・解像度368x448(44mm)
・解像度324x394(40mm)
・OLEDディスプレイ
・解像度312x390(42mm)
・解像度272x340(38mm)
センサー・電気心拍センサー
・第2世代の光学式心拍センサー
・加速度センサー最大32G
・光学式心拍センサー
・加速度センサー最大16G
転倒検出ありなし
コンパスありなし
海外における緊急通報あり(セルラーモデルのみ)なし
スピーカーS3と比べて最大50%大きい音量のスピーカー通常スピーカー
容量GPS、セルラーモデル共に32GB・GPS+セルラーモデル16GB
・GPSモデル8GB
仕上げ・アルミニウム
・ステンレススチール
・チタニウム
・セラミック
アルミニウム
厚さ10.7mm11.4mm
デジタルクラウン触覚フィードバック搭載触覚フィードバックなし
裏蓋の素材GPS、セルラーモデル共にサファイアクリスタルとセラミック・セルラーモデルは中央部分のみサファイアクリスタルとセラミック
・GPSモデルは複合材

僕にとってSeries 5を購入する決め手となったのがApple Watchで初めて常時表示が可能になったという点。

これまでのApple Watchは手首を上げた時だけ点灯し、通常時は省電力のためにディスプレイは完全にオフになったが、Series 5では画面は暗くなり情報の更新も時計以外はされなくなるが、常時点灯しているためいつでも時刻を確認できる。

また、本体サイズやディスプレイの解像度も上がっておりSeries 3より多くの情報が表示できる他、Series 5はディスプレイが本体の縁に沿うようにラウンドしており見た目も統一感がある。

Apple Watch Series 5のここがいい

ここからはApple Watch初心者が初めてApple Watch Series 5を使ってみて良かったと思う点をまとめる。

時計を見る際にいちいちiPhoneを取り出す必要がないのが便利

僕は以前まで腕時計を付ける習慣があまりなく、時刻の確認はiPhoneをポケットから取り出して行っていたがApple Watchを購入してからは簡単に手首で時刻の確認ができるため、iPhoneをいちいち取り出すという手間がなくなった。

時計の文字盤が豊富

Apple Watchの時計の文字盤はアナログからデジタルまで一通りのデザインが揃っている他、アクセントとなる色を好みな色に変更できる上、文字盤によっては天気状況や心拍数、バッテリー残量などを好きなように配置できるため時計を見るだけで自分の知りたい情報を把握できる。

一世代前のSeries 4からは画面が大型化したことで従来のApple Watchよりも表示できる情報量も増えたため、手首の上で知りたい情報に即座にアクセスできるというのは便利だ。

ちなみに自分で用意した写真や画像を背景にすることも可能。

通知を見逃すことがない

iPhoneをポケットや鞄に入れているとアプリの通知や電話の着信を見逃してしまうことがあったが、Apple Watchは通知や着信があるとApple Watch本体が振動して知らせてくれるため例えマナーモードであっても通知を見逃すということがなくなった。

Apple Watch本体の振動による通知というのは常時身につけているスマートウォッチでなければ不可能な機能なので非常に恩恵を感じている。

健康に意識を向けるようになった

Apple Watchはいわゆるスマートウォッチのカテゴリに属するが機能はヘルスやフィットネストラッカーに特化している。

長時間座ったままでいると立ち上がるように促してくれる他、歩数などの計測もiPhoneより正確な上に常時身につけているため、iPhoneを置いてちょっと歩いただけでもカウントしてくれる。

また、Apple Watchは常時心拍数をモニターしているため、自分の心拍数が異常に低くなったり、逆に異常に高くなったりすると通知が来るため、体の異常に気付きやすい。

更に「アクティビティ」と呼ばれる機能では特定の運動を一定時間、または一定数行うと「リング」にアクティビティの記録が溜まっていき、このリングのゴールを達成するとバッジ(表彰のようなもの)が貰えたり、「頑張りましたね」と労ってくれるため運動のモチベーションが上がるのもいい。

1日に何度か「深呼吸」を促してくれるマインドフルネス機能もいい気分転換になるため気に入っている。

Apple Watch上だけでSMSやメールの返信や通話が可能

Apple Watchでは例えGPSモデルであってもiPhoneが近くにあればiPhoneの通話をApple Watch上だけで完結させることができる他、SMS・メールの返信もあらかじめ定型文を設定しておけば手首の上だけで簡単な返信ができる。

通話の音量やマイクの受信感度も申し分なく、自宅にいる時に誰かから電話がかかってきてもiPhoneを探したり、わざわざiPhoneを手に持つ必要もなくなり非常に重宝している。

Apple Watch上でiPhoneのミュージックをリモート操作できる

Apple Watch単体で音楽を聴くこともできるが、iPhoneで音楽を再生している際でもApple Watch上でiPhoneのミュージックアプリをリモート操作することが可能だ。

そのためiPhoneをポケットや鞄に入れて音楽を再生している時に「音量をもうちょっと大きくしたいな」、「他の曲を聴きたいな」と思った際でもiPhoneを取り出さずに手首の上だけでそれらの操作が完結するため非常に便利だ。

バッテリーの持ちがいい

他のスマートウォッチだと中には1週間バッテリーが持つ製品も存在するが、Apple Watch Series 5は最大18時間である。

ただ、これだけの機能や更に常時表示が行えて18時間というのは頑張っている方だと思うし、実際に僕は1日中装着しているが一度もバッテリーが切れたことはない。

寝る前に充電するのを忘れさえしなければ大抵の使い方でもバッテリーが足りなくなるということはないんじゃないかと思う。

Macのロックの解除/管理者の認証ができる

何気に便利だと思ったのがApple WatchによるMacのロック解除及び認証機能だ。

MacのWi-FiがオンになっておりMacを再起動した直後でないのならApple Watchを手首に装着しているだけでスリープからの復帰時などにMacのロックを自動で解除することができる。

ロック解除時にはApple Watchからロック解除音が鳴る他、Apple Watch本体も若干振動するのも気持ちがいい。

また、ロック解除だけではなく管理者パスワードの入力を求められるダイアログが出た際も、パスワードをいちいち入力しなくてもApple Watch本体のサイドボタンを2回押すと即座に管理者権限でパスワード入力することなく認証を通過できる(Macのシステムに影響を与えるような重要な場面では依然としてパスワードの入力は必要)。

こういった機能は特に管理者パスワードをランダムで長い英数字にしている場合などに重宝するだろう。

Apple Watch Series 5のここがイマイチ

続いてApple Watch Series 5を使ってみてイマイチだと思った点をまとめる

常時表示ではあるが時刻が確認できるだけ

常時表示ではあるが、省電力モードのようになるため時刻以外の情報は更新されない

Apple Watch Series 5からは常時表示が可能になっているが、前述したように常時表示と言っても省電力モードのような状態のため、確認できるのは時刻だけであり、秒針の表示も止まる他、心拍数や天気の情報なども手首を上げたり指でタップをしない限りは一切更新されない。

もちろん短針と長針、あるいはデジタル表示の場合は時刻表示だけは更新されるが、それ以外の一切の情報は手首を上げたり指でタップしない限り確認できない。

手首を上げる動作に敏感に反応する

手首を上げて画面を点灯する機能はデフォルトで有効になっているが、この場合例え時刻や情報の確認を行うつもりではなくても、Apple Watchは手首の動きに敏感に反応して予期せず画面がアクティブな点灯となってしまうことがある。

僕は左手にApple Watchを装着しているが、例えば机の上の飲み物を取った際や左手で何らかの動作を行った場合、意図せずApple Watchのディスプレイが省電力モードから通常のアクティブ状態になってしまう。

利き手である右手に装着するとそういった意図しない点灯は更に顕著になる。

もちろん手首を上げて点灯する設定はオフにできるが、そうなると今度はいちいち画面(あるいはデジタルクラウン)をタップする必要があり利便性は損なわれる。

どういった動作が手首を上げるという動作なのかという判定にははまだ改善の余地があると感じた。

痩せ型の人向けのバンドが限られる

画像出典 Apple

これは僕みたいな極端な痩せ型の人のみが影響を受ける問題だとは思うが、現状極端に痩せていて手首が細い人にはスポーツバンドかスポーツループ、レザーループくらいしか選択肢がなく、使えるバンドの種類が限られてしまう。

また、人によってはそれらのバンドであってもバンド部分が余る可能性がある。

僕は現在スポーツループを使用しているが面ファスナーの部分が余るギリギリの状態であり、きつく締めた場合には反対側のバンドが画面を覆ってしまう。

Appleにはもうちょっと体型別にバンドを柔軟に用意してもらいたかった。

人によっては金属アレルギーを起こす可能性がある

今回僕が激しい金属アレルギーを起こす原因となったスポーツバンドの留め具

冒頭で書いた通りApple Watchのバンドのいくつかには金属アレルギーを引き起こしやすいニッケルが含まれており、僕の場合はスポーツバンドの手首に当たる金属部分により激しい金属アレルギーが起きて火傷をしたようなケロイド状の炎症を起こしてしまった。

僕はまさか自分が金属アレルギーだとは思ってもみなかったため非常にびっくりした。

Appleは公式サポートページで「アレルギーが問題になる可能性はほとんどない」と書いているが、Twitterの検索やRedditなど様々なコミュニティサイトを回ってみたところ金属アレルギーの報告がかなりある。

さすがにこれだけ金属アレルギーの報告があるとAppleの「問題になる可能性はほとんどない」という表現には疑問を感じざるをえない。

僕の金属アレルギーの炎症は現在はほぼ治っているが、直接肌に触れる部分の金属にニッケルが含まれているというのは残念であり、痩せ型体型と相まって使用できるバンドが僕の場合は非常に限られてしまう結果となった。

日本では心電図機能は使えない

Apple Watch Series 4からは心電図計測機能が搭載されているが、この機能は日本国内向けのモデルでは無効化されており、Series 4の発売から1年以上経っても心電図計測機能は使用できる目処が立っていない。

心電図の計測というのは非常に画期的だと思うので日本では使えないというのはとても残念だ。

Apple Watch Series 3とSeries 5どっちがいい?

画像出典 Apple

冒頭で書いたスペック表にもある通り、Apple Watch Series 3と5では主にディスプレイに大きな違いがある。

Series 5では常時表示が可能な他、画面がラウンド状になっているため見た目という意味でもSeries 5が上であるし、光学式心拍センサーもSeries 5は第二世代であるがSeries 3は第一世代だ。

また、Series 5でもホーム画面などで若干のカクツキを感じたため今後のwatchOSのアップデートも考えるとSeries 5の方がスペック的・サポート的にも長く使えるのではないかと思う。

更にSeries 3のGPSモデルは裏蓋が複合材でありアレルギー的に少々不安というのもある。

Series 5の裏蓋はGPSモデルもセルラーモデルも共に全面サファイアクリスタルとセラミックなのでほぼアレルギーの心配はない。

実際僕もSeries 5を毎日装着しているが裏蓋部分でアレルギーが気になったことはない。

以上のことから僕としてはSeries 5の購入をおすすめしたいがSeries 3が2万円台だから購入可能なのも魅力的なので予算が許せばSeries 5、金属やその他のアレルギーがなく手軽にApple Watchを楽しみたいのならSeries 3も十分選択肢となるだろう。

Apple Watchで生活は変わったか?

最後にApple Watchで日常生活に変化があるのかを書いておきたい。

僕は購入からかれこれ丸2週間欠かさずApple Watch Series 5を使い続けてきたのだが、ぶっちゃけると「あれば便利だが無くても困らない」というのが正直なところだ。

とはいえ、僕はApple Watchを大いに気に入っており劇的な生活の変化というものはないが外出先での時間の確認はもちろん、通知機能、iPhoneのミュージックのリモート操作やフィットネストラッキング機能などを活用しており、とても重宝している。

Apple WatchにiPhoneが必須なことからもわかるようにApple Watchに代表されるスマートウォッチはあくまでスマホの補助であってスマホを代替するものでもなければスマホより格段に便利というわけでもない。

僕は最初からそういうものだと割り切って使用しているので重宝しているが、あまり期待しすぎると人によっては「こんなものか」という感想で終わってしまいそうだ。

あくまでiPhoneの一部の機能を身につけるデバイスなのでApple Watchの使い道に悩んでいたり、フィットネストラッキングや健康管理に興味がない場合は購入しても次第に使わなくなってしまうのではないかと思う。

Apple Watchは「あくまでスマホの補助である」という認識で使用するのが大事だと感じる。