Olympus E-M10 Mark II

Olympus E-M10 Mark IIを購入して1ヶ月ほど経ったので使用感と感想を書いてみる。

ちなみにこのカメラは将来的に発売されるであろうE-M5 Mark IIIの繋ぎとして購入した。

価格

既に後継機種であるE-M10 Mark IIIが発売されているに何故Mark IIを買ったのか?と問われれば、E-M5 Mark IIIまでの繋ぎという点と、そして何より価格である。

現在このE-M10 Mark IIはE-M10 Mark IIIが発売されて型落ちになったため、標準レンズキット込みで4万円台という破格のお値段なのだ。

セールの状況によっては3万円台で買えることもあるだろう。

繋ぎに使うカメラとしては申し分ない価格である。

それでいて、後述するがこの破格の安さの割にスペックもエントリーとしてはなかなか頑張っている。

デザイン

価格の他にもう一つの特筆すべき点として、このデザインが挙げられる。

価格を考慮しなければこのカメラはデザインに全てが集約されると言っても過言ではないくらい美しいのである。

ミラーレスに拘らなければ同価格帯においては他にもスペックがいいカメラも結構あるのだが、この昔ながらのカメラのフォルムに最先端の技術が詰まったような、ロマンのあるデザインは他メーカーの追随を許さないと感じる。

ミラーレスだからこそ可能なデザインであり、かつそこにオリンパスのセンスが詰まった至極の一台だと思う。

このカメラを選ぶ人は恐らくデザインを重視する人も多いのではないか。

スペック

スペックに関してはエントリークラスで”内蔵EVF”と”5軸手ブレ補正”がある以外は、特別目を引くものはないように思う。

スペックの仕様を書き出すとダラダラと長くなってしまうので割愛するが、この値段なら十分とも言えるスペックである。

何より内蔵EVFと5軸手ぶれ補正があるだけで、他の仕様を帳消しにしてしまうほど魅力的だ。

内蔵EVFやボディ内手ぶれ補正がある機種は、この価格帯ではこのカメラ以外存在しないのではないか。

機能

その他、機能面では露出やF値などのダイヤルはもちろん付いている他、Fnボタンも3つあり、好きな機能を自由に割り振ることが出来る。

エントリークラスのカメラでFnボタンが3つあるのなら十分だろう。

事実、私もFnボタンは2つまでしか使ってない。

ちなみに私はFnボタン1にフォーカスポイントのリセット、ボタン2に拡大AFを割り当てている。

また、上位モデルのE-M5が搭載せず、このE-M10だけが搭載している機能として内蔵フラッシュが挙げられる。

私はそもそもフラッシュを使用した写真が好きではないので使っていないが、人によっては魅力的な機能だろう。

画質

私は写真は常にRAW形式で撮ってLightroomで現像しているが、ダイナミックレンジの広さにかなり驚いた。


上記はISO 200・RAW形式で撮影しそのまま何も弄らずにLightroomで書き出した写真。


そしてこちらがLightroomでシャドウだけを100に上げた写真である。

見てわかる通り、黒く潰れていた影の部分が見事に持ち上がっている。

それでいてノイズもそれほど多くない。

これだけダイナミックレンジが広ければエントリークラスのマイクロフォーサーズカメラとしては文句ないだろう。

不満点

総じて価格に反してそれ以上の価値があると思わせるカメラなのだが、不満がないわけではない。

まず、私にとっての一番の不満点は測距点の少なさ、そしてAFのモタつきが挙げられる。

測距点は81点であり、この点は上位機種のE-M5 Mark IIと同等だが測距点81点というのは個人的には少ないと感じる。

例えば梅の木の蕾を撮影したい時などに81点の測距点では即座にピンポイントで合わせられないことがある他、AF自体もピントが合ったり合わなかったりと”迷う”ような挙動を見せる。

測距点に関しては拡大AFを使えばまだいいとして、AFのモタつきは個人的に少しイライラすることがある。

コントラストAFなので高コントラストの物体が背景にある場合にモタつくのは仕方のないことなのだが、AFの挙動に関しては以前使っていたPanasonic GM5の方がキビキビ動いたように感じる。

また、エントリークラスなので当たり前といえば当たり前なのだが”防塵仕様ではあるが防滴仕様ではない”という点も不満だ。

私は神社などに行くことが多いのだが、手水舎で手を洗った際などの水滴にかなり気を遣ってしまう。

撮影中にパラパラと小雨が降ったりするのもヒヤッとするポイントだ。

更にこのカメラはかなりコンパクトなのだが、Panasonicなどのミラーレスと比べるとまだまだ大きいと感じた。

かといってカメラのグリップ感が良いかと言われると、決してそうでもない。

個人的な感触だが、このカメラは一言で言うと”中途半端な大きさ”なのである。

まあこのボディに内蔵EVFと5軸手ぶれ補正を内蔵しているので分相応といえばそうなのだが、ハンドストラップ片手に歩き回れるほど取り回しは良くないと思う。

総評

長々と不満点を述べてしまったが、あくまで私個人の印象であるし、何度も言うようだがこの価格でこれだけのデザイン・スペック・機能・画質を実現しているのは素晴らしいと思う。

少なくとも間もなく発売されるであろうE-M5 Mark IIIまでの繋ぎとしては十分であるし、E-M5 Mark IIを今更買うくらいならこのE-M10 Mark IIの方が費用対効果は絶対に高いと思う。

E-M10 Mark IIIがもう少し安ければ手放しでそちらを勧めるが、現時点で”コスパの高さ”という面ではこのE-M10 Mark IIがOlympus OMDシリーズの中では一番良いのではないだろうか。

何より内蔵EVFを使った撮影はとても楽しい。

エントリーミラーレスでありながら、ファインダーを覗いてシャッターで風景を切り取るという喜びが味わえるのは大きいのだ。