恋する寄生虫 コミカライズ

先日読んだ小説”三秋縋””恋する寄生虫”がとても面白かったので、コミカライズ版を購入してみた。

三秋 縋 (原著), ホタテユウキ (著), しおん・ホタテユウキ (デザイン)

普段、原作がある作品のコミカライズ本はあまり買わないのだが、このコミック版を読んでみてコミカライズも悪くないと感じた。

大まかのストーリーやセリフはほぼ原作小説そのままであるが、改めて小説のキャラクターがコミックというビジュアルで示されると非常に新鮮に感じる。

キャラクター達も原作小説のイメージ通りの描写なので、原作小説を読んだ後でも違和感は感じず、すんなりと作品の世界に入ることが出来た。

作品のヒロインである佐薙ひじりのキャラクターデザインや仕草も、完全に僕の頭の中にあったイメージと同じなので極めて質の高いコミカライズであると思う。

少々展開は駆け足に感じたが、原作小説の要所は押さえているのでストーリーにも破綻は生じていない。

話の流れ的に2巻くらいで終わりそうではあるが、これは続巻が楽しみだ。

この本と同時に新たに同じく三秋縋の”三日間の幸福”という小説も買ったので、こちらも読了したら改めて取り上げたいと思う。

ふと本棚を見て感じたのだが、どうも僕が読む小説はメディアワークス文庫の小説が多いようだ。

メディアワークス文庫の小説は”通常のライトノベルと一般文芸のちょうど中間のような立ち位置”なので、一般文芸を読むほど読書家ではないが、小説自体は楽しみたいというような、僕のような半端なオタクにとってはとても読みやすい。

それにしても、小説を少々嗜むようになってから、PC、ネット、スマホ、ゲームといった媒体と違って本というのは読んでいる間は文字だけに集中し、かつ雑音などの余計なノイズに邪魔されにくいので、ゆっくりと落ち着きたい時には打ってつけの娯楽だと改めて感じた。

紙をめくる感触、インクの匂い、活字に触れる楽しさ、物語に没入する快感、頭の中で膨らむ想像、全てが一つで”本”だと感じる。

電子書籍がこれだけ普及しても紙の本が愛されるのは、こういうところにあるのだと思う。