海外でのAnime

あまり日本では話題に上らなかったが、つい数日前TeslaSpaceXのCEOである実業家の”イーロン・マスク”が突如として自身のTiwtterのプロフィールを”鋼の錬金術師”の画像に変更してアメリカ国内では大きな話題となった。

一時期はアメリカのTwitterのトレンドが”Edward Elric”(鋼の錬金術師の主人公名)となったほどだ。

イーロン・マスクほどの有名人・実業家・ビリオネアがプロフィールをアニメ画像にするというのは海外では驚きを持って迎えられたようだ。

元々イーロン・マスクは以前からTwitterで日本のアニメが好きであることを匂わす発言をしており、その度に話題になっていたがプロフィール画像までアニメにするというのは多くの人にとってさすがに予想外だったようだ。

日本のアニメが”Anime”と呼ばれ海外で親しまれているというのは有名だが、実際のところ海外、特にアメリカやヨーロッパでは日本のアニメを楽しんでいる層は極一部であり、大半の人は日本のアニメやサブカルに全く興味がないか、差別的な見方を持っている。

海外では日本のアニメ好きや日本のサブカルに傾倒している人々を指す言葉として”Weeb”というスラングがあるが、意味は”日本かぶれ””日本びいき”などであり、決して良い言葉ではない。

仮に他人に向けてWeebという言葉を使った場合、かなりの侮蔑的表現になる。

日本語に直せば”キモオタ”というニュアンスが一番近いかもしれない。

そして今回のイーロン・マスクの件も例に漏れず、かなりの人々がイーロン・マスクを”Weeb”と呼んで嘲笑していた。

もちろん、中にはふざけ半分で言う人や、親しみを込めて冗談のようにWeebという言葉を使う人もいたが、Weebという言葉が世界で浸透しているということ自体が、日本のアニメやサブカルに偏見を持つ人が多いということの表れと言えるかもしれない。

日本のアニメを毛嫌いしている人とネット上で話したことがあるが、彼らの言い分によれば「日本のアニメは我々の国の文化を破壊している」とのことだ。

いくらなんでも言い過ぎじゃないかと思ったが、ナショナリズムが台頭する現代において、他国の文化が自国に浸透していくということに忌避感を持つ人がいるのも無理はないのかもしれない。

一方で日本のアニメやサブカルを心から楽しみ、敬意を持ってくれる人々がいるのも事実だ。

世界中で年に何回もアニメイベントやコスプレイベントが開かれているし、Redditなどのコミュニティでも多くの人々が日本アニメの話題で盛り上がっている。

ただ、やはりそれでも日本のアニメやサブカル、オタク趣味と言ったものは日本と同じく海外でも極一部の層が楽しむものであって、差別や偏見は多い。

むしろ海外では日本以上にアニメやサブカル好きに対して差別や偏見を持つ人が多いと言ってもいいかもしれない。

だからこそイーロン・マスクほどの有名人がプロフィールにアニメ画像を使うというのはよほど衝撃だったのだろう。

「日本のアニメが好きだ」と文字で伝えるより、プロフィールをアニメ画像にした方が視覚的なインパクトも強くなり、話題に上りやすい。

イーロン・マスクがこの騒動を見越して自身に注目してもらうためにプロフィール画像を変更したのか、それとも自虐ネタなのか、あるいはただ単に本当にアニメが好きなのかは判然としないが、今回の一件で改めて日本のアニメやサブカルにまつわる良い部分と悪い部分が明らかになったように思う。

全ての人が他人の趣味に寛容であってほしいと思うが、なかなかそうもいかないものだと痛感してしまった。