僕は昨年、4K HDR対応のPCモニターを購入した際に「せっかくだから4K HDRの映画を楽しめるApple TV 4Kを使ってみたい」という軽い気持ちでApple TV 4Kを購入したのだが、購入して1年経った今では、当初の想定より利用機会が少ない。
INDEX
Apple TV 4Kの問題点
テレビ画面でiTunes映画を見れることくらいしかメリットがない
Apple TV 4Kを購入する人は恐らく4K HDR対応の4Kテレビなどを既に持っている人がほとんどだと思うが、そういったテレビには大抵最初からNetflixやHulu、Amazon Prime Videoなどのアプリがデフォルトでインストールされている。
わざわざApple TV 4Kでそれらのアプリをインストールして、Apple TV 4Kから見る必要はないことになる。
更に2019年6月3日のWWDC 2019で、次期macOS Catalinaが4K HDRをサポートすることが発表されたので、”Apple TV 4KがiTunesの4K HDR映画を見れる唯一のデバイス”という利点も潰されてしまった。
こうなるとApple TV 4Kの存在する意味がほとんどないように思える。
ちなみに僕はもはやモニターの入力をいちいちApple TV 4Kに切り替えるのが面倒になってしまい、現時点でもほとんどの映画はMacかiPad Air 2019で見ている。
HDR映画ならiPad Proなどで見れる
4Kではないものの、iTunesのHDR映画はHDRに対応しているiPhone X/XS/XS Max、 iPad Pro 10.5/11/12.9などではHDR画質で見ることが出来る。
4Kに拘らないのであれば、iPadなどでHDR映画を楽しんだ方がApple TV 4Kより遥かに手軽だし、寝っ転がったり、手に持ったまま好きな体勢で見ることも出来る。
リモコンの操作性が悪い
Apple TV 4KにはApple TV Remoteというリモコンが付属するが、これがタッチパネルになっていて、十字キーに相当するボタンはなく、項目の選択や映画のシークバーの操作などを全てApple TV Remoteのリモコンで行う必要があり、非常に操作性が悪い。
特に文字入力などをする際は快適な入力はほぼ不可能だ。
救済策としてiPhoneの画面やキーボードをApple TV Remoteの代わりに使用することも出来るが、それではApple TV Remoteの存在する意味は一体なんなんだろうか。
個人的にはリモコンはわざわざタッチパネルなどにせず、最低でも十字キー程度は付けてほしかった。
僕がApple TV 4Kを使わずにMacやiPad Airで映画を見てしまうのも、このリモコンの使いにくさに起因するところもある。
結論:Apple TV 4Kは興味本位で買うものではない
これはあくまで僕個人の意見ではあるが、Apple TV 4Kでなければ出来ないということはほぼなく、macOS Catalinaの登場によってApple TV 4Kの唯一の強みであった”iTunesの4K HDR映画を見れる唯一のデバイス”という利点が潰されてしまったので、もはやApple TV 4Kを導入する理由がほとんど見出せない
この秋に開始されるAppleによるサブスクリプション型動画配信サービスであるApple TV+の動向によってはApple TV 4Kのメリットも出てくるかもしれないが、現時点では積極的にApple TV 4Kを導入する理由はほぼないと言っていいと思う。