
macOSには現在設定されている壁紙(デスクトップピクチャ)の参照先(パス)をデスクトップに表示させて確認できるデバッグモードが存在する。
「現在設定されている壁紙の保存場所を忘れた」といった場合くらいにしか使う機会はないかもしれないが、僕は壁紙やSpacesの設定を弄る場合が多く、壁紙のキャッシュ先などを参照する方法として使っている。
デスクトップピクチャデバッグモードを有効化して壁紙の参照先を表示する方法
下記コマンドをターミナルで実行するとデスクトップピクチャのデバッグモードが有効になる。
defaults write com.apple.dock desktop-picture-show-debug-text -bool true;killall Dock

デバッグモードを有効化するとデスクトップの壁紙中央にその壁紙へのパス(Path)が表示される(デバッグモードが有効である限り常時表示)。

上記画像の例では現在の壁紙は~/Library/Mobile Documents/com~apple~CloudDocs/Mac Wallpaper/4K_5Kを参照していることがわかる。
このデスクトップに表示されているパスをFinderの移動先に入力すれば参照している壁紙を特定できる。

「フォルダの場所を入力」ウィンドウを表示するにはFinder上でCommand+Shift+Gキーを押そう。

参照先に移動すると無事に設定されている壁紙を発見できた。
デバッグモードを終了するには下記コマンドを実行する。
defaults write com.apple.dock desktop-picture-show-debug-text -bool false;killall Dock

デスクトップピクチャ設定画面のデバッグモード
システム環境設定の「デスクトップとスクリーンセーバ」の設定にもデバッグモードが存在する。
というよりデスクトップに壁紙へのパスを表示するのはこのデバッグモードの一機能と言える。

「デスクトップとスクリーンセーバ」のデバッグモードを有効化するにはシステム環境設定でOption+Commandキーを押しながら「デスクトップとスクリーンセーバ」をクリックする。

すると「デスクトップとスクリーンセーバ」の設定画面に「DEBUG WINDOW」というボタンが表示される。

ボタンをクリックするとデスクトップの壁紙の参照先の他、コンフィグファイルなども確認できる。
「デスクトップとスクリーンセーバ」のデバッグモードを終了するには設定画面を閉じるか他の設定項目に移動する。
まとめ
これらデバッグモードを必要とする機会はあまりないかもしれないが、僕の場合は冒頭でも書いた通りデスクトップにおけるトラブルの理解を深めるために時々このデバッグモードを使用している。
ちなみに調べたところ、この一連のデバッグモードは少なくともMac OS X Snow Leopard(10.6)、つまり11年前から存在するようだ。