ターミナルでmacOSのソフトウェアアップデートをインストールするコマンド一覧

macOSのソフトウェアアップデートというとシステム環境設定のソフトウェアアップデートを使用するか、アップデートファイル配布後しばらくして更新されるAppleのダウンロードページから単体で差分(Delta)アップデートをダウンロードする方法がある。

ただ、システム環境設定からのソフトウェアアップデートやAppleダウンロードページからのダウンロードが上手く行かない場合はターミナルからもソフトウェアアップデートのダウンロード及びインストールが可能だ。

ここでは簡潔にターミナルでソフトウェアアップデートをダウンロードするターミナルコマンドを紹介する。

なお、macOS Catalina以降のターミナルではソフトウェアアップデートだけではなく、macOS High Sierra以降のmacOSのフルインストーラーのダウンロードも可能となったため、そちらも併せて紹介する。

簡易コマンドリスト

本記事の後半でターミナルのソフトウェアアップデートコマンドを詳しく解説しているが、解説が不要な人向けに簡易コマンドリストをまずは掲載する。

softwareupdate --fetch-full-installer --full-installer-version macOSバージョン
(例:softwareupdate --fetch-full-installer --full-installer-version 10.15.7)
各macOSのフルインストーラーをダウンロード(Catalina以降でのみ実行可能なコマンド)

softwareupdate -l アップデートチェック(小文字のLなので注意)
softwareupdate -d -a アップデートを全てダウンロード(インストールはしない)
softwareupdate -d 'アップデートファイル名- ' (例:softwareupdate -d 'macOS Catalina 10.15.6 Update- ') 指定したアップデートをダウンロード(インストールはしない) 「アップデートファイル名-」の後に半角スペースが入る点に注意
softwareupdate -i -a アップデートを全てダウンロードしてインストール
softwareupdate -i 'アップデートファイル名- ' (例:softwareupdate -i 'macOS Catalina 10.15.6 Update- ') 指定したアップデートをダウンロードしてインストール 「アップデートファイル名-」の後に半角スペースが入る点に注意
softwareupdate -i -r 推奨されるアップデートをダウンロードしてインストール
sudo softwareupdate -aiR アップデートを全てダウンロードしてインストール。ダウンロード後に強制再起動するため実行前にファイルの保存を忘れずに。 このコマンドはエラーなどで正常にソフトウェアアップデートが実行できない場合に特に有効
softwareupdate 利用可能なコマンド一覧を表示

macOS Catalina&Big Surのターミナルでのフルインストーラーダウンロードコマンド

macOS Catalina以降ではターミナルに「--fetch-full-installer」というオプションが追加され、前述の通り下記コマンドでmacOSのバージョンを指定すればmacOS High Sierra以降のフルインストーラーのダウンロードが可能だ。

softwareupdate --fetch-full-installer --full-installer-version 10.14.6

このコマンドの例ではmacOS Mojave 10.14.6のフルインストーラーをダウンロードできる。

なお、もし何らかのエラーメッセージが出ても「Downloading」あるいは「Installing」というメッセージが出れば正常にダウンロードができている。

フルインストーラーのダウンロードはmacOS名ではなくバージョンで指定する必要があるため、下記の各macOSの最新のバージョン番号を参考にダウンロードしよう。

  • macOS Catalina - 10.15.7
  • macOS Mojave - 10.14.6
  • macOS High Sierra - 10.13.6

なお、ダウンロードしたインストーラーはアプリケーションフォルダに保存される。

ただしこのコマンドはmacOS Catalina以降でしか実行できないため、どのmacOS上からでもHigh Sierra以降の全てのmacOSのインストーラーをダウンロード&生成できる「gibMacOS」を利用する方が手っ取り早いだろう。

「gibMacOS」については下記記事を参照していただきたい。

macOS High SierraからCatalinaまでのインストーラーを生成する方法

ソフトウェアアップデートのターミナルコマンド

ここから紹介するコマンドは前述のコマンドと違いmacOS Catalinaなどは関係なく、現在サポート中のmacOSの全てで利用可能なコマンド群である。

ソフトウェアアップデートがあるかどうかをチェックする

softwareupdate -l

このコマンドにより現在使用中のmacOS向けに存在する全てのアップデートファイルがリストとして表示される。

ただし、ダウンロードやインストールは行われない。

なお「l」は小文字の「L」なので注意。

ソフトウェアアップデートを全てダウンロードする(インストールはしない)

softwareupdate -d -a

「-a」は「all」を意味し、このコマンドでは利用可能なソフトウェアアップデートを全てダウンロードするが、インストールはしない。

なお、あとからインストールする場合は後述するターミナルコマンドを実行するとダウンロードをスキップしてインストールが可能だ。

特定のソフトウェアアップデートをダウンロードする(インストールはしない)

softwareupdate -d 'アップデートファイル名- '

このコマンドを実行すると最初に紹介したリストコマンドで表示された特定のソフトウェアアップデートのみをダウンロードし、インストールはしない。

例えばmacOS Catalina 10.15.5のみをダウンロードし、インストールはしない場合は下記のようなコマンドになる。

softwareupdate -d 'macOS Catalina 10.15.5 Update- '

なお、「アップデートファイル名-」の後に半角スペースが入る点に注意。

全ての利用可能なソフトウェアアップデートをダウンロードし、なおかつインストールする

softwareupdate -i -a

このコマンドを実行すると利用可能なアップデートファイル(リストにあるアップデートファイル)を全てダウンロードし、ターミナル上でインストールが行われる。

インストール後にターミナルで再起動を促されるため、ダウンロード・インストール中に突然Macが終了・再起動されるようなことはない。

なお、既に別のコマンドでアップデートファイルをダウンロードした場合はダウンロードは自動でスキップされインストールが行われる。

特定のソフトウェアアップデートをダウンロードし、なおかつインストールする

softwareupdate -i 'アップデートファイル名- '

このコマンドではアップデートファイル名に指定したアップデートファイルのみをダウンロードし、なおかつインストールする。

macOS Catalina 10.15.5のみをダウンロード・インストールしたい場合は下記のようになる。

softwareupdate -i 'macOS Catalina 10.15.5 Update- '

「アップデートファイル名-」の後に半角スペースが入る点に注意。

推奨されるソフトウェアアップデートのみをダウンロードし、インストールする

softwareupdate -i -r

このコマンドを実行すると推奨されるアップデートのみをダウンロードし、インストールする。

基本的に全てのアップデートファイルは推奨されるため、あまり使わないコマンドである。

ターミナルで実行可能なソフトウェアアップデートコマンドを表示する

softwareupdate

と何も指定せずにコマンドを実行すると「softwareupdate」コマンドで実行可能な全てのコマンドが表示される。

上記コマンドの一覧を見ると「softwareupdate -i -R」を実行することで「ソフトウェアアップデートをダウンロードし、自動で再起動する」という挙動も可能だが、自動再起動は何らかの作業中に予期せず再起動が行われる場合があるため、使わない方がいいだろう。

まとめ

以上、ターミナルで実行可能なソフトウェアアップデートコマンドを紹介した。

実行可能な全てのコマンドを羅列したわけではないが、ターミナルでソフトウェアアップデートを行う場合は基本的には本記事で扱ったコマンドだけ覚えておけばいいだろう。