Macでサウンドのスピーカーとイヤホン・ヘッドフォン出力を分離させる

Macで音楽や動画鑑賞をする際に場合によってはメールの着信音など、macOSで設定されている様々な通知音が邪魔をして音楽や動画鑑賞の妨げになることがある。

ここではMacで音楽や動画などの通常の音声だけをイヤホンやヘッドフォンなどに出力し、その他の通知音はイヤホン・ヘッドフォンに送らないというように音声出力をイヤホン・ヘッドフォンとスピーカーで分離させる方法や、それを応用したアプリ「Audio Hijack」を紹介する。

条件

条件として音声をイヤホン・ヘッドフォンとスピーカーで分離可能なのは「T2セキュリティチップ(T2チップ)」を搭載したMac限定となる。

T2チップを搭載したMacではイヤホン・ヘッドフォンとスピーカー出力がそれぞれ別系統に分かれているのだが、T2チップ非搭載のMacではイヤホン・ヘッドフォンとスピーカー出力が同系統のため「どちらか片方の出力を変更する」といったことができない。

設定方法

設定前にあらかじめMacにイヤホンやヘッドフォンなど接続しておこう。

システム環境設定を開き「サウンド」をクリック。

「サウンドエフェクトの再生装置」という項目を「MacBook Proのスピーカー」などのMac内蔵スピーカーへと変更する。

続いて「通知音の音量」を左までドラッグして消音状態にする。

なお、イヤホンやヘッドフォンで音楽や動画を鑑賞している際はどうせスピーカーの音は気にしないといった場合は消音状態にしなくてもいいだろう。

続いて「出力」タブに移動して「外部ヘッドフォン」が選択されていることを確認する。

以上で通知音やMacのシステム音はMacのスピーカー、通常音声はイヤホンやヘッドフォンなどに出力されるようになる。

これでMacの通知音やシステム音に邪魔されずに音楽や動画鑑賞を楽しむことができるはずだ。

元に戻す際はサウンドエフェクトの「MacBook Proのスピーカー」などの出力をイヤホンやヘッドフォンに切り替えて、必要に応じて音量も戻せばいい。

上記の仕組みを応用したアプリ「Audio Hijack」

上記の「T2チップによるイヤホン・ヘッドフォンとスピーカーの出力を分離させる」という仕組みを応用した有料アプリとして「Audio Hijack」というものがある。

無料で利用できるトライアル版では音声にノイズが乗る他、10分以上の録音ができないが、イヤホン・ヘッドフォンとスピーカーの出力を分離させて様々なことが可能なので興味があれば試してみるといいだろう。

Audio Hijackを起動すると使用しているmacOSによっては正常に動作しない可能性があるという注意が出るが「Use Anyway」をクリック。

なお、場合によっては自動でアップデートのインストールが始まるので画面の指示に従ってアプリケーションをアップデートしよう。

機能のガイドが表示されるが右下の「Drive Right In」をクリック。

上記画面が出たら左下の「New Session」をクリック。

上記画面では左上の「New Blank Session」を選択して右下の「Choose」をクリック。

上記のような画面になったら右から音声再生ソース(SOURCES)から任意のソースを中央のスペースにドラッグアンドドロップ。

同様に音声出力先(OUTPUTS)からもOutput Deviceをドラッグアンドドロップ。

今回はアプリケーションごとにイヤホン・ヘッドフォンとスピーカー出力に音声を分離させたいので「SOURCES」から「Application」をドラッグアンドドロップしたあとクリックして任意のアプリケーションを選ぶ。

なお、項目をドラッグアンドドロップすると画像のように自動的に両者の項目で線が引かれる。

同様に「OUTPUTS」から「Output Device」をドラッグアンドドロップしたあとクリックして音声の出力先をイヤホン・ヘッドフォンかスピーカーのいずれかを選択する。

今回は最終的に上記の設定にしてみた。

この設定ではSafariの音声はイヤホン・ヘッドフォンから流れ、Google Chromeの音声はスピーカーから流れることになる。

実用性があるのかどうかは別として、T2チップ搭載Macではこのように「イヤホンとスピーカーの出力をアプリごとに分離させる」ということも可能なのは興味深い。

まとめ

T2チップは暗号化機能だけではなくHEVCエンコーダやSSDコントローラに加えてサウンドコントローラも搭載されているため、今回のような少々特殊な設定も可能なので、そういった仕組みを利用したアプリケーションを使ってみると面白いだろう。

ただ、今回の記事でまとめた方法が最も効果を発揮するのはやはり「Macの通知音に邪魔されずに音楽や映画を鑑賞する」という使い方だろう。

T2チップ搭載Macで音楽・映画鑑賞中の通知音やシステムサウンドが気になる人は是非上記の方法を試してみてほしい。