
macOSの通知センターは便利ではあるのだが、アプリやWebサイトからの通知がどんどん通知センターに溜まっていき、しかもiPhoneのように「長押しで全通知を消去」のようなことはmacOSでは出来ず、通知センターからいちいち1日単位で「X」ボタンを押して閉じなければならない。
ここではmacOSの通知を通知センターに溜めない(表示させない)方法をまとめる。
INDEX
「通知センターに表示」を無効化して通知センターへの表示を止める

macOSの通知を止める方法として「おやすみモード」を設定するというのがあるが、この場合「通知パネル」自体の表示も止まり、翌日には自動的にオフになってしまう他、おやすみモードは通知が表示されなくなるだけで「通知センター」には通知が溜まる。
無効化したいのはあくまで「通知センターへの表示」であって「通知パネル」は表示させたいので「おやすみモード」は意味がない。
通知の設定を開く

「通知センターへの表示」だけを無効にするには「システム環境設定」の「通知」の項目から設定しよう。
アプリの「通知センターに表示」をオフにする

この画面が出たら通知センターに表示させたくないアプリを選択して「通知センターに表示」のチェックを外す。
もし一切通知センターを見ないのであれば片っ端からアプリケーションを選択して「通知センターに表示」を全てオフにしよう。
なお「通知センターに表示」のチェックを外した時点でそのアプリの通知が通知センターに溜まっている場合は全て表示されなくなる(隠れているだけで再びチェックを付ければ表示される)。
この設定を全てのアプリケーションで行えば通知パネルは今まで通り表示され、通知センターへの表示だけがされなくなる(通知が溜まらなくなる)。
通知センターに全消去ボタンを追加する方法

上記で紹介した方法は通知センターへの通知の表示を止める方法だが、もしどうしても「通知を一発で消去する」という機能を実装したい場合はGithubの「NotificationClear」を使おう。
なお、この方法はmacOS Catalinaなどの最新のmacOSでは通用せず、NotificationClearも3年前で更新が止まっている点に注意。
SIPを無効にする
まずシステムファイルのプロテクト「System Integrity Protection(SIP)」を無効にするため、Macを再起動しAppleロゴが出るまでCommand+Rキーを押しっぱなしにしてリカバリーモードに入り「ターミナル」を開いて以下のコマンドを入力。
csrutil disable

正常に実行されたらMacを通常再起動する。
mySIMBLをダウンロードしてインストール
上記ボタンからmySIMBL(MacForge)をダウンロードしてインストールする。
NotificationClearプラグインをインストール

mySIMBL(MacForge)を起動したらDiscoverの検索画面から「NotificationClear」と入力して「NotificationClear」の「GET」というボタンをクリックする。
以上で(古いmacOSであれば)通知センターに「Clear」というボタンが表示され、Clearボタンをクリックすれば全通知の一括消去が可能になる。

ただ、mySIMBL及びNotificationClearを常に有効化しておきたい場合はSIPを常時無効にする必要があり、セキュリティ的におすすめできない。
前述の通りこの方法は最近のmacOSでは通用しないため、あまり役立つものとは言えないかもしれないが一応紹介した次第だ。
まとめ
iPhoneやiPadでは通知センターの全通知の一括消去が可能なため、未だにmacOSで通知一括消去の機能がないのはどうにも解せない。
是非次期macOSでは全通知の一括消去機能を実装してほしい。