
通常Macでは起動ディスクを変更したりUSB起動ディスクから起動する際はIntel MacであればOptionキーを押したままMacを起動(Apple Silicon Macの場合は電源ボタンを押したままMacを起動)してスタートアップマネージャー(ブートピッカー・ブートオプション・起動オプション)を表示させる必要がある。
本記事ではターミナルコマンドを使用して次回起動を強制的にスタートアップマネージャーにする方法を紹介。
なお、この方法が通用するのはIntel Macのみ。
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ターミナルコマンドを実行して次回起動をスタートアップマネージャーにする

下記コマンドをターミナルで実行して再起動すればOptionキーを押さずともスタートアップマネージャーが自動で表示される。
sudo nvram manufacturing-enter-picker=true

コマンド実行時にパスワードの入力を求められたら管理者パスワードを入力してエンターキー。
なお、このコマンドの効果は永続するため、毎回起動がスタートアップマネージャーを経由するようになる(簡単に元に戻せるのでご安心を)。

リカバリーモード内のターミナルで実行する場合
前述のコマンドをリカバリーモード内のターミナルで実行する場合は「sudo」と入力せず下記のようにコマンドを実行しよう。
nvram manufacturing-enter-picker=true

元に戻す場合
このコマンドは元に戻さない限り永遠にMac起動時・再起動時にスタートアップマネージャーが表示されるようになるので、必要な作業が終わったら下記コマンドを実行して元の挙動に戻す。
sudo nvram manufacturing-enter-picker=false

コマンド実行後は通常通りMacが起動するようになる。
リカバリーモード内のターミナルで実行して元に戻す場合は下記コマンド。
nvram manufacturing-enter-picker=false

問題が発生した場合

前述のコマンドで、もしMacが起動しないといった問題が起きた場合はCommand+Option+P+Rキーを押しながらMacを起動してNVRAMをリセットしよう。
前述のコマンドでトラブルが起きる可能性は極めて低いが、万が一トラブルが起きてもNVRAMをリセットすれば正常な状態に戻る。
Apple Silicon Macでもコマンドは実行可能だが効果がない
前述のコマンドはApple Silicon Mac(M1)でも実行可能だが次回の起動は単なる通常起動となり、Apple Silicon Mac専用の「起動オプション」が表示されるといったこともなく、Apple Silicon Macに対しては全く効果がない。

本来はこうなるのが理想
もし今後Apple Silicon Macでも同様に強制的に起動オプションを表示させるターミナルコマンドが見つかったら追記するか別記事でまとめたいと思う。
まとめ
なお、もしリカバリーモードやハードウェア診断をターミナルコマンドで起動したい場合は下記記事もご参照頂きたい。

