
散々eGPU関係の記事を書いてきた割には、最も一般的な問題と言える「macOSのソフトウェアアップデートが来た時どうするのか?」ということをまとめていなかったので、ここではeGPU接続中のソフトウェアップデートについてまとめる。
ただ、Appleは依然としてソフトウェアアップデート中はeGPUを利用できないという立場のため、念の為ソフトウェアアップデート中はeGPUを外しておいた方がいいでしょう。
INDEX
ソフトウェアアップデートに気づいたら?

eGPU接続中にmacOSのソフトウェアアップデートが来た場合は、eGPUをメニューバーから接続解除し、物理的にThunderbolt 3ケーブルを抜いて、Macにあらかじめ搭載されている内蔵GPUでアップデートを行うのが望ましい。
MacにおいてeGPUを接続中はソフトウェアアップデート・システムの復元などはサポートされないため、Macがアップデートや復元などの処理をしている間は内蔵ディスプレイを搭載していないMac miniなどでは画面が真っ暗になる他、予期せぬトラブルが発生することもありえる。
eGPUの接続解除ができない場合

これは僕の環境の場合だが、メニューバーから接続解除を実行してまともにeGPUの接続を解除できたことはほとんどない。
大抵の場合eGPUの接続解除を実行すると、処理が途中で止まって、稀にシステム全体もフリーズする。
メニューバーからeGPUの接続を解除するより、一旦システムを終了させてThunderbolt 3ケーブルを抜き、内蔵GPUでMacを起動してソフトウェアアップデートをした方がトラブルもなく効率的だと思う。
なお、Thunderbolt 3ケーブルをMac動作中に無理やり引っこぬいて接続解除をするのは、僕は今のところ故障などのトラブルはないが「正常にeGPUが接続解除されませんでした」というエラーが出るし、Macが動作している状態でThunderbolt 3ケーブルを抜くというのは、PCで例えればPC動作中にグラフィックボードを抜くのと等しいため、控えた方がいいだろう。
ソフトウェアアップデートが終わったら?

無事にソフトウェアアップデートが終わったら、念のためにシステムを終了させ、Thunderbolt 3ケーブルを繋ぎ直して再び起動しよう。
eGPUはプラグアンドプレイに対応しているので、Mac動作中にThunderbolt 3ケーブルを繋いでも大抵の場合問題なくeGPUの接続ができるが、ソフトウェアアップデート後のmacOSは内部で様々な処理を行っているので、そういった処理の最中にeGPUをいきなり接続するのは望ましくない。
ソフトウェアアップデートが終わったら、システムを終了させてからeGPUを接続して起動し直すようにしよう。
まとめ
eGPU使用中のソフトウェアアップデートについて、わかりやすくタイムラインでまとめてみよう。
ぶっちゃけると上記の手順のいくつかはすっ飛ばしても問題ないが、macOSのシステムや、場合によっては内部のコンポーネントがおかしくなる場合もあるので、念には念を入れて上記の手順を踏むことを強くおすすめする。
また、eGPUを接続したMacというのは往々にして不安定なので、ソフトウェアアップデート後にトラブルが起きた時のために、念のためTime Machineでシステムをバックアップしておこう。