
MacにeGPUを導入した際に役立つMac用アプリを紹介する。
eGPUはその性質上、どうしても内蔵グラフィックやディスクリートGPU搭載Macに比べて安定性が低いので、eGPUの情報を知るアプリは入れておくと有用である。
INDEX
iStat Menus
iStat Menus 種別:有料 配布場所:Mac App Store及び公式サイト 価格:スタンダードライセンス- 12.95USドル (プライマリユーザー 3台まで)
Mac界隈ではかなり有名なシステムモニタリングソフトウェア。

シェアウェアであり、日本円にしておよ1200〜1400円ほどかかる有料アプリとしては高価な部類だが、eGPUの温度や使用率などを表示出来るアプリは現在これしか知らない。
アップデートはコンスタントにされており、最新のmacOSへの対応も早い。
また、5台までのMacに導入できるファミリーパック版が16.19USドルで提供されている。
何気に日本語に対応している点もポイントが高い。
更にeGPUだけではなくCPUなど、ほぼあらゆるコンポーネントの温度や状態をメニューバーに表示してモニタリング出来るため、たとえeGPUを持っていなくても入れておいて損はないアプリだ。
注意点として、Mac App Store版はAppleの審査を回避するために一部の機能が無効化されているため、導入する際は公式サイトから購入した方がいいだろう。
CL!ng
CL!ng 種別:無料 配布場所:Mac App Store
こちらはあまり日本で知られていないアプリだが、CPUの一般的な情報を表示出来る他、eGPUの帯域をリアルタイムで監視出来るところが特徴。

eGPUの帯域をリアルタイムで監視出来るアプリは現在このCL!ngのみであり、eGPUを利用する海外ユーザーの間では利用者も多い。
それ以外に特筆すべき機能はないのだが、eGPUが不具合を起こした場合にその帯域をチェックすることで、eGPU内部に問題があるのかeGPUとMacの接続の帯域に問題があるのか、原因の切り分けが出来るため、いざという時に助かるアプリだと思う。
CL!ngの詳しい使い方は以下の記事で紹介している。

OnyX
OnyX 種別:無料 配布場所:公式サイト

言わずと知れたMac定番メンテナンスアプリ。
eGPUに特別特化したアプリではないし、eGPUの情報の表示も正確ではなく(画像を見てもわかる通りeGPUを接続してもグラフィックスカードは内蔵グラフィックが表示される)、eGPUを利用する上で必須というわけではないが、Macのソフトウェアに起因するトラブルは大抵このアプリを利用すれば解決することが多いため、何かとトラブルが多いeGPU利用時には重宝する。
メンテナンス出来る項目は多岐にわたり、アップデートも非常にコンスタントに行われ、しかも無料というのがありがたい。
CL!ngでも言えることだが、eGPU利用時にトラブルが起きた時、OnyXでメンテナンスを行うことにより、OS側に原因があるのかハードウェア側に原因があるのか原因を切り分けることが出来るため、入れておくとeGPUトラブル時に役立つだろう。
まとめ
Blackmagic eGPUを1ヶ月以上使用している中で、様々なトラブルを経験したのでeGPUをMacで使う上ではeGPUの状態をモニタリングすることが欠かせないと感じている。
eGPUはCPU内蔵グラフィック搭載Macにおいて、かなりのパフォーマンスアップを実現出来るが、新しい技術であるためトラブルや不具合も多く、eGPUの状態をチェック出来るアプリは非常に重宝する。
eGPUの状態を気にせずに利用出来るのが何より理想的だが、現時点ではeGPUは発展途上であり、上記で紹介したようなアプリでeGPUを監視し、不測の自体に対応出来るように準備しておくのがいいと思う。