Mac・iOSデバイスにおける3.5mmジャックの3極と4極の認識

Mac mini 2018などのマイクを内蔵しておらず、音声入力端子も存在しないMacにマイクを接続する方法として「4極の3.5mmジャックを分岐させるアダプタケーブル」を使用する方法がある。

Mac mini 2018などを含む最近のMacは、3.5mmジャック(ヘッドフォンジャック)が4極(TRRS)に対応しているので理論上はアダプタケーブルでマイク入力ができる。

4極プラグとは?
見た目にはプラグ部分(オス)に3本の線(絶縁リング)が入っており、音声出力以外にも音声入力(マイクなど)に対応するプラグのこと。

4極プラグは音声出力機能と音声入力機能を1本にまとめることができる。
なお3極の場合、プラグ部分(オス)の線は2本になる。

また、4極の3.5mmプラグにはCITAとOMTPという双方に互換性がない規格が存在するが、現在販売されている製品のほとんどはCITAであるため、この辺はあまり意識する必要がない。

更にマイクにはプラグインパワータイプとダイナミックタイプの2方式が存在するが、ここではプラグインパワーのマイクのみを扱う。

ここではMacやiOSデバイスで4極対応3.5mmジャックを分岐させるアダプタケーブルを使用して3極マイクと4極マイクであれこれやってみたので、MacやiOSデバイスでのマイク認識の振る舞いをまとめてみる。

使用したアダプタケーブルは以下。

4極の3.5mmジャックを音声出力3極・音声入力3極にそれぞれ分岐させるものだ。

サンワサプライの公式サイトでは「Macには非対応」と書いてあるが、実際には最近のMacであれば技術的には対応している。

iOSデバイスでの3極・4極マイクの振る舞い

まずはiOSデバイスで4極変換アダプタケーブルと3極・4極マイクの振る舞いを見てみる。

ヘッドフォンジャック搭載のiPhoneは持っていないので、ここではiPad Air 2019で4極変換アダプタケーブルを使用してみる。

ちなみに近年のiOSデバイスはほぼ全てが4極対応である。

また、検証にあたってiPadの内蔵マイクが音を拾わないように、マイク部分と念の為スピーカー部分にもガムテープを貼り、内蔵マイクを遮断している。

3極マイク

まずは3極タイプのマイクをアダプタケーブルを使用してiPadに接続してみる。

なお、このアダプタケーブルを使用する際は音声出力側にもイヤホンやヘッドフォンなどを接続している必要があるため、音声出力側には適当なイヤホンを挿している。

結果はというと、認識せず。

技術的には3極マイクは認識されるはずだが、プラグを抜き差ししたりiPadを再起動しても認識されなかった。

ちなみに上記画像では、見切れているケーブルのせいで3極マイクを音声出力側に挿しているように見えるが、きちんと3極マイクは音声入力側に挿している。

4極マイク

次は4極タイプのマイクをアダプルケーブルを使用して試してみる。

こちらも認識せず。

このアダプタケーブルで分岐されたプラグ部分は3極になるため、4極マイクを認識しないのは当然と言える。

4極マイク直挿し

では4極マイクを3.5mmジャックに直挿ししたらどうか?

直挿しであれば認識し、音声入力も問題なく出来た。

ちなみに4極に3極を挿すと技術的にマイクは機能しないため、当たり前だが3極マイクは直挿しでも認識しなかった。

Mac mini 2018での3極・4極マイクの振る舞い

ではMac mini 2018での4極変換アダプタケーブルの振る舞いはどうか。

3極マイク

ゴチャゴチャしていて申し訳ないが、4極変換アダプタケーブルをMac mini背面の3.5mmジャックに挿し、そこに3極マイクと適当なイヤホンを挿している。

結果はというと、iPadとは違い4極変換アダプタケーブル経由で3極マイクが認識された。

音声入力も問題なし。

4極マイク

では4極マイクを4極変換アダプタケーブル経由で挿したらどうなるのか。

3極マイクの時と同じように挿してみるが...。

「外部マイク」という項目が出ずに、4極マイクは認識しないという結果に。

前述の通り4極マイクがアダプタケーブル経由だと認識しないのは当たり前なのだが。

4極マイク直挿し

今度は4極マイクを直接Mac mini 2018の3.5mmジャックに挿してみる。

背面に挿すとかなり不恰好で実用性皆無だが、これも実験のため。

iPadと同じく直挿しだと認識。

ただし、Mac mini 2018の場合4極マイク直挿しでの音声入力はノイズが乗ってまともに使えない。

MacBook Pro 13インチ Mid 2019での3極・4極マイクの振る舞い

続いてはMacBook Pro 13インチ Mid 2019での4極変換アダプタケーブルの振る舞いを見てみる。

3極マイク

結果はというとこちらも4極変換アダプタケーブル経由でも認識し、音声入力も問題なし。

4極マイク

4極マイクは当然のごとく認識せず。

4極マイク直挿し

これまでと同じく4極マイクを直挿しだと認識。

しかもMac miniとは違いノイズもなく正常に音声入力が可能だった。

MacBook Pro 13インチ Early 2015での振る舞い

MacBook Pro 13インチ Early 2015は少々古いMacであるが一応テストしてみた。

結果はMacBook Pro 13インチEarly 2015のヘッドフォンジャックは4極変換アダプタケーブル経由、4極マイク直挿し、いずれにおいてもマイクは認識せず、独立型の外部マイクは一切使えなかった。

一方でマイク付きイヤホンは普通に認識して使えたため、MacBook Pro 13インチ Early 2015でも4極には対応しているようだ。

まとめ

現時点で判明したことをまとめてみる。

iPad Air 2019
少なくともiPad Air 2019では4極変換アダプタケーブル経由では3極・4極マイク共利用はできず、4極マイク直挿しだと利用可能。
Mac mini 2018
Mac mini 2018では4極変換アダプタケーブル経由だと3極マイクは認識して利用可能だが4極マイクは認識せず、4極マイク直挿しだと認識はするもののノイズが乗ってまともに使えない。
MacBook Pro 13 Mid 2019
MacBook Pro 13インチ Mid 2019では4極変換アダプタケーブル経由だとMac miniと同じく3極マイクは認識し利用可能であり、更に4極マイク直挿しでも認識し正常に利用可能だった。
MacBook Pro 13 Early 2015
MacBook Pro 13インチ Early 2015では4極変換アダプタケーブルを使用しての3極・4極マイク共認識せず、直挿しでも利用不可、マイク付きイヤホンだけが利用可能。

以上が今回の検証結果になる。

いずれのケースにおいてもPS4付属のマイク付きイヤホンなどは問題なく利用できるため、マイク付きイヤホン/ヘッドフォンは大抵のデバイスで利用可能だと思われる。

4極変換アダプタケーブルや独立型マイク直挿しなどの場合は、デバイスやMacの種類によって使えたり使えなかったりする。

使用するマイクやMacの環境によって違てくるかもしれないし、今後のソフトウェアアップデートで改善される可能性もあるので、今後もリサーチを続けてみたいと思う。

ちなみに僕の推測としては、Mac mini 2018での4極直挿し時の音声入力の異常はオーディオコントローラを担っているT2 Security Chipに問題があるのではないかと思っているが、同じT2 Security Chip搭載のMBP 13 Mid 2019では正常だったことからイマイチ判然としない。