Parallels Desktop 15でDirectX 11のパフォーマンスが落ちる不具合は最新のアップデートで概ね解消

以前の記事で最新のParallels Desktop 15においてmacOS Mojave・macOS Catalina共にDirectX 11アプリケーションのパフォーマンスが著しく落ちる不具合を指摘したがこの問題はParallels Desktop 15の最新のアップデートで概ね解消した。

Parallels Desktop 15 eGPUパフォーマンス

Parallels Desktop 15の最新アップデートの概要

Parallelsはアップデートの詳細情報をあまり掲載しないが、最新のアップデートでビルドナンバーは15.1.0(47107)になり、僕が確認した限りではParallels Desktop 15がリリースされてから初めての大きなアップデートとなった。

なおParallels Desktop 15を最新バージョンにアップデートしWindowsを起動するとParallels Toolsの最新バージョンも自動的にインストールされる。

Parallels Desktop 15を最新バージョンにアップデートするにはParallels Desktopを起動し、メニューバーのアイコンか「Parallels Desktopについて」の画面から「更新をチェック」をクリックする。

ベンチマーク

ここからはParallels Desktop 15のアップデート適用前と適用後、及びParallels Desktop 14のUnigine Heavenベンチマークのスコアを比較していく。

Mac環境とParallels Desktopの設定は以下の通り。

Mac環境

使用Mac
Mac mini 2018 Core i7 6コア12スレッド・メモリ32GB

macOS
macOS Catalina 10.15

eGPU
Blackmagic eGPU(Radeon Pro 580)

使用モニター
LG 27UK650-W(4K HDRモニター)

擬似解像度
3008x1692

Parallels Desktopの設定

使用Parallels 
Parallels Desktop 15 Pro Edition及び14 Pro Edition

使用Windows
Windows 10 Professional 64bit

割り当てCPUコア
2コア

割り当てメモリ
2GB

グラフィック設定
自動

Windows側の解像度
1920x1080

Parallels Desktop 15アップデート適用前

Parallels Desktop 15アップデート適用後

Parallels Desktop 14

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は ss152.jpg です

ご覧の通り劇的とも言えるほど以前のParallels Desktop 15よりパフォーマンスが改善している。

ただし従来のParallels Desktop 14と比べるとまだParallels Desktop 15でのDirectX 11アプリケーションのパフォーマンスは劣る。

Parallels Desktop 14ユーザーは15にアップデートすべきか?

今回の結果を踏まえて思うのはParallels Desktop 15の最新アップデートにおいて以前のParallels Desktop 15よりはパフォーマンスが改善したが、まだParallels Desktop 14から乗り換えるには早いということ。

Parallels Desktop 15では様々な新機能が追加されたとは言え、依然としてDirectX 11アプリケーションのパフォーマンスは14に劣り、他の新機能は小粒に留まるため最新バージョンに拘らないのであればParallels Desktop 14のままでいいと思う。

本来であればParallels Desktop 15ではDirectX 11アプリケーションがmacOSのMetalを経由することにより、パフォーマンスの向上が果たされるはずであったが現状ではむしろ14よりパフォーマンスが落ちてしまっている(それでも今回のアップデートは大きな改善ではあるが)。

今後のアップデートで更に改善される可能性もあるが、現時点ではParallels Desktop 15を積極的に導入する理由はあまりないのではないか。