macOSの通知センターにはカレンダーウィジェットがあるが、純正のカレンダーウィジェットは月別(月毎)の表示ができないという欠点がある。


ここでは月別の表示を可能にするいくつかのアプリの紹介、及び現時点で最も高機能で優秀だと思われるカレンダーアプリ/ウィジェット「Calendarique」を紹介する。
なお、アプリを紹介するにあたって管理人はいかなる報酬も受け取っておらず、以下に紹介するアプリは全て管理人が自腹で購入した。
INDEX
月別表示ウィジェットアプリ
まずは通知センターのウィジェットに月別表示のカレンダーを追加できるアプリをまとめておこう。
Quick Calendar

価格 | 無料 |
祝日表示 | なし |
言語 | 英語(ウィジェットは日本語対応) |

「とりあえず通知センターに月別の表示だけ出来ればいい」という人には「Quick Calendar」という無料ウィジェットが第一に候補として挙がるだろう。

非常にシンプルなウィジェットであり、機能というほどの機能はなくウィジェットの日付の色をカスタマイズするくらいしかできないが、ダークモードにも何気に対応している。
また、日本語にも対応している他、もちろんウィジェット上でカレンダーをめくることもできる。
しかし致命的な欠点としてこのウィジェットには祝日表示がない。
macOSのカレンダーと全く連携しない独立したカレンダーなので少なくとも日本の祝日には対応していないのである。
ものぐさな僕にとっては通知センターでサッと祝日を確認したいため、少々魅力にかける。
MonthlyCal

価格 | 250円 |
祝日表示 | あり |
言語 | 英語(ウィジェットは日本語対応) |

「MonthlyCal」は恐らくカレンダーアプリの中では国内では最もユーザー数が多く、macOSのカレンダーと連携するため祝日表示(インジケータ表示)も可能だ。

更にインジケータが表示されている日付をクリックすると祝日の詳細も確認可能。

設定も比較的豊富で色のカスタマイズはもちろん、土曜日のハイライトの有無の指定やmacOSのカレンダーのイベントを表示することもできる。
また、macOSのカレンダーフィルター機能もあり、例えば「祝日だけ表示してその他のイベントは一切表示しない」といったことも可能だ。
ただ、macOS Catalinaには対応しているが所々にバグと思わしきものがある他、メニューバーにアイコンが表示されないため、設定を弄るにはいちいちアプリを起動しなければならないのが欠点。
Calendarique

価格 | 610円 |
祝日表示 | あり |
言語 | 日本語非対応 |

冒頭でも書いた通りカレンダーアプリの中では最も高機能だと思われるのが「Calendarique」だ。
祝日表示に対応しているのはもちろん、クリックした日付や指定した期間中のイベントを通知センターのウィジェットだけで確認できる。
更にメニューバーもサポートしているため、メニューバーからカレンダーを確認することも可能だ。
非常に高機能なアプリなので詳しい使い方は次項を参照して頂きたい。
Calendariqueの使い方
インストールから起動まで

まずは「Calendarique」を起動すると上記画像のように「ようこそ画面」が表示されるが、画面左下の「Don't show again」にチェックを付けてウィンドウを閉じよう。

起動すると上記警告が出るが「OK」をクリック。

続けて警告が出るがこちらも「OK」をクリック。
設定

Calendariqueの起動が完了するとメニューバーにアイコンが表示されるので歯車マークをクリックして設定画面で諸々の設定をしよう。

設定画面の「General」のタブの設定は特に変更の必要はないが、起動時にCalendariqueを起動したい場合は「Open Calendarique at Login」にチェックを付けておこう。
なお、通知センターのウィジェットだけ利用する場合はCalendariqueを起動する必要はない。

「Calendars」の設定ではmacOSのカレンダーアプリから読み込む項目を指定できる。
なお「Event timeline shows」ではウィジェットやメニューバーのカレンダーの日付をクリックした際に何日先のイベントまで表示するかも指定可能だ。
例えば「5 days」に設定したのなら日付をクリックすると5日先のイベントまで一気に表示できる。

「Reminders」の設定ではリマインダーのイベントの表示や完了したタスクを表示することができるが、macOS Catalinaでリマインダーが大幅に刷新されたため、macOS Catalinaの環境では上手くウィジェットにリマインダーが反映されなかった。
使い方
設定が終わったらCalendariqueを使ってみよう。

前述の通りCalendariqueではメニューバーからもカレンダーを確認可能だが、メニューバーのカレンダーから「Show Calendarique」をクリックするとCalendarique独自のカレンダーウィンドウが開く。

Calendarique独自のカレンダーウィンドウとはいえmacOSのカレンダーの予定を読み込んでいるため、わざわざカレンダーアプリを開かなくてもここで日/週/月ごとにイベントの確認が可能だ。
また、この画面でダブルクリックすればCalendariqueからイベントを追加することも可能で、更にそのイベントはmacOSのカレンダーアプリにも反映される。

macOSのカレンダーとCalendariqueのカレンダー双方でイベントが反映されるので非常に便利だ。

肝心の通知センターのウィジェットもとても優秀であり、丸いボタンをクリックして表示を切り替えるとその日のイベントの簡略表示と詳細表示を切り替えることもできる。
総評として日本語非対応なのが唯一欠点ではあるが、非常に多機能で痒いところに手が届くカレンダーアプリ/ウィジェットであると言えると思う。
まとめ
macOSのカレンダーアプリは沢山あるが、無料ならQuick Calendar、有料ならMonthlyCalよりはCalendariqueの方が高機能で非常に有用だ。
特にカレンダーに予定を沢山書き込む人ならメニューバーからもイベントを確認できるCalendariqueは重宝するはずだ。