
無料・有料を含めてMacのCPUやGPU・各種センサーの温度、GPUの帯域幅などマニアックな情報を表示できるMac対応ハードウェア情報表示アプリをまとめる。
INDEX
総合系アプリ
各種CPU・GPUの情報/使用率・温度などを総合的にまとめて表示できるアプリ。
iStat Menus

種別:有料 配布場所:Mac App Store・公式サイト 価格 スタンダードライセンス:12.95 USD(プライマリユーザー 3コンピュータまで) ファミリーパック:16.19 USD(5コンピュータまで)

当ブログで度々紹介しているMac用総合システム監視アプリ。
有料ソフトウェアではあるがCPU・GPU使用率から各種センサーの温度、ビデオメモリに至るまでほぼ全てのMacのハードウェア情報をモニタリングでき、更にそれを常時メニューバーに表示させることも可能。
CPUクロックのリアルタイム監視にも対応しているが、CPUクロックのリアルタイム監視には後述するIntel Power GadgetというソフトウェアをインストールしiStat MenusやMacを再起動する必要がある。
非常に便利なアプリなので、多少値が張るとしてもMacユーザーなら是非導入して欲しいアプリ。
Mac App Storeでも販売されているが、Mac App Store版は機能が削られているので必ず公式サイトから購入しよう。
なお、このブログではiStat Menusを度々紹介しているが、管理人は開発者からいかなる報酬も受け取っていない。
eul

種別:無料 配布場所:Mac App Store・公式サイト

GitHubで配布されている無料アプリ。
iStat Menusのような自由度はないものの、macOS Big Surのウィジェットにも対応し、CPU・メモリ・HDD・ネットワーク・CPU使用率など多様な情報をメニューバーやプルダウンメニューで簡単に表示できるシステム監視アプリ。
iStat Menusほどのカスタマイズ性が必要ないのであればこれで十分と言えるほど高機能。
ただし、現時点ではGPUの情報は取得できない。
なお、iStat Menusと同じくMac App Storeでも配布されているものの機能が削られているのでGitHub版がおすすめ。
詳しい使い方は以下の記事にて。

Onyx

種別:無料 配布場所:公式サイト

正確にはハードウェア情報表示がメインではなく、macOSのメンテナンスをするアプリであり、不要なシステムファイルやOSのログファイルなどを自動削除してくれる。
macOSのメンテナンスツールとして定番のアプリであり、簡易的にMacの情報も表示でき、更には無料であるため入れておいて損はないアプリだ。
トラブルが起きた際はまずOnyx、というほどMacユーザーの間では信頼性が高い。
公式サイトのデザインがアングラ系のような雰囲気を醸し出しているが別に怪しいアプリではない。
CPU系アプリ
CPUの情報及びモニタリングに特化したアプリ。
MacCPUID

種別:無料 配布場所:公式サイト

Intel純正のCPU情報表示アプリ。
Windowsで言うCPU-Zに相当すると思って差し支えない。
CPUのモデルナンバーはもちろん、キャッシュ容量、対応命令セットなど細かなCPU情報を表示できる。
ただリアルタイムのモニタリングには対応していないため、ベースクロック周波数は表示できるがリアルタイムのクロックは表示できない。
Intel Power Gadget

※公式ページにはバージョンが複数あるがdmg形式のファイルであればどれでもOK。
種別:無料 配布場所:公式サイト

同じくIntel純正のCPU情報表示アプリであり、Mac CPUIDとは違いリアルタイムのクロック周波数をモニタリングできる他、コア温度の表示や周波数・温度の変化をログとして記録する機能もある。
Mac mini 2018のように特に発熱が問題となるMacでは、使用すると自身のMacのCPUがどの程度発熱しているのか、発熱でどの程度クロックがダウンするのかという有用な情報を得られるのでおすすめ。
Macs Fan Control

種別:無料 配布場所:公式サイト

正確にはCPU情報表示アプリというよりファンコントロールアプリであり、Macの冷却ファンの回転数を強制的に変更することが出来る。
MacBook Proのように複数の冷却ファンを搭載しているモデルでは、冷却ファンごとに個別に回転数を調節するといったことも可能。
また、CPU温度やファン回転数のメニューバーでのリアルタイム表示にも対応しているので、iStat Menusなどの有料ソフトウェアを使わなくても最低限の温度のモニタリングができるのもメリット。
ただ、Macのファンをコントロールできるという性質上、Macのファン回転数を強制的に下げてMacにダメージを与えることも可能なため使用する際は注意しよう。
なお本アプリは「勝手に通信を行うスパイウェア」とネット上で問題になっており、ウイルスというわけではないがプライバシーに関して不透明な点があるので気になる人は導入を控えた方がいい。
GPU系アプリ
冒頭で紹介したiStat Menusを除くとMac対応のGPUモニタリングアプリは非常に少ないがいくつか紹介。
OpenGL Extensions Viewer

種別:無料 配布場所:Mac App Store

GPUの情報を表示できると謳うMacアプリは結構あるのだが、そのほとんどが長年更新されていなかったり、そもそもエラーが出て起動しなかったりするため、現時点でMacのGPU情報を詳細に表示できるのはこのアプリのみと言っても差し支えない。
一般的なMacのハードウェア情報はもちろん、CPU内蔵グラフィックやeGPUのOpenGL/Metal互換性情報の表示やピクセルフォーマット情報、モニターの最大解像度とリフレッシュレート情報など、ほぼあらゆるGPU/モニター情報を表示できる。
また、OpenGLのバージョンごとのパフォーマンスの計測などベンチマーク的な使い方も可能。
ぶっちゃけるとWindowsのGPU-Zより機能が多いくらいに優秀なGPU情報表示アプリだ。
CL!ng

種別:無料 配布場所:Mac App Store

GPUのリアルタイムの帯域を表示できるという変わり種アプリ。
GPUやeGPUのデータ転送帯域を監視することができる他、GPUの単精度・倍精度浮動小数点演算性能などを計測するベンチマーク的な使い方も出来る。
一見するとマニアックすぎて利用価値がないように思えるが、eGPU利用時などでトラブルが起きた時にこのアプリでeGPUの帯域に異常がないか確認することで原因の切り分けができるので、eGPUのトラブルに困っている人は一度利用してみてもいいだろう。
まとめ
以上、Mac対応のハードウェア情報表示アプリを紹介したが、正直この記事を書くにあたって海外のサイトやMac App Storeを周り、数々のアプリを試したが上記でまとめたアプリくらいしかまともに動作しなかった。
Macアプリの特徴、というか傾向として初めは優秀なアプリだったのにいきなり更新がストップして、結果的に互換性が失われまともに動作しなくなるということが多い。
今回紹介したアプリは2019年時点でも頻繁にアップデートが行われているものを厳選したが、いつアプリの更新がストップするかわからないのでこの先のmacOSのアップデートによって互換性が失われる可能性があることに留意してほしい。