Mac用の動く壁紙アプリ「Dynamic Wallpaper Engine」が凄い

Windowsには「Wallpaper Engine」という「動く壁紙アプリ」が定番として存在するもののWallpaper EngineはMac(macOS)に非対応なのが長年の不満点だった。

そんな折、代替アプリを探していたところMac App Storeで370円で販売されていた「Dynamic Wallpaper Engine」というアプリが「Wallpaper Engine」のMac版とも言えるほど凄かったので紹介する。

なお、毎度のことであるが本アプリを紹介するにあたって管理人はいかなる依頼も報酬も受け取っていない。

Dynamic Wallpaper Engineの概要

種別
有料

配布場所
Mac App Store

価格
370円

言語
英語・中国語(簡体字)

動作環境
macOS Catalina 10.15.5で動作確認

Dynamic Wallpaper EngineはMac App Storeで370円で販売されている有料アプリであり、文字通り動く壁紙を実現するものである。

Mac App Storeで販売されているということはAppleの審査を通過したということなので信頼性という意味でも安心感がある(Appleの審査通過が安全性を保証するわけではないということは承知している)。

動く壁紙の種類についてはユーザーが作った物を集めたのかデベロッパー自身が作ったのか定かではないが、様々な動く壁紙をアプリ内の「Workshop」から無料でダウンロードが可能な他、.mpg , .mov, .mp4の動画をインポートすることも可能である。

管理人が試した限り、手持ちの4K動画(3840x2160@30p)を非常にスムーズに壁紙として再生することも可能であった。

また、Workshopの壁紙の中にはBGMが付いているものもある(ミュート可)。

「単に動画を壁紙と置き換えて再生しているだけのアプリ」と言われればそれまでなのだが、本アプリは低負荷でありながらアプリ内で様々なカテゴリの動く壁紙を自由にダウンロードして利用可能な他、好きな動画を簡単にインポートできるという点で優れている。

壁紙(動画)のループの切り替わりがはっきり分かってしまうというのが残念ではあるが、これは動画を壁紙として設定するという形態である以上仕方ないことかもしれない。

なお、本アプリは非常に多機能であるため一通りの機能を下記にリスト化しておく。

機能一覧
・Workshopからの様々な動く壁紙のダウンロード・プレビュー
・ローカルの動画(.mpg, .mov, .mp4)のインポート
・ロックスクリーンを動く壁紙と同一の静止画に置き換える(※ロックスクリーンの壁紙は動かない)
・壁紙のアスペクト比を維持する
・プレイリスト機能、及びプレイリストの再生モード変更
・スクリーンセーバーを任意の動画に置き換える
・壁紙の一時停止
・ホットキー
・BGM付き壁紙のミュートと音量コントロール
・マルチデスクトップ環境でのスクリーンコントロール
・デスクトップのアイコンをワンクリックで非表示

Dynamic Wallpaper Engineの使い方

起動

Mac App Storeで購入して起動すると自動でデフォルトの動く壁紙が設定される。

また、メニューバーに「手裏剣アイコン」が表示され、購入者へのメッセージが表示されるので「Don't show again」をクリック。

設定

メニューバーのアイコンからは各種機能にアクセスできる他、「Preferences」でアプリの基本的な設定も可能なので、まずは設定を確認しよう。

設定画面を開いたらまずは「Run automatically when the Mac starts」にチェックを付けてMac起動時に本アプリが自動的に起動するようにしよう。

また「Lock Screen Efect」にチェックを付けるとロック画面の壁紙が本アプリで指定した壁紙と同一のものに置き換わる(ただしロック画面では壁紙は動かない)。

その他にもモニターに合わせてアスペクト比を調整する(Preserve aspect ratio)、ホットキーを使用する(Use Global Hotkeys)などの設定も可能だ。

更に「Video Paus Setting」の項目では下記の設定も可能だ。

ポーズ設定一覧
・Pause When Other Apps Active(他のアプリがアクティブの場合に壁紙を停止する)
・Pause When Other Apps Enter Fullscreen(他のアプリがフルスクリーンの場合に壁紙を停止する)
・Pause When Power Disconnected(電源アダプタを外した場合に壁紙を停止する)

Workshop

本アプリを特徴付けるメイン機能に「Workshop」というものがあり、Workshopでは様々な動く壁紙が公開されており、自由にプレビューやダウンロードが可能だ。

気に入った壁紙があったら「Download」ボタンをクリックしてダウンロードし、「Set to Desktop」で簡単に壁紙に設定できる。

また、Workshopの壁紙はフロッピーディスクアイコンをクリックすることで.mp4形式の動画として任意の場所に保存も可能だ。

ちなみにこのWorkshopで配布されている壁紙は冒頭でも書いたようにユーザーが作った物を集めたのか、デベロッパーが作ったのか、WindowsのWallpaper EngineのSteam Workshopから変換したのか、定かではない。

いずれにしろ壁紙の種類は豊富で、4Kやアニメ、ゲームといったカテゴリ別の表示もできる(ただし4Kは4Kというほど高画質ではない)。

なお、「Anime(アニメ)」カテゴリーでは主に所謂「二次元壁紙」を扱っており、日本で言う「アニメ」とは少し意味合いが異なる。

「Anime」カテゴリーだからといってテレビアニメのワンシーンをそのまま変換したような壁紙は配布されていない(配布されていたら著作権的にアウトだろう)。

なお「Workshop」ウィンドウの右下には「Route」という項目があるが、壁紙のダウンロードが失敗する場合はドロップダウンメニューからサーバーを変更してみよう。

大抵の場合は日本から一番近い「Hong Kong(香港)」のままでいい。

Playlist

「Workshop」ウィンドウにある「Playlist」の項目ではプレイリストへの動画の追加と削除が可能だ。

なお、再生モードを変更したい場合は「Workshop」ウィンドウ左にある「Play Settings」をクリックしよう。

「Play Settings」では再生モードの変更や再生速度の調整が可能だ。

Import Local Video

メニューバーアイコンから「Import Local Video」をクリックすると.mpg, .mov, .mp4形式の動画を自由に壁紙に設定可能だ。

ただ、Workshop以外の動画を動く壁紙として設定すると本アプリに最適化されていないせいか負荷がかかるため、Macのスペックに注意した方がいいだろう。

BGMのミュート・音量調整

前述の通りWorkshopで公開されている動く壁紙の中にはBGMが付属しているものがあり、デフォルトではBGMが強制再生されるのでメニューバーのアイコンから「Volume Control」をクリックしよう。

BGMをミュートしたい場合は「Video Mute」、音量を調整したい場合は「Volume Control」のスライダーで行おう。

スクリーンセーバー

本アプリにはスクリーンセーバー機能も用意されており、ローカルの動画をスクリーンセーバーとして設定することが可能だ。

スクリーンセーバーに動画を設定するにはまずメニューバーのアイコンから「Video-ScreenSaver」をクリック。

「Install」をクリックしてスクリーンセーバー機能をインストールする。

インストールの際にどのユーザーアカウント向けにインストールするか選択肢が表示されたら自分のユーザーアカウント向けを選択しよう。

インストールが終わると自動的にmacOSのスクリーンセーバーの項目が開く。

スクリーンセーバー一覧に新たに「DynamicWallpaper」という項目が追加されているので選択し「スクリーンセーバのオプション」をクリック。

「Open ScreenSaver Folder 」をクリックする。

なお、動画ファイルのBGMや音声をミュートにしたい場合は「Video Mute」にチェックを付けておこう。

スクリーンセーバーフォルダが開くので自身で用意した手持ちの動画ファイル(.mpg, mov, mp4のいずれかのファイル形式)をフォルダに入れる。

フォルダの動画を選択して「Confirm」をクリックして完了だ。

Dynamic Wallpaper Engineの負荷

このような動く壁紙アプリで心配な点としてMac(macOS)への負荷がある。

実際に本アプリで動く壁紙を設定した際にiStat Menusで表示したCPU・GPUの使用率が上記画像のようになる。

CPUやGPUへの負荷は思ったほどではなく、WindowServer(macOSのデスクトップ環境を担当するコアプロセス)に若干の負荷はかかっているが、6コア12スレッドのMac mini 2018で動く壁紙表示時のCPU使用率は数%だ。

また、GPUへの負荷もそれほどではなく、実際に動く壁紙を設定したままPhotoshopで作業したが特に動作の重さといったものは感じなかった。

ただし、4Kなどの高解像度動画をインポートして壁紙として設定した場合はスムーズな再生が可能ではあるが、場合によってはCPU使用率が10%を超えてしまうこともあった。

まとめ

実際にはmacOS向けの動く壁紙アプリはいくつか存在するが、素性の知れない怪しい海外サイトで配布されていたり、あるいはMac App Storeで配布されていても自分で動く壁紙を見つける必要があったりと、これといったものは今まで見つからなかったのだが、この「Dynamic Wallpaper Engine」は非常に完成度が高く、他とは一線を画している。

370円という価格でこの完成度は凄いと思うので気になる人は購入してみてもいいだろう。