
現時点で最新のmacOSであるMojaveは32bitアプリケーションをサポートする最後のmacOSであることは知っている人もいるだろう。
元々High Sierraから32bitアプリケーションは非推奨になったが、Catalinaではついに32bitアプリケーションは非サポートになり利用が不可能になる。
Mojaveユーザーの中には32bitアプリケーションを使用している人も相当数いるはずなので、ここでは現在判明している限りの32bitアプリケーションをまとめる。
INDEX
自分の使用しているアプリケーションが64bitかどうか調べるには?

自分の使用しているアプリケーションが64bit対応かどうかは以下の方法で調べることが出来る。
- メニューバーのAppleマークをOptionキーを押しながらクリックして「システム情報」を開くか、「このMacについて」を開いて「システムレポート」を表示する
- サイドバーのソフトウェア欄にあるアプリケーションという項目を選択
- 該当するアプリケーションの「64ビット(Intel)」という項目を見てここが「はい」になっていればそのアプリケーションは64bit対応が成されている

アプリケーションが64bit非対応(32bit)の場合は「いいえ」という表示になる。

また、アプリケーションを開いた際に上記画像のような「このMac用に最適化されていない」という旨のダイアログが出た場合はそのアプリケーションは32bitである。
簡単に32bitアプリケーションを探すのなら「Go64」という無料アプリが自動で32bitアプリケーションをスキャンしてリストアップしてくれるのでおすすめだ。
2019年9月現在で32bitのアプリケーション

以下のリストは僕が海外サイトなどで調べた32bitアプリケーション及び実際に僕がインストールして32bitアプリケーションであることを確認したもの。
既に現在では64bit対応が成されたアプリケーションも含まれている場合がある点には留意してほしい。
なおMac App Storeで配布されているアプリケーションは現在ほぼ全て64bitであり、未だに32bitのアプリケーションは近いうちに削除される。
また、Mac App Storeで新たに配布されるアプリケーションは64bitであることが義務付けられている。
32bit サードパーティーアプリケーション
- Adobe Illustrator CS5
- Abobe InDesign CS5
- Adobe Audition CS 5.5
- Microsoft Excel 2011
- Microsoft PowerPoint 2011
- Microsoft Outlook 2011
- Microsoft Word 2011
- MPEG Streamclip
- QuickTime Pro 7
- SoundByte
- Waves plug-ins pre v10
- Waves SoundGrid 9.7.99 and earlier
- Metric Halo SpectraFoo
- IK Multimedia's Miroslav Philharmonik 1
- Source Elements Source Zip
BetterTouchTool(のちに対応)- Melodyne 2.1.2 components
- Cargo Cult Conformalizer
- Figure53 Streamers
- CleanMyMac 3
- Sound Control
- Finale NotePad
- Finale PrintMusic
- Soundminer
- Ableton Live 8
- Pro Tools (いくつかのコンポーネントが32bit)
- OLYMPUSデジタルカメラアップデーター(Olympus Workspaceに移行)
32bit Apple製アプリケーション
- Final Cut Pro X 10.3.4
- Motion 5.3.2
- Compressor 4.3.2
- Logic Pro X 10.3.1
- MainStage 3.3
- iDVD 7.1.2
- iPhoto Library Upgrader v8.1
- iWeb (全てのバージョン)
- QuickTime Player 7
ユーザーに影響がありそうなアプリケーション

未だに32bitのままのアプリケーションの多くは既にメジャーなバージョンではなかったりサポートが終了したものがほとんどであり、それほど深刻ではないが、もし先ほどのリストにあるアプリケーションを使っていたり自身の使っているアプリケーションがシステムレポートで「64ビット:いいえ」と表示されていたら要注意だ。
現時点で最もユーザーに影響がありそうなのは先ほどのリストにあるOLYMPUS製のアプリケーションなど、周辺機器やデジタル製品に付属する、あるいはWebサイトからダウンロードすることを促されるアプリケーション類だろう。
確認してみた限りOLYMPUS公式からダウンロードできるカメラのファームウェアアップデート用のアプリケーションは未だに32bitだった。
一眼カメラなどに限らず、Macの周辺機器に付属したりWebサイトからダウンロードを指示されるアプリケーションを愛用している場合は一度冒頭の方法で64bit対応かどうかチェックすることをおすすめする。

ちなみにカメラメーカーではNikonやCanonといった大手のアプリケーションは一部を除きほぼ全てが64bit対応だった。
また、Steamが今だに32bitアプリケーションであることはMacでゲームをプレイしている人にとっては心配な点だろう。
Steamを開発しているValveはmacOS版のSteamのアップデートにあまり熱心ではなく、2〜3年前まではRetinaディスプレイにすら対応していなかったため、macOS Catalinaがリリースされる前にSteamの64bit化が成されなかった場合はSteamが使用できなくなる。
なお当ブログで紹介してきた有料・無料ソフトウェアはSteam以外すべて64bitであることを確認済みである。
32bitアプリケーションを使用し続けたい場合はMojaveに留まるのも選択肢の一つ
もし現在32bitアプリケーションを愛用していて、今後も使い続けたい場合はCatalinaにアップデートしないという選択肢もある。
Mojaveのまま使い続けても2021年の秋まではMojaveでもセキュリティパッチなどのアップデートがサポートされる。
また、前述の通りMac App Storeで配布されているアプリケーションはほぼ全てが64bitであり、32bitのアプリケーションは順次削除されるが、有料の32bitアプリケーションを購入済みの場合は例外として現在でもダウンロードが可能である。
まとめ
既に現在主流のアプリケーションはメジャーどころからマイナーなものまでほぼ全てが64bit化されており、ユーザーへの影響は最小限に留まると思われるが周辺機器付属のアプリケーションやSteam、あるいは数年前に更新が停止していながら未だに愛用されているアプリケーションの中には32bitのものも存在する。
macOS Catalinaがリリースされても導入する前にまず自身が使用しているアプリケーションがきちんと64bit化されているか必ず確認するようにしよう。