macOS Big Surで再起動してもアップデートが始まらない場合の対処法

macOS Big Sur Beta 7(9月18日)及びBeta 8(23日)へのアップデートにおいて、どちらにおいても「再起動してアップデート」という通知が表示されたにも関わらず、何度再起動してもBeta 7/8のインストールが始まらずmacOSの通常のログイン画面に戻ってしまうという、いわゆる「アップデートループ」が発生したため対処法を紹介する。

なお、Big SurのBetaにおいては公開されている場合を除いてその情報やスクリーンショットの掲載は禁止されているため、本記事ではmacOS Catalinaのスクリーンショットを用いて解説する。

macOS Big Sur Betaのアップデートループ対処法

1. セーフブートで起動する

まずシステムを終了させShiftキーを押しながらMacを起動してセーフブートで起動する。

2. ディスクユーティリティでFirst Aidを実行する

続いてセーフブートで起動しているBig Sur上でディスクユーティリティを開く。

左パネルからBig Surの起動ボリューム(通常はMacintosh HD)を選択し「First Aid」を実行する。

もしBig Surを別のコンテナやドライブにインストールしている場合はそちらを選択しよう。

起動ボリュームのチェックが始まりスナップショットのチェックでしばらく停止する場合があるが、いずれ完了するため待とう。

First Aidが完了したらディスクユーティリティを終了させる。

3. ターミナルでソフトウェアアップデートを実行する

続いてターミナルを開き、下記コマンドを実行する。

sudo softwareupdate -aiR

このコマンドは全てのアップデートをインストールして強制再起動をかけるコマンドであり、Big Sur Betaのアップデートがダウンロードされた瞬間に有無を言わさず再起動するため、もし何らかのタスクを実行中なら保存してからコマンドを実行しよう。

Big Surが再起動し、正常にアップデートが始まれば成功だ。

僕の場合は上記のセーフブートで起動>First Aid実行>ターミナルコマンド実行の手順でBeta 7及びBeta 8共に無事にループから脱出してBig Sur Betaをアップデートすることができた。

Beta 7及びBeta 8の両方においてこの対処法により無事にアップデートできたため有効性は高いはずだ。

この問題は何が原因で起こるのか

アップデートを実行して再起動してもアップデートが始まらずにそのままログイン画面が起動してしまうという問題についてだが、海外のデベロッパーとの情報交換により、これはmacOS Big Surの新しいアップデートの仕組みによりAPFSスナップショットに異常が発生するのが原因の可能性が最も高いという結論に至った。

参考 macOS 11 Big Surでは暗号化された署名済のシステムボリュームのAPFSスナップショットにアップデートが適用されるため、よりセキュアで高速なソフトウェア・アップデートが可能に。AAPL Ch.

実際に僕の環境においてもディスクユーティリティのFirst Aid実行中にスナップショットのチェックで数秒First Aid処理が止まり、「Warning」という文字列が多数表示されたため、あながち間違いではないだろう。

セーフブートで起動してFirst Aidを実行することでスナップショットのエラーが訂正され、加えてターミナルで念の為「アップデートダウンロード後に強制再起動をかける」というコマンドを実行することによって余計な処理を挟む前にmacOSを再起動させてアップデート画面に移行するようにしてやればこの問題は解決するはずだ(全てのケースで有効とはもちろん限らないが)。

まとめ

macOS Big Sur BetaはBeta 3から利用しているがアップデートの度に何らかのトラブルが起きているため、果たしてファイナルリリース版は大丈夫なのか非常に心配だ。

iOS 14など、他の全てのApple OSは正式版がリリースされたのにmacOS Big Sur BetaはBeta 8までリリースされており一向にGM(Gold Master)版が出る気配がないため、何らかの安定性に関わるトラブルが発生しAppleも苦慮しているのかもしれない。