
macOS Big Surにおいて4K HDR対応映画などで「このモニタはHDR再生に対応していません」と表示されて映画が再生できない場合の対処法。
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対処法
このエラーは「モニターがHDR対応にも関わらず、HDRを有効にしておらず、なおかつHDR対応映画をダウンロードした」という状態の場合に発生する。

そのためシステム環境設定の「ディスプレイ」で「ハイダイナミックレンジ」をオンにすれば当然だが再生が可能になる。

ただし、HDRをオンにすると映画以外のmacOSのUIなどの色までが変わってしまうため、HDRをオフにしたまま再生したいという場合が多いはず。
この場合は一度ハイダイナミックレンジをオンにして再度オフにすれば何故か非HDR時においても映画の再生が可能になる。

何故このような仕様なのかは不明だが、macOSを再起動したりモニターの電源を切る、入力を変えるなどをしない限り、一度ハイダイナミックレンジをオンにしてオフにすれば以降はHDRが無効の状態でもHDR映画の再生が問題なく可能になるようだ。
HDR映画を一切見ないのであれば設定を変更して再ダウンロードする
もしHDR対応モニターを使っていたとしてもTVアプリでHDRで映画を見ないのであればTVアプリの環境設定でHDR版の映画をダウンロードしないように変更しよう。
まずTVアプリの環境設定を開く。

続いて「再生」の項目で「ダウンロードオプション」を「最も互換性が高いHD(同期)」に変更して「OK」をクリックして設定を閉じる。
これでHDR版の映画がダウンロードされることはなくなる。
続いてダウンロードした映画を一度削除して再ダウンロードしよう。
通常映画の再ダウンロード方法

通常映画(Apple TV+コンテンツではない映画)を再ダウンロードするには「(・・・)」アイコンクリックして「ダウンロードしたものを削除」をクリックした後、クラウドアイコンをクリックする。
Apple TV+コンテンツの再ダウンロード方法

ダウンロード済みのApple TV+コンテンツの再ダウンロードは「(・・・)」アイコンをクリックして「ダウンロードを更新」をクリック。

上記ウィンドウが出るので「再ダウンロード」をクリックすれば互換性の高いフォーマットで再ダウンロードが始まる。
なお、Apple TV+コンテンツを完全に削除するには「ライブラリから削除」をクリックしよう。
macOS Big SurではHDRのダウンロード設定が消えた
macOS Big SurではCatalinaのTVアプリの環境設定に存在した「利用可能な場合はHDRをダウンロード」という項目が消えている。


どうやらmacOS Big SurのTVアプリでは「ダウンロードオプション」が「高画質」の場合はモニターがHDRに対応している限り、強制的にHDR映画がダウンロードされるように仕様が変更されたようだ。
そのため、macOS Big SurでHDR対応モニターを使っていてTVアプリでHDR映画を見ないという場合は「最も互換性が高いHD」にダウンロードオプションを変更する必要がある。
まとめ
外付けHDRモニターをMacで使用していている人は数多くいるもののTVアプリで映画を見るという人は海外でもあまり多くないようなので同様のエラーを訴えている人はあまり見かけないのだが、もしHDRモニターを使用していてTVアプリで同様のエラーが出た場合は本記事の対処法を試して頂きたい。
なおストリーミング再生であればその時のモニターの状態に応じて最適なフォーマットが選択されるので、トラブルをできる限り避けるのであれば映画はダウンロードせずストリーミングのみで視聴するというのも方法の一つだ。