
macOS Big Sur 11.1にアップデートしてから頻繁にSafari(14.0.2 )がクラッシュし頭を悩ませていたのだが、最終的に原因を特定して解決できたので備忘録代わりに書いておく。
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macOS Big Sur 11.1のSafariのクラッシュについて
管理人の環境ではmacOS Big Sur 11.0.1から11.1へアップデートした後、Mac mini及びMacBook Pro 13の双方においてSafariがランダムにクラッシュするという症状が頻発した。
具体的には操作時・無操作時・スリープ中問わずSafariが突然終了し、その後「Safariが予期しない理由で終了しました」というお決まりのクラッシュレポートが表示されるというもの。

「Termination Reason(終了理由)」は「Namespace ASSERTIOND, Code 0xd00d2bad」であり、これは毎回同じ。
このSafariのクラッシュはSafariを消去してmacOS Big Surを再インストールしてSafariをまっさらな状態に戻すという方法でも解決しなかった。

海外のフォーラムを見てみると同様の症状を訴えている人が複数おり「機能拡張が原因ではないか」という指摘があった。
また、この現象はmacOS Big Sur 11.0.1でも発生するようだ。
参考 Safari Version 14.0.1 Unexpectedly QuitsApple Community特定の機能拡張を無効で解消
管理人の環境ではSafariで使用していた機能拡張を一つずつ無効にして、最終的に「PiPer」という機能拡張を無効にしたところSafariのクラッシュは解消した。

PiPerはピクチャインピクチャのアイコンをYouTubeなどに追加する機能拡張だが、macOS Big SurのSafari 14向けに最適化されていないせいかこの機能拡張を有効にしているとSafariはランダムでクラッシュするようだ。
macOS Big SurのSafariがクラッシュする場合、機能拡張を一つずつ無効にして特定しよう
もし僕と同じようにmacOS Big SurでSafariがクラッシュする場合、Safariの環境設定から機能拡張の項目を開いて一つずつ機能拡張を無効(もしくは機能拡張のアンインストール)にしてどの機能拡張がクラッシュを引き起こしているのか特定することをお勧めする。
機能拡張の大半はまだmacOS Big SurのSafari向けに最適化されておらず、中には更新が終了してしまった機能拡張も大量に存在し、一見すると機能拡張自体の動作に問題がなくても今回のようにSafariのクラッシュを引き起こす場合がある。
それでもSafariがクラッシュする場合

もし機能拡張を無効にしても依然としてSafariがクラッシュし、それでもSafariを使い続けたい場合、Appleが無料で提供する「Safari Technology Prevew」を利用してみよう。
ベータとは違うため、比較的安定しているのも特徴。
もちろん無料で利用できる。

管理人の環境ではSafari Technology Previewでは問題の機能拡張を有効にしていても使い始めてからの約1ヶ月一度もクラッシュは起きていない。

Safari Technology Previewは既存のSafariは置き換えずに新たにSafari Technology Previewとして新規にインストールされる(つまりSafariが二つインストールされることになる)のでmacOSに与える影響が少ないのも利点だ。
なお、Safari Technology PreviewはiCloudの情報(お気に入りやキーチェーン)なども引き継がれるが、難点としてSafari Technology Previewはインターフェースが英語になってしまうので注意。
また、Safari Technology Previewはアンインストールに癖があるのでアンインストールする際は下記記事を参照してほしい。
