macOS Big SurでParallels Desktopが起動しない・クラッシュする場合の対処法

macOS Big Surベータでは現状Parallels Desktop 15はエラーが出て通常の方法では起動せず、最新版のParallels Desktop 16もクラッシュしたり再起動ループに陥り起動しない場合があるため対処法を紹介する(なお、Parallels Desktop内のBig Surが起動しないのではなく、Big Sur上のParallels Desktopが起動しない)。

なお、macOS Big Surのベータはデベロッパーベータ及びパブリックベータにおいて秘密保持契約の対象であり、公表されている技術情報以外の情報を第三者に公開することは禁止されている。

画像出典 Parallels

ただ、Parallels DesktopのエラーはParallels公式サイトでも発表されている他、互換性の問題であるため、Appleの規約と照らし合わせて対処法を掲載しても違反には当たらないと判断した。

参考 Known issues with macOS 11 Big Sur and Parallels Desktop for MacParallels 参考 macOS Big Sur 11 Beta 3 Release NotesApple

ただしBig Surのスクリーンショットは掲載しない。

macOS Big SurベータでParallels Desktopの仮想マシンを起動するとMacがクラッシュする場合の対処法

現在macOS Big Sur Beta 5ではParallels Desktopで仮想マシンを起動すると即座にMacごとクラッシュし、これは環境の問題ではなく、どのMacであってもBig Sur Beta 5とParallels Desktop 16の組み合わせでは確実にクラッシュする。

これを回避するにはParallels Desktopの「構成」>「ハードウェア」>「CPUおよびメモリ」の項目で「詳細設定」を開き「Hypervisor」を「Parallels」から「Apple」に変更する。

なお、既に仮想マシンが起動している状態(サスペンド状態など)の場合はメニューバーのParallels Desktopから「処理」>「ストップ」を選んで仮想マシンを強制終了させておこう。

macOS Big SurベータでのParallels Desktopが起動不可の対処法

Parallels Desktopが起動しない場合は下記の対処法を試してみよう。

Parallelsが推奨する対処法

Parallels自身はmacOS Big SurベータでParallels Desktopが起動できない場合の対処法として、Parallels Desktopをアンインストールし、代わりにMac App Store版のParallels Desktopを使用することを推奨している

Install Parallels Desktop from App Store (applicable only to subscription owners only):


Remove the existing Parallels Desktop application file from the /Applications folder.


Install Parallels Desktop from App Store
Sign In and Activate the product by clicking I have Subscription button and select your subscription from the list.


Click Open… button in the Installation Assistant window to locate your virtual machine (by default, virtual machines are stored in /Users/username/Parallels folder). KB 117333 will help locating your virtual machine.

Known Issues - Parallels

ただし、この場合、Parallels Desktopの設定が失われる可能性がある他、Mac App Store版のParallels Desktopは機能が削られている。

Mac App Store版を使用したくない場合はターミナルコマンドを使用した別の方法を試せそう。

ターミナルコマンドでの対処法

「コンポーネントがない」というエラーで起動できない場合は下記コマンドをターミナルで実行するとインターフェースの描画が若干おかしいもののParallels Desktopが起動可能になる。

SYSTEM_VERSION_COMPAT=1 open -a "Parallels Desktop"

または

export SYSTEM_VERSION_COMPAT=1 open -a "Parallels Desktop"

このコマンドはバージョンチェックをバイパスするコマンドなので、macOS Big SurによるParallels Desktopのバージョンチェックがエラーの原因のようだ。

なお、注意点としてParallels Desktopを起動する度に上記コマンドを実行する必要がある。

VirtualBox_Uninstall.toolを実行する対処法

Parallels Desktopを起動した際に「Parallels Desktopの設定を完了するためMac を再起動してください」というエラーが出て再起動のループに陥ってしまった場合は下記の方法を実行する。

  1. こちらのリンクからVirtualBoxのDMGファイルをダウンロードする。
  2. DMGファイルを開いたら右下の「VirtualBox_Uninstall.tool」を実行する
  3. 「開発元が〜」のエラーが出たらシステム環境設定の「セキュリティとプライバシー」から本ツールを許可して開く
  4. VirtualBox_Uninstall.toolの処理が終わったら再度Parallels Desktopを起動し、正常に起動するか確認する

この方法はParallelsの公式フォーラムでユーザーにより提示された解決法であるが、何人かのユーザーが正常に起動するようになったと報告している。

まとめ

有料・無料を問わず、現在多くのMac向けソフトウェアにおいてmacOS Big Surと既存のアプリケーションとの互換性の問題が報告されている。

もしデベロッパーベータやパブリックベータを利用するなら不具合が発生した場合に支障が出るマシンにインストールしない・使用しているアプリケーションのサポート情報を確認する、更には下記のような問題も以前のデベロッパーベータまで存在していたため万全を期して頂きたい。