
macOS Big SurなどのDeveloper Beta、もしくはPublic Betaに登録しているにも関わらず、新たなベータがリリースされてもアップデートが見つからない(ソフトウェアは最新の状態と表示される)場合の対処法をまとめる。
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macOS Betaのアップデートが見つからない場合の対処法
ターミナルコマンドで確認
下記のターミナルコマンドを実行し、ターミナル上でソフトウェアアップデートがあるかどうか確認してみる。
softwareupdate -l

上記コマンドを実行してアップデートが見つかった場合はアップデートの詳細情報がターミナルに表示されるので下記コマンドでターミナルからアップデートする。
softwareupdate -i -a

前述のコマンドを実行しても「No new software update available」と出た場合は他の手順を試す。
seedutilの修復機能を使う
下記のターミナルコマンドでBeta Programの修復を行ってみる。
sudo /System/Library/PrivateFrameworks/Seeding.framework/Versions/A/Resources/seedutil fixup

アップデートプログラムをUnenrollしてから再度Enrollしてみる
ターミナルで下記コマンドを実行して一度Beta ProgramからUnenroll(登録解除)してみる。
sudo /System/Library/PrivateFrameworks/Seeding.framework/Versions/A/Resources/seedutil unenroll

続いてDeveloper Beta Programの場合は下記コマンドを実行して再度Enroll(登録)する。
sudo /System/Library/PrivateFrameworks/Seeding.framework/Versions/A/Resources/seedutil enroll DeveloperSeed

Public Beta Programの場合は下記コマンドで再度Enroll(登録)する。
sudo /System/Library/PrivateFrameworks/Seeding.framework/Versions/A/Resources/seedutil enroll PublicSeed

なお、現在のseedutilのオプションコマンドは下記コマンドで確認可能だ。
sudo /System/Library/PrivateFrameworks/Seeding.framework/Versions/A/Resources/seedutil

ベータプロファイルを再インストールしてみる
上記リンクからDeveloper Beta Profile、もしくはPublic Betaアクセスユーティリティをダウンロードしてプロファイルを再度インストールし直した上でソフトウェアアップデートを実行してみる。


プロファイルを再インストールする方法の場合、macOSはその時点で利用可能なBetaのフルインストーラーをダウンロードするため、場合によってはAppleのサーバーにまだ最新アップデート適用済みのフルインストーラーが用意されていないことがあり、最新版にアップデートが出来ないことがあるため注意。
まとめ
近年のAppleのソフトウェア品質は著しく低下しており、ベータであることを考えても「アップデートができない」、「エラーが出る」、「アップデートが見つからない」など様々な問題が起きるため、ベータの使用は以前にも増してリスクの考慮やトラブルへの対処法を覚える必要があり厄介だ。