
2020年3月のアップデートにより新たにMacBook Airにはデュアルコアモデルの他にクアッドコアモデルが加わり、MacBook Pro 13インチも2020年版にアップデートされたため、MacBook AirとMacBook Proでどちらを買うか迷う人もいるだろう。
今回は現在販売中のMacBook Air 2020とMacBook Pro 13 2020の二つで迷った際に、どのような人にどちらのモデルがおすすめなのか価格とスペック両面からまとめてみる。
INDEX
MacBook Air 2020とMacBook Pro 13 2020の違い

まずはMacBook Air 2020とMacBook Pro 13 2020の違いから見てみよう。
価格

MacBook Air 2020 | 104,800円(ベースモデル) |
MacBook Pro 13 2020 | 134,800円(ベースモデル) |
MacBook AirとMacBook Pro 13の一番の違いはやはり価格だろう。
最も安いMacBook Airのベースモデル(最低スペックモデル)は104,800円、MacBook Pro 13のベースモデルは134,800円だ。
一見するとMacBook Airがかなり安いように思えるが、それはデュアルコアモデルだからであり、クアッドコアモデルのMacBook Airは134,800円と、MacBook Pro 13インチと全く同じ価格となる。
カラー

MacBook Air | シルバー スペースグレイ ゴールド |
MacBook Pro 13 | シルバー スペースグレイ |
MacBook Airはシルバー・スペースグレイ・ゴールドの3色が展開されているがMacBook Pro 13はシルバー・スペースグレイの2色のみ。
あまりMacのカラーを気にする人はいないと思うがゴールドの色に惹かれる場合はMacBook Airしか選択肢がない。
スペック

ではMacBook Air 2020とPro 13の価格差でどれだけスペックに違いがあるのか見てみよう。
MacBook Air 2020 | MacBook Pro 13 2020 | |
CPU | ・1.1Ghz Intel Core i3-1000NG4 2コア4スレッド (第10世代Coreプロセッサ) ・1.1GHz Intel Core i5-1030NG7 4コア8スレッド (第10世代Coreプロセッサ) ・1.2GHz Intel Core i7-1060NG7 4コア8スレッド (第10世代Coreプロセッサ) | ・1.4Ghz Intel Core i5-8257U 4コア8スレッド (第8世代Coreプロセッサ) ・2.0Ghz Intel Core i5-1038NG7 4コア8スレッド (第10世代Coreプロセッサ) ・2.3Ghz Intel Core i7-1068NG7 4コア8スレッド (第10世代Coreプロセッサ) |
GPU | Intel Iris Plus Graphics | ・Intel Iris Plus Graphics 645 ・Intel Iris Plus Graphics |
メモリ | 8GB LPDDR4X | 8GB LPDDR3 |
SSD | 256GBから | 256GBから |
ディスプレイ | True Tone搭載 sRGB色域 Retinaディスプレイ 2560x1600 | True Tone搭載 DCI-P3色域 Retinaディスプレイ 2560x1600 |
両者のスペックで大きく違うのはCPU、ディスプレイの2点だろう。
特にCPUがMacBook Airのエントリーモデルが2コア4スレッド、MacBook Pro 13が4コア8スレッドというのはパフォーマンスにダイレクトに影響を与える部分だ。
GeekbenchというMacのCPUの性能スコアを掲載しているサイトではMacBook AirとMacBook Pro 13(エントリーモデル)の性能スコアが掲載されており、スコアは下記のようになっている。


マルチコアのスコアはMacBook Pro 13がMacBook Air(デュアルコア)の2倍近くとなっており、CPUのコア数の影響が如実に表れている。
もしMacBook Airの最も安いモデル(デュアルコアモデル)を選択した場合、MacBook Proには性能面で大きく劣ることになる。

なお、MacBook AirのクアッドコアモデルについてはMacBook Pro 13と同じく4コア8スレッドであり、依然としてMacBook Pro 13には劣るものの両者の性能差は縮まる。
Touch Barの有無

MacBook Air 2020 | Touch IDのみ |
MacBook Pro 13 2020 | Touch IDとTouch Barを搭載 |
MacBook AirはTouch IDのみを搭載、MacBook Pro 13インチはTouch IDとTouch Barを搭載している。
ただ正直に言ってTouch Barは「あれば便利だがなくても困らない」程度であり、人によってはTouch Barを不便と感じる場合もあるのでMacBook AirがTouch Bar非搭載というのはあまり大きなデメリットではない。
ディスプレイ

MacBook Air 2020 | 400ニトの輝度 sRGB色域 |
MacBook Pro 13 2020 | 500ニトの輝度 DCI-P3色域 |
輝度に関してはMacBook Airのディスプレイは400ニトであり、MacBook Pro 13はニトの輝度のため、輝度という点ではMacBook Pro 13インチが優っている。

ただ、400ニトと500ニトでは確かに輝度に差はあるが100ニトの違いはさほど問題とはならないだろう。
なお、色域に関してはMacBook Pro 13はDCI-P3の広色域なので写真や動画編集で差が出そうだ。
バッテリー持続時間

MacBook Air 2020 | 最大11時間 (ワイヤレスインターネット閲覧) |
MacBook Pro 13 2020 | 最大10時間 (ワイヤレスインターネット閲覧) |
バッテリー持続時間に関してはMacBook Airが最大11時間のワイヤレスインターネット閲覧なのに対して、MacBook Pro 13は最大10時間であり、バッテリーという面ではMacBook Airが優っている
サイズと重量

MacBook Air 2020 | 1.61cm(最も厚い部分の厚さ) 1.29kg(重量) |
MacBook Pro 13 2020 | 1.49cm(最も厚い部分の厚さ) 1.37kg(重量) |
MacBook Airはサイズが最も厚い部分で1.61cm・重量は1.29kg、MacBook Pro 13は最も厚い部分で1.56cm・重量は1.49kgであり、MacBook Airの方が若干厚く、対して重量は軽い。
Airと名がつくのにMacBook Airの方が最も分厚い部分とは言え若干厚いのは変な話だ。
どっちがおすすめ?

では最終的にどちらがおすすめなのか?
これはMacを何に使うかでも変わってくるのだが、ざっくりと使用方法別にまとめる。
頻繁に持ち運びをして重い作業をしないのならMacBook Air
Macを頻繁に持ち運んで外出先で軽い作業をする程度の使用方法ならMacBook AirがMacBook Pro 13より若干軽いので適しているだろう。
ただ、少しでもヘビーな作業(Photoshopなどのプロ向けアプリケーション)をするならMacBook AirのエントリーモデルではCPU性能が低いため、MacBook Airを選択するならクアッドコアモデルを購入した方がいいだろう。
バリバリ使うならMacBook Pro 13
MacBook Pro 13は全モデルがクアッドコアなのに加えてディスプレイの性能もMacBook Airより上であるため、特に写真編集などの作業をする際はDCI-P3という広色域をサポートするMacBook Proの方が優っている。
MacBook AirクアッドコアモデルとMacBook Pro 13では5,000円しか価格が違わないが、ディスプレイの性能などを加味するとMacBook Pro 13の方が基本的な性能は上になる。
様々な作業にバリバリ使用するならMacBook Pro 13の方が特に写真や動画編集などでディスプレイの性能が活きてくる。
まとめ 個人的な意見

僕としてはMacBook Airのエントリーモデルはデュアルコアなので完全に選択肢から除外し、予算に余裕があるならMacBook Pro 13をお勧めする。
MacBook Airのエントリーモデルは価格が安いため、完全持ち運び用ならコスパがいいかもしれないが、重い作業をしたいと思った際にMacBook Airのエントリーモデルでは性能が足りなくなる可能性がある。
そうなるとMacBook Airのクアッドコアモデルが選択肢に上がってくるが、この場合MacBook Proと5価格が全く一緒になるため、ディスプレイの性能などを加味するとMacBook Proの方が将来性という面では上になるように思う。