Mac Chromeのバックグラウンド処理を完全に停止/削除する

色々なブログ(海外含む)を見るとWindows版のGoogle Chromeはバックグラウンドで処理(アップデートチェック)を行なっているが、Mac版はバックグラウンドで処理は行われていないと説明されていることが多い。

僕も最近までそう思っていたが、実際にはMac版Google Chromeもバックグラウンドで隠れたプロセスが処理を行なっており、外部と通信している。

ここではMac版Google Chromeのバックグラウンド処理の通信を停止させる、及びバックグラウンドプロセスを完全に削除する方法を解説する。

Google Chromeを単純にアンインストールすればいい話ではあるが、Webサイトを運営する以上、Google Chromeでレイアウトやデザインなどを確認する必要がある他、Google Chromeを推奨するWebサイトやサービスもあり、Google Chromeは使わざるを得ない。

なお、本記事の方法は海外の下記のブログ記事を参考にした。

参考 What is GoogleSoftwareUpdate.app on my Mac?E-Tinkers

上記ブログ記事をまとめてくれた運営者の方にはこの場を借りてお礼を申し上げる。

Google Chromeのバックグラウンド処理には普通は気づかない

Google Chromeのバックグラウンド処理は「Google Software Update」というプロセスが行なっているがこのプロセスはアクティビティモニタからは見えない(もちろんアクティビティモニタの表示設定で全てのプロセスを表示するようにしている)。

僕がこのプロセスの存在に気づいたのも最近導入した「Little Snitch」というサードパーティーアプリケーションでMacの通信を監視したからである。

「Little Snitch」については別記事でもいずれ紹介するかもしれないが「外部への通信(Outgoing)」と「外部からの通信(Incoming)」をマップ上で視覚化してくれる€45(日本円で約5,400円)の有料アプリだ。

このアプリで通信を監視すると前述の「Google Software Update」が通信を行なっていることがわかる。

Google Software Updateの停止

このバックグラウンドプロセスはきっかり5時間ごとにアップデートのチェックのための通信を行なっており、これによりGoogle Chromeは自動で更新されることが可能になっているが、本当にアップデートチェックだけなのか疑問もあり、Googleがあまり好きではない僕としては気分が良いものではない。

先日もGoogle Chromeがシークレットモード(Incognito)であるにも関わらず情報を収集しているという問題も含めて集団訴訟が提起された。

参考 Googleに対して約5400億円の損害賠償を求める集団訴訟、「Googleはプライバシーモードのブラウジングからも個人情報を収集している」と原告は主張GIGAZINE

シークレットモードでも情報が収集されることはGoogle Chrome上でも明記はされているが、Googleへの批判はプラバシー保護を蔑ろにするその姿勢が理由となっている。

こう言った問題も踏まえてGoogle Chromeをメインブラウザとして使っているわけではないのならターミナルで以下のコマンドを実行してGoogle Software Updateの通信を停止させてみよう。

あくまでGoogle Software Updateの通信を停止するだけなのでGoogle Chromeの機能自体に影響はない。

defaults write com.google.Keystone.Agent checkInterval 0

前述のようにこのプロセスは5時間(18000秒)ごとに通信を行っているため、上記コマンドで「0」の値を指定すると通信は完全に停止する。

もしアップデートがあった場合は手動で「Chromeについて」の画面を表示させてアップデートを行う。

ちなみにGoogle Software Updateは以下の場所に存在する。

~/Library/Google/

Google Software Updateを完全に削除する

通常は前述のターミナルコマンドで通信を停止させてしまうのが最も手間もリスクも少ないが、僕としてはGoogleのプロセスが常駐するのは気になるため、以下の手順でGoogle Software Updateを完全に削除した。

Google Software Updateフォルダを削除

まずGoogle Chromeを終了させてからターミナルで以下のコマンドを実行してGoogle Software Updateフォルダを削除する。

sudo rm -R ~/Library/Google/GoogleSoftwareUpdate/

パスワードの入力を求められたら管理者パスワードを入力してエンターキー。

ダミーファイルを作ってアクセス権を変更する

前述のコマンドでGoogle Software Updateフォルダは削除されるが、Google Chromeを再び起動した場合はGoogle Software Updateフォルダとプロセスが復活してしまうため、下記のコマンドでダミーファイルを作り、アクセス権を変更する。

sudo touch ~/Library/Google/GoogleSoftwareUpdate
sudo chmod 444 ~/Library/Google/GoogleSoftwareUpdate

「GoogleSoftwareUpdate」というダミーファイルを作り、更にアクセス権を「444」に設定して書き込みを禁止するとGoogle Chromeを立ち上げても自動でGoogle Software Updateが生成されることはなくなる。

上記画像のようにGoogle Software Updateのブランクファイル(ダミー)が生成されたら完了。

改めてGoogle Chromeを立ち上げて「Chromeについて」を表示し「更新できませんでした」というエラーが出ていればダミーが有効に機能している。

Google Chromeをアップデートする場合

Google Software Updateを削除すると当然Google Chromeのアップデートが手動も含めて行えなくなるため、Google Chromeをアップデートしたい場合は下記コマンドでダミーファイルを削除してGoogle Chromeを起動する。

sudo rm ~/Library/Google/GoogleSoftwareUpdate

アップデートが終わったら先ほどの手順を繰り返す。

まとめ

バックグラウンドで自動処理が行われるのは仕方がないかもしれないが、アクティビティモニタからは見えないというのはマルウェアのようで疑問に感じてしまう。

冒頭で紹介したブログ記事でもマルウェアのような動作を行うGoogle Software Updateの挙動を問題視している。

今回紹介したGoogle Software Updateの削除方法はアップデートに手間がかかるという欠点があるが、僕は今後はメジャーアップデートやセキュリティアップデートのみ更新し、小粒なアップデートに関しては無視しようと思っている。