
macOSの確認のダイアログでは上記のような画面で「キャンセル」「OK」などのボタンが表示されることが多々ある。
このダイアログが出た際、デフォルトではWindowsのようにキーボードでボタンの選択を行うことはできないが、ちょっと設定を弄れば簡単にキーボードで操作可能だ。
INDEX
確認ダイアログボタンの選択肢をキーボードでのみで行う方法
キーボードのショートカット設定で「コントロール間のフォーカス移動をキーボードで操作」をオンにする

まずシステム環境設定から「キーボード」の項目をクリック。

「ショートカット」タブをクリックして画面下部にある「コントロール間のフォーカス移動をキーボードで操作」をオンにする。
なお、上記の項目はmacOSのバージョンによっては「テキストとリストのみ」と「すべてのコントロール」という二つの設定が存在する場合があるが、その場合は「すべてのコントロール」にチェックを付けよう。
これだけで確認ダイアログなどの「キャンセル」「OK」と言ったボタンがハイライト表示されるようになり、Windowsのようにキーボードの「Tabキー」でボタンを切り替えることが可能だ。

ただし、注意点として選択状態にしたボタンを決定して実行するには「エンターキー」ではなく「スペースバー」を押すこと。
例えば上記のゴミ箱のダイアログでは既に「ゴミ箱を空にする」が次に実行する要素として決定されている状態のため、そのままエンターキーを押した場合はハイライト表示の有無に関わらずゴミ箱の中身が削除されてしまう。
上記画像で例えればゴミ箱を空にする操作をキャンセルするにはTabキーで「キャンセル」をハイライト(選択)状態にして「スペースバー」を押す必要がある。
意外な落とし穴なのでこの点には注意しよう。
隠れた機能「コントロール間のフォーカス移動」の設定はショートカットでオンオフ可能

隠れた機能としてControl+F7キーを押せば先ほどのキーボード設定の「コントロール間のフォーカス移動をキーボードで操作」のオンオフが可能だ。
この方法はTabキーでのボタン操作を有効・無効で頻繁に切り替える場合はいちいちシステム環境設定やキーボード設定を開く必要がないので便利だろう。
まとめ
長年Macを使用してきたユーザーなら当たり前の機能かもしれないが、僕は今の今までこの設定を知らなかったため目から鱗が落ちたような気分だ。
この設定はデフォルトではオフになっているため、僕のようなMacユーザーとして日が浅い人は気付きにくい盲点だろう。
もしWindowsからMacに移ってきてWindowsと同じようなダイアログ操作をしたい場合は是非上記設定を有効にしてみよう。