Mac mini 2018をメインマシンにして不便に感じたこと

Mac mini 2018を購入して既に半年以上が過ぎた。

Mac mini 2018 レビュー。ハイパフォーマンスなお手頃デスクトップMac

Mac mini 2018のレビュー記事では、Mac mini 2018を総合的に見ると非常によく出来たデスクトップ型Macであると結論付けたが、Mac mini 2018をメインマシン環境として半年使用した上で不便に感じたこともあるのでまとめる。

NOTE
2020年にアップデートされたMac mini 2020はストレージ容量がベースモデルで256GBに増量され価格も若干安くなったものの、ストレージ以外のスペックや筐体デザインは2018年モデルと全く同じです。

Retina表示をするためには4Kディスプレイ以上が必要

Mac miniを運用するからには当然のごとくディスプレイは自分が用意する必要があるが、iPhoneやiPad、MacBook Pro、iMac 5KのRetina表示に慣れた身からすると、Mac mini 2018もRetina表示にしないと見るに耐えず、4Kや5Kディスプレイの導入が必要になる。

僕は現在Mac mini 2018にLGの4Kモニターを繋いで擬似解像度(Retina)で運用しているが、MacBook ProやiMac 5Kと比べるとディスプレイの画素密度やディスプレイそのものの品質も劣り、MacBook ProやiMac 5Kの画質と比べると数段落ちる。

Appleオンラインストアで購入出来る5KディスプレイやPro Display XDRなどを導入することで、美しいディスプレイ環境を構築することも出来るが、5K・6Kディスプレイは普及価格帯の4Kディスプレイと比べるとあまりに値が張り、MacBook ProやiMac 5Kと同等の画質を実現しようとした場合は、場合によっては数十万円の投資が必要になる。

いかにMacBookシリーズやiMacのディスプレイの品質が高かったかを実感することになった。

また、Pro Display XDRに関してはeGPUを導入しない限りMac miniでは6Kの出力はできない。

Wi-Fi・Bluetoothの感度が悪く、無線環境は悪化

僕はMac mini 2018を導入するまで主にiMac 5Kをメインに使い、MacBook Proをサブとして運用していたが、それらのマシンではWi-FiやBluetoothの環境に不満は全くなかった。

しかしMac mini 2018はWi-FiやBluetoothの感度が極めて悪く、結局インターネット接続はイーサネットポートを使用して有線で接続している。

Mac mini 2018のWi-Fi・Bluetooth環境を改善する方法の記事も書いたが、それらの対処法を試しても完全にWi-Fi・Bluetooth環境が改善するわけではない。

Mac miniのWi-Fi/Bluetoothが不安定な時にすること

国内外のサイトを回って、Mac mini 2018のWi-Fi・Bluetoothの感度が低下するのは割とありふれた現象だということがわかったが、そうなるとMac mini 2018の無線環境の悪さは設計上の欠陥と考えることも出来る。

メインマシンとして運用するにはeGPUの導入がもはや必須

Mac mini 2018はGPUはCPU内蔵グラフィックしか搭載しておらず、これはカスタマイズしても変えられない。

Mac mini 2018をサブマシンとして運用する分には、CPU内蔵グラフィックでもいいかもしれないが、メインマシンとしてバリバリ使うにはeGPU(外付けGPU)の導入が必須になる。

特に4Kモニターなどの高解像度モニターで使用する場合は前述した擬似解像度(Retina)を実現するために相応のGPUパフォーマンスが要求される。

eGPUは決して安い物ではなく、Blackmagic eGPUやeGPUボックスの導入には最低でも5万円程度の投資が必要になる。

加えてeGPUは新しい技術であり、発展途上であるためトラブルも多く、それらのトラブルに対処するスキルと時間も必要になるので、ヘビーな作業を行うメインマシンとして運用するからには多くのハードルをクリアする必要がある。

なお、eGPUの特性や選び方などは下記記事でまとめている。

Mac向けeGPU選び Macに最適なeGPUを選ぼう

マウスやキーボード・ケーブルなどを自分で用意する必要がある

これは前述したディスプレイにも言えることだが、Mac miniは付属品は電源ケーブルだけであり、ディスプレイ・マウス・キーボードなどは全て自分で用意する必要がある。

サードパーティーのキーボードやマウスを導入してもいいが、出来ることならApple製で揃えたいところだろう。

しかしキーボードやマウス(トラックパッド)をApple製品で揃えようとすると、Magic Keyboardが単品で9,800円、Magic Mouse 2が7,800円、Magic Trackpad 2が12,800円であり、キーボードとマウスを揃えるだけで2万円近くかかってしまう。

もしキーボード・マウス・トラックパッドをMac mini 2018のスペースグレイに合わせて色をブラックで揃えたい場合はMagic Keyboardが単品で14,800円、Magic Mouse 2が9,800円、Magic Trackpad 2が14,800円に跳ね上がる。

また、LightningやUSB-Type Cケーブルなども一切付属しないため、必要に応じてそれらのケーブルも別途購入する必要があるだろう。

Apple製品は周辺機器も高価なため、周辺機器やケーブルが一切付属しないMac mini 2018で他のMac製品のような環境を構築しようとした場合、これまた相応の投資が必要になってしまう。

オーディオ周りの不便さ

Mac mini 2018は実は小さいながらも本体にスピーカーが内蔵されているが、お世辞にも音質が良いとは言えず、必然的に独立型のスピーカーやヘッドホン/イヤホン、あるいはAirPodsなどのBluetooth機器で音声を聴くことになるため、それらも自分で用意する必要がある。

更にマイクや音声入力端子は存在しないため、SiriやFaceTimeでマイクを利用したい場合は別途AirPodsやイヤホンのマイク機能を使うか、音声出力端子を出力/入力端子に分けるアダプタケーブルや、USBマイク、あるいは外付けUSB-DACなどを用意する必要がある。

なお、音声出力を出力/入力に変換するアダプタケーブルは、Mac mini 2018で動作することは僕が実際に確認済みであるが、技術的制約が多かったり不安定だったりするので、イヤホン付きマイクかUSBマイクが一番手軽でトラブルが少ない。

こういった音声出力や音声入力での制約の多さもMac mini 2018の不便な点と言える。

なお、オーディオとは関係ないがFaceTimeでカメラ機能を利用したい場合はWebカメラなども必要になる。

MacBookシリーズやiMacは内蔵カメラに加えてマイクもスピーカーも備えているが、Mac miniではオーディオ周りの機器もカメラも全て自分で用意する必要があるのが難点。

まとめ

Mac mini 2018はスペックの割に価格が安く、小型で取り回しも良いが、その分ディスプレイなどの周辺機器を全て自分で用意する必要がある他、eGPUの導入などで結果的にiMacなどより高くなってしまう。

僕はiMacのような一体型はあまり好きではないため、Mac mini 2018は非常に気に入っているが、メインマシンとしてガッツリ使うMacとしてはiMacにコスパという点で劣る。

加えてWi-Fi・Bluetoothの無線環境、排熱の悪さなどもあり万能というわけではない。

それでもMac mini 2018はノート型でも一体型でもないデスクトップMacとして大いに価値がある製品だが、購入の際には是非上記で纏めた点を考慮して慎重に検討してほしい。

なお、サブマシンとして使うだけならコスパはiMacより優れており、最低価格は2020年モデルで82,800円なので、サブ用途としてなら手放しでおすすめ出来るMacだ。