
Macで現在のCPU温度や使用率、ファン回転数、空きメモリの容量、ネットワークトラフィックなどを一括で表示する無料アプリ「eul」を紹介する。
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「eul」の概要

「eul」はGitHub及びMac App Storeで公開されているハードウェア情報を表示する無料アプリ。
対応macOSは10.15(Catalina)以降。
Mac App Store版は機能が削られているので出来ればGitHubからダウンロードしよう。
ハードウェア情報をモニタリングするアプリとして同様の機能を持った「iStat Menus」があるが、iStat Menusが10ドル超えであるのに対して「eul」なら機能やカスタマイズ性は劣るものの必要最低限のハードウェア情報を表示できる上に無料。
更にmacOS Big Sur用のウィジェットも付属する。
メニューバーに常駐してアイコンや数値で現在のMacのCPU温度など諸々を表示してくれる。
ただしGPUに関しての情報は表示できないため、GPUの情報も常にリアルタイムで取得したい場合はiStat Menusを利用する必要がある。
2021年1月のアップデートでGPU情報の表示にも対応した(eGPUの情報は取得できない)。
「eul」の使い方
1. ダウンロードから起動まで

GitHubのページへ飛んだら「latest release」をクリックしてダウンロードしよう。
続いてダウンロードしたZIPファイルを解凍しよう。

eul.app.zipというファイル名になっているが拡張子を削ってeul.appなどに変更しても正常に起動しないため通常の手順で解凍しよう。

解凍したら「eul.app」をアプリケーションフォルダに移動して起動しよう。

「開く」をクリック。
2. 起動後

起動するとメニューバーにハードウェア情報が表示され、クリックすると詳細を確認可能だ。
基本的に確認できる情報はスクリーンショットの通りだが、CPU温度や使用率、空きメモリ容量、ファン回転数、温度など一通りのことは確認可能だ。
3. 設定
アプリの設定を変更するには「Preferences」をクリックしよう。

ちなみに「Preferences」の右にある「Quit eul」でアプリの終了が可能だ。

設定画面からはアプリの自動起動(Launch at login)や温度の華氏・摂氏の切り替えやフォント、メニューバーに表示する情報の選択など豊富な設定を変更可能だ。


iStat Menusよりシンプルなアプリであるため、設定画面で戸惑うことはないだろう。
4. ウィジェット
このアプリの特徴的な点としていち早くmacOS Big Surで刷新された新たなスタイルのウィジェットに対応している点だ。

バージョン1.4の現時点では「バッテリー」、「CPU温度」、「メモリ使用量」、「ネットワークトラフィック」の4つのウィジェットが利用可能だ。
注意点としてウィジェットのリアルタイム更新を有効にするには本アプリを常時起動している必要がある。
5. アップデート
eulには現時点で残念ながら自動アップデート機能がないため、アップデートの確認は「Preferences」の「General」の項目で行おう。

上記画像のように新しいバージョンが存在する場合「download」というボタンと「new version detected」というメッセージが表示されるのでボタンをクリックしてGitHubから最新版のZIPファイルをダウンロードしよう。

ZIPファイルをダウンロードしたら解凍し既存のeulと置き換えよう。
管理人の環境ではアップデートしても設定情報などは維持されている。
無料でCPU温度や使用率、ファン回転数を表示したいならとてもおすすめ
本アプリは有料のiStat Menusと比べると表示できる情報やカスタマイズ性は劣るが必要最低限の情報は表示できる上にmacOS Big Sur用のウィジェットも付属するため、無料でMacのハードウェア情報をモニタリングしたい場合はとても有用だと思う。