macOS Catalina以前でBig SurのApple絵文字を表示する方法(Big Surが動作しているMacが必要)

macOS Catalina以前のmacOSではmacOS Big Surで新たに追加されたApple絵文字は絵文字ファイルがアップデートされないため表示できない。

ここではmacOS Big Surが動作しているMacから絵文字ファイルを移植してmacOS Catalina以前のmacOSでもこれらの絵文字を表示する方法を紹介。

なお、あくまでBig Surで追加された絵文字を表示するのみであり、入力はできない。

また、本記事ではmacOS Big Surが動作している別のMacがある場合を例にしているが、macOS Big Surに存在する「Apple Color Emoji.ttc」というファイルさえあればいいため、どこかから入手しても構わないがネット上にあるファイルはマルウェアが混入している可能性を否定できないため非推奨。

管理人がアップロードするという方法もあるが不特定多数が利用できる形で絵文字リソースを公開するのも問題があるため、あくまでmacOS Big Surが動作しているMacがあること前提としておきたい。

macOS Big Sur絵文字をmacOS Catalina以前に移植する手順

1. macOS Big Surの絵文字ファイルをどこかにコピー

まずmacOS Big Surが動作しているMacで下記のフォルダに移動。

移動
/System/Library/Fonts/Apple Color Emoji.ttc

フォルダに移動するにはFinderのメニューバーの「フォルダへ移動」をクリック、もしくはFinder上でCommand+Shift+Gキーを押そう。

移動したら「Apple Color Emoji.ttc」というファイルをUSBメモリなどにコピーしておく。

USBメモリではなくiCloudやファイル共有機能を使用してもOK。

2. 移植先のMacのSIPを無効にする(Catalinaの場合)

Catalinaの場合、アイコンファイルを移植する前にSIPを無効にする必要がある。

まずはmacOS CatalinaのMacを再起動しAppleロゴが出るまでCommand+Rを押しっぱなしにしてリカバリーモード(復旧アシスタント)を起動する。

自分のアカウントアイコンをクリックして「次へ」を押し管理者パスワードを入力。

上記画面が出たらメニューバーのユーティリティから「ターミナル」を起動して以下のコマンドを入力しエンターキーを押して実行する。

csrutil disable

「disabled System Integrity Protection〜」と出たら今度はMacを通常再起動する。

3. rootボリュームをマウントする(Catalinaの場合)

Macを通常起動したらターミナルで下記コマンドを実行しrootボリュームをマウントする。

sudo mount -t apfs -wu /dev/disk1s5 /Volumes

パスワードの入力を求められたら管理者パスワードを入力してエンターキー。

注意点として起動ディスクを外付けHDD/SSDなどにしている場合はコマンドのdisk1s5の部分を個人の環境に合わせて変更する必要があるので、念のため「ディスクユーティリティ」で確認しておこう。

「ディスクユーティリティ」を起動したら「Macintosh HD」を選択し、右上の「情報」ボタンをクリックして「Macintosh HDの情報」ウィンドウを表示させる。

上記の「Macintosh HDの情報」ウィンドウ内にある「BSD装置ノード」の部分の名前を確認しよう。

先ほどのコマンドが正常に実行されたら続けて以下のコマンドを実行する。

sudo mount -wu /; killall Finder

4. コピーしたBig Surの「Apple Color Emoji.ttc」ファイルを上書き

続いて移植先のMacで下記のフォルダに移動。

移動
/System/Library/Fonts/Apple Color Emoji.ttc

移動したらUSBメモリなどにコピーしたBig Surの「Apple Color Emoji.ttc」ファイルをドラッグして移植先のMacの「Apple Color Emoji.ttc」ファイルに上書きする(上書きが心配な場合はオリジナルのファイルはリネームしたりどこかに保存しておいてもOK)。

上記ダイアログが出たら「認証」をクリック。

「置き換える」をクリック。

上記ダイアログが出たら「パスワードを使用」をクリックして管理者パスワードを入力。

5. 正常に絵文字が表示されることを確認する

絵文字ファイルを上書きしたら正常にmacOS Big Surの絵文字が表示されることを確認。

6. FireVaultを有効にしている場合、ファイルを上書きしたらターミナルでコマンドを実行(Catalinaの場合)

FireVaultを有効にしている場合、ファイルを上書きしたら下記のコマンドをターミナルで実行してPrebootボリュームを更新。

 diskutil apfs updatePreboot / 

文字列が沢山出て処理が始まるのでしばらく待つ。

「Finished APFS Operation」と出たら完了。

7. SIPを再度有効にして完了(Catalinaの場合)

続いて再度SIPを有効にするためにMacを再起動してリカバリーモードに入り、リカバリーモードのターミナル内で下記コマンドを実行。

csrutil enable

コマンドを実行し再起動したら完了。

Apple Color Emoji.ttc以外のファイルは絶対に移植しないこと

macOS CatalinaにおいてBig Surの絵文字の表示だけではなく、入力もできないかと「CoreEmoji.framework」などのファイルを移植したところ、当然かもしれないがmacOS Catalinaが起動しなくなり再インストールが必要になったため、本記事で扱った「Apple Color Emoji.ttc」以外のファイルは絶対に移植しないようにしよう。

まとめ

絵文字ファイルの移植は手間がかかる上に、macOS Big Surのアップデートなどで新たな絵文字が加わったら再度上記の手順を実行する必要がある。

また、macOS Big Sur以降はrootボリュームが完全に保護されているため、次期macOSなどでは本記事の手順は通用しなくなるという点にも注意。