
MacとPS4を所持していて、特別なソフトウェアを使わず一つのイヤホンやヘッドフォンで常時Macの音とPS4の音を同時に聞きたい場合の方法を紹介したい。
MacもPS4も音質が向上するため一石二鳥。
なおここで紹介する環境はMac mini 2018とPS4 Proを使用した場合。
INDEX
方法

MacとPS4両方の音を一つのイヤホンやヘッドフォンで常時同時に聞く方法で一番手っ取り早く、トラブルが少ないのはUSB-DACを使うこと。
最近のMacは音声入力端子を搭載している物がほとんどなく、単純に音声入力端子にPS4の音を取り込むという簡単な手法は出来なくなっている。
USB-DACのUSB端子をMac側に挿し、Macの音と電源はMacから取る形にして、あとはPS4 ProかPS4 Slim以外などの光デジタル端子があるPS4とUSB-DACを光デジタルケーブルで繋ぐ。
なおUSB-DACは発売されたばかりの最新モデルであるSound BlasterX G6がおすすめ。
現在Amazonでは14000円ほどだ。
私の使っているG5は11000円ほどだが、価格差が3000円なので最新モデルのG6を買ったほうが無難だと思う。
ちなみにSound Blaster XシリーズはUSB-Aポートを単独で一つ搭載しているので、Macに繋げてもUSBポートが犠牲にならないのも利点。
必要なもの
- 光デジタル端子搭載のPS4 Proや、PS4 Slim(CUH-2100/2000)以外のPS4。
- USB-DAC(出来ればCreativeのSound Blasterシリーズ)
- 光デジタルケーブル(角型・丸型ケーブル)
- USB-Aポートを搭載したMac
USB-Aポートというのは通常よく目にする上下の向きがあるポートのこと。
注意したいのはPS4 Slim(CUH-2100/2000シリーズ)には光デジタル端子が搭載されていないため、販売中の光デジタル端子搭載PS4はPS4 Proのみという点。
接続
まずUSB-DAC(私の場合はSound BlasterX G5)をMacのUSB-Aポートに繋ぎ、Macの音とUSB-DACの電源はここから取る。
続いて光デジタル端子を搭載したPS4 ProやPS4 Slim以外のPS4からUSB-DACのOptical In(光デジタル入力端子)に光デジタルケーブルで繋ぐ。
この際に注意したいのはPS4側の光デジタル端子は”角型”だが、Sound BlasterXのUSB-DAC側は”丸型”という点。
光デジタルケーブルを用意する際は片方が角型でもう片方が丸型の製品を選ぼう。
ちなみにUSB-DAC側には音声入力端子もあるので外付けのマイクを用意すれば、マイク入力端子やマイクがないMac miniなどでも音声入力が可能になるというおまけつき。
しかもMacに接続する際はドライバのインストールなども必要なく、MacのUSB-Aポートに繋ぐだけですぐに使用できる。
ただし、PS4とUSB-DACを光デジタルケーブルで繋ぐ以上、PS4でのマイクの使用は出来ない点は注意。
USB-DACのUSB端子をPS4に接続すればPS4でもマイクが使えるが、この場合はMacではPS4の音が聞けない他、マイク入力もPS4側に行くため、Macは無用の長物と化してしまう。
それとこれは私個人の環境によるのかもしれないが、PS4に直接USB-DACを繋げて使ったところ、高確率でPS4がスタンバイから復帰した際に音がなくなるので、安定性の面でも問題があった。
やっておいた方がいいこと

CreativeのSound BlasterXシリーズはMacをサポートしているものの、対応ソフトウェアがないため、Sound Blaster独自のイコライザー調整や擬似5.1chなどはそのままでは利用できない。
そのため、もしWindowsのライセンスが余っているなら、BootcampでWindowsを起動し、ドライバとソフトウェアをインストールして、設定はBootcampのWindowsからするといい。
設定情報はUSB-DAC本体に保持されるため、Windowsで設定した情報はMac側でも引き継がれる。
これらの設定は必須ではないが、MacとPS4双方の音質が飛躍的に向上するため、Windows環境が用意できるならやっておいて損はない。
なお、MacでSound BlasterXシリーズを使う際の詳しい設定方法は下記記事にまとめている。

PS4の設定
全ての準備が整ったら次はPS4を起動して音声を光デジタルから出力するように設定しよう。

まず、PS4の”設定”画面へ行き、

”サウンドとスクリーン”から”音声出力設定”を選択。

ここから”主に使用する出力端子”を”光デジタル出力”に変更すればOK。
これでMacとPS4から両方同時に音声が出るはず。
なお、PS4から光デジタル出力で音声を出力した場合はHDMIからの音声も出てしまい、これはPS4側で止めることができないので、ヘッドフォンやイヤホンだけでPS4の音声を聞きたい場合は、必要に応じてテレビやモニタ側の音声をミュートにしよう。
Macをスリープにしても大丈夫
これは個々のMacやMacのモデル・種類によって変わってくるかもしれないが、例えMac側がスリープモードになっても、USB-DACへの電源は常にUSBポートから供給される。
そのためPS4でゲームをプレイ中にMacが予期せずスリープモードになってしまっても僕の環境ではPS4の音声は問題なく聞こえる。
まとめ
多少のお金はかかるが、この方法が私の見つけた最も快適で安上がりな”MacとPS4の音を同時に聞く”環境構築法。
USB-DACの手元で音量調節も出来るし、もちろんmacOSのメニューバー側でも出来る。
この記事が少しでも誰かの役に立ったら幸い。