ppiを意識したMac向け4Kモニター選び

4Kモニターの価格も随分と安くなり、加えてHDMI 2.0やUSB-Cでのモニターへの接続が普及し、Mac向けに外部モニターとして4Kモニターを導入するのも敷居が低くなったため、Mac miniやMac Proはもちろん、MacBookシリーズやiMacなどでも4Kモニターを使用したい人は多いと思う。

ここではMac向けに最適なモニター&サイズppiの観点から検証してみたい。

ppiを考慮しよう

MacにはRetina(擬似解像度)という概念があり、ppi(画素密度)の高さを活かして文字やインターフェースの表示を滑らかにすることが可能だ。

ppiとはPixel Per Inch(1インチあたりの画素密度)の略で、基本的にはこの値が高ければ高いほど文字やインターフェースなど画面の見た目が綺麗になる。

4Kモニターにおいても接続すると擬似解像度をmacOSのディスプレイ画面から選択することができ、iPhoneやiPad、iMac、MacBookのようにRetina表示を設定することが出来るようになっている。

ここで注意したいのが、4Kモニターといっても24インチ〜30インチを超える幅広いサイズの製品があり、当然インチが違えばppiも違ってくるので、文字やインターフェースの見た目もサイズに応じて変わってくる。

ppiはそのままmacOSの視認性に繋がってくるので、Mac向けに4Kモニターを選ぶ際はまずはppiを意識した方がいい。

サイズと画面解像度によるppiの違い

続いてモニターのインチサイズと画面解像度によるppiの違いについて考えてみる。

一般的に普及している4Kモニターは24〜27インチのサイズであるが、4K解像度(3840x2160)の場合24インチは184ppi27インチは163ppiとなっている。

ppi的には24インチ辺りがベストとなるのだが、擬似解像度を上げた際は文字サイズが小さくなるので、擬似解像度で作業領域を広げた際の見易さでは27インチに軍配が上がる。

両者には21ppiの差があるが、この差はどれほど視認性に影響するのか検証してみよう。

24インチ4Kモニターでの見え方

ppi:184

アイコン

テキスト

27インチ4Kモニターでの見え方

ppi:163

アイコン

テキスト

液晶パネルの品質にも見た目は左右されるため、一見するとppiが低いはずの27インチの方が綺麗に見えるが、よく見てみると27インチでは無数の線状のドットがアイコンに被っていてザラザラとした見え方になっている。

一方テキストについては両者に違いはほぼなく、「どっちが24インチでどっちが27インチか」と聞かれたらまず分からないほどに同じだ。

MacBook Pro 13インチでの見え方

次にネイティブ解像度2560x1600MacBook Pro 13インチモデルを見てみよう。

ppi:227

アイコン

テキスト

24インチや27インチと比較してアイコンには線状のドットやジャギー(ギザギザ)もほとんどなく、非常にクリアに表示されている。

ただ、テキストについてはやはり24インチ・27インチと比べても劇的な違いはないし、まだアイコン・テキスト共にドットを目視することが出来る。

一般的な24インチFHDの見え方

最後におまけとして一般的な24インチFHD 1920x1080を見てみよう。

ppi:92

アイコン

テキスト

24インチFHDは今までの比較画像と比べると一目瞭然で、アイコンにおいてはマップアイコンの3Dの文字が掠れており、テキストもかなりのジャギーが目立つ。

一度高ppi環境に慣れたら戻れないレベルと言っても過言ではない。

24インチと27インチではそれほどの違いはなし

27インチ/4K/HDR(標準輝度:300cd/㎡)/IPS非光沢/HDMI×2、DisplayPort/FreeSync/ブルーライト低減

以上、検証してみた限り24インチと27インチでは4Kの場合、アイコンの見え方に変化はあるものの、離れて見ればまず違いはわからず、テキストについてはもはや近づいて見てもそれほどの違いは感じられない。

擬似解像度を3008x1692などの高解像度に設定した際は文字が小さくなり27インチの方が視認性に優れるため、21ppi程度の違いであれば24インチよりは27インチの方がおすすめである。

30インチ以上の場合

42.5インチ/4K/IPS非光沢/HDMI×4・DP・USB Type-C・RS-232C/スピーカー/ブルーライト低減

では30インチ以上の4Kモニターの場合はどうだろう。

例えば31.5インチの4Kモニターの場合は140ppi、43インチの場合は102ppiまで下がる。

102ppiという数値は27インチのWQHD(2560x1440 109ppi)より下であり、一般的な24インチFHDモニターの92ppiと比べても10ppiしか違わないため、かなり文字はボケる。

もちろんドットバイドット(擬似解像度を使わない)の使用であれば43インチは3840x2160の解像度を作業領域としてふんだんに利用出来るが、ppiが低いため文字やアイコンはかなり荒い表示になる。

結論

結論として、24インチ〜27インチ程度の4Kモニターであればppiが21違うと言えど見え方に関してはほとんど変わらないため、どちらを選んでも問題はない。

先述した通り27インチでは擬似解像度を上げた際に「文字が小さすぎて見えない」ということが起こりにくいため、設置スペースに余裕があるのならば27インチ程度の4Kモニターがおすすめとなる。

一方で30インチ以上になると当たり前ではあるがppiはどんどん下がっていき、作業領域は多くなるが、文字やアイコンの見た目の綺麗さは犠牲になる。

Macの外部モニター用途として4Kモニターを選ぶ際は”見た目の綺麗さを取って24インチ〜27インチ程度までのサイズにする””作業領域を確保するために大きめのサイズを選ぶか”の二通りの選択肢があると思う。

サイズが大きい4Kモニターは一般的に価格がまだまだ高いため、それらの4Kモニターを購入する際は一度家電量販店などで現物を確認した方がいいだろう。