M1 MacからIntel Macに戻った理由

突然だがメインのMac環境をM1 Mac mini(RAM 16GB SSD 512GB)からIntel Mac mini(2018 Core i7 8700B RAM 32GB SSD 512GB + Blackmagic eGPU)へと戻した。

既にM1 Mac miniで残念に感じた点は下記記事でまとめているが、今回M1 Mac miniからIntel Mac miniに戻すきっかけとなったいくつかの事柄をまとめておきたい。

M1 Mac miniを買って1ヶ月。M1XやM2を待てるなら待ったほうがいい

なお、「M1 Macに意味がない」とか「M1 Macを買ってはいけない」というわけでは全くなく、今何の問題もなくM1 MacやM1 Mac miniを使用していて本記事でご気分を害されたら申し訳ない。

M1 MacからIntel Macに戻した理由

カーネルパニック

vmmapもしくはCVMServerプロセスによるクラッシュが頻発する

一つ目の理由は数日前からM1 Macでカーネルパニック(クラッシュ)が頻発したことだ。

カーネルパニックの原因については特定できており、App Storeから(サイドローディングではなく)正規の方法でインストールしたいくつかのiOSアプリを起動させたままスリープさせていることであった。

M1 MacはiOSアプリを動作せることは可能だが、安定性などは一切保証されないことは承知しているし、勝手にiOSアプリを使って勝手にカーネルパニックを発生させている管理人に非があるのは当然だが、iOSアプリをM1 Macで使用することは割と楽しみにしていたのでカーネルパニックが頻発するのは少々がっかりしてしまった。

また、MacにおけるカーネルパニックもIntel Macを含めてここ半年の間では初めてであり、カーネルパニックがこうも簡単に発生することに悪い意味で衝撃を感じた。

いくつかのRosetta 2経由のアプリのパフォーマンスが極端に悪くなってしまった

M1 Mac LINE
GIF画像でもわかるほど動作が重い
これでもトラックパッドを可能な限り素早くスクロールしている
Intel Mac LINE
引っ掛かりなどは一切なくスムーズ

二つ目の理由はいくつかのRosetta 2を介したアプリ(Apple Siliconに最適化されていないアプリ)で、スクロールがカクついたり、あまりに動作が遅くて文字入力すらままならない状況に陥ったこと。

これはGPUのパフォーマンス不足やアプリのアップデートも原因だと思われるのだが、例えばLINEを使用するとトーク画面を含めてアプリ全体の動作がカクカク、というか非常にもたつくのだ。

例えるならばそのアプリだけ30Hzのリフレッシュレートで動作している感じだ。

また、カーネルパニックを含めたこれらの問題はアプリやmacOSの再インストールでも解決しなかった。

GPUのパフォーマンス不足とモニターとのトラブルに悩まされた

スケーリングの不具合だと思うが擬似解像度がおかしくなるという現象が頻発する
信号を見失うのも日常茶飯事

GPUのパフォーマンス不足とモニター(BenQ EW3280U)とのトラブルについては以前の記事でもまとめたので割愛するが、正直に言ってM1 Mac miniをスリープから解除するたびにモニターの擬似解像度がおかしくなったり信号を見失うというのはeGPUのトラブルに対処するより煩わしく、モニターによる相性だとしても10万近い金額を出したモニターを買い替える、あるいは所有している別のモニターに変えるというのもどうかと思ったので、これもIntel Macに戻すきっかけとなった(最大のきっかけと言ってもいい)。

M1 Mac miniと外部モニターとの問題については既に多数のユーザーが報告しており、多くのメディアでも記事になっている。

参考 M1 Mac mini users reporting display issuesiMore 参考 M1 Mac Mini Won't Wake Connected Displays, Some Owners ComplainMacRumors

GPUのパフォーマンスについても擬似解像度3008x1692ではmacOSのUIすらもたついてしまい、快適とは言い難い。

M1 MacからIntel Macへと戻って変わったこと

M1 MacからIntel Macへと戻ったことで擬似解像度3008x1692でもブラウザのスクロールやクイックルックは見違えるほどスムーズになり、問題が起きていたApple Siliconに最適化されていないアプリも期待通りの動作に戻った他、モニター周りのトラブルも皆無だ。

また、Intel MacからM1 Macへの移行では選択できる擬似解像度の制限やWindows x86環境、ブートの仕組みが変わったことでターミナルコマンドのいくつかが無効になるなど、失ったものが大きかったがM1 MacからIntel Macへの逆移行は失うものはCPUパフォーマンスとファンの静音性、iOS/iPadOSアプリの動作であり、これらの要素は僕の用途では問題とはならなかった。

また、Intel MacではM1 Macと違い適切なポートを使用すればHDRを有効にしてもクロマサブサンプリングによる色数の間引きが行われないため、映画好きとしてはHDRコンテンツが最適な環境で視聴できるというのも大きい。

M1 Macの購入は慎重に

そもそもM1 Mac miniを購入したのはeGPUのトラブルから解放されるためと当サイトの記事を充実させるためだったが、後者の点では既に役目を果たしたため、M1 Macは今後更なる記事を書く際の検証、及びM1 Macの方が速い作業(RAW現像や動画の書き出し)にのみ使用するか売却し、メインはしばらくの間は再度Intel Macの環境のままで行こうかと考えている。

モニターの問題に関してはmacOS Big Surのアップデートで解消される可能性があるが、GPUパフォーマンスに関してはeGPUが存在するIntel Macと違ってユーザー側でできることは全くないため、M1 Macを購入する場合はくれぐれもトラブルだけではなくGPUパフォーマンスに関しても熟考して頂きたい。

国内外含めてM1 MacはCPUのパフォーマンスに関してはベンチマークやその速さに関して多くの人が言及しているが、GPUに関してはあまり触れられておらず、M1 Macの評判の良さだけで判断すると管理人のように理想と現実の差が大きくなる。

なお、外付けモニターのトラブルについてはアップデートで解消されたとしても、管理人個人としてはここ数年のApple製品の中で最悪の経験だったので今後二度と内蔵モニターを持たないMacは買わないと思う。