
iCloud Driveはデフォルトでは特定のファイルやフォルダを同期させないという除外設定がない。
ここではiCloud Driveで特定のファイルやフォルダのみを同期させない(除外する)方法を紹介する。
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ファイル・フォルダに.nosyncを指定する
iCloud Driveで特定のファイルやフォルダの同期を止めるには同期させたくないファイルやフォルダの名称に.nosyncと付け加えてフラグを付ける。

例えばフォルダを丸ごと同期させたくないのであれば「xxx.nosync」にする。

また、フォルダではなくファイルの場合は拡張子の前に「.nosync」を付ける。

例えばファイルの拡張子が「.html」なのであれば、その前に「.nosync」を付けて「xxx.nosync.html」などにする。

「.nosync」と指定したファイルやフォルダはリスト表示やカラム表示の場合、iCloud Driveのアイコンに斜線が入り同期されなくなる。
ファイル・フォルダ名が「不適格」になるのは正常
なお、ファイルやフォルダ名に「.nosync」を加えるとそのファイルやフォルダは「不適格(Ineligible)」という表示が出るが、これは正常である。

ファイルやフォルダが「不適格」という表示であってもファイルやフォルダの削除、移動、コピー、アプリケーションでの編集などは変わらずに実行可能だ。
なお、本来「不適格」は下記に当てはまる場合に表示される。
- ファイルサイズが50GBを超えている
- ファイル名の末尾に「~(チルダ)」が付いている
- ファイル名が「.tmp」「.~」「~$」から始まる
- フォルダ名が「tmp」
.nosyncの欠点
他のデバイスから閲覧不能になる
「.nosync」の欠点としてまず「.nosync」を指定して同期を止めた場合、他のデバイスからはそのファイルやフォルダが見えなくなる。

上記画像はMac mini 2018内の「SS Extra Large」というフォルダに「.nosync」を指定した状態でMacBook ProからiCloud Driveを開いたものだが、「SS Extra Large」というフォルダが丸ごと消えてしまっている。
隠しファイルになっているわけではなく、他のデバイスからはiPhoneやiPadも含めて存在自体がなくなってしまう。
もちろん「.nosync」をファイル名・フォルダ名から削除すれば再ダウンロードの必要なしに再び閲覧可能になるが、iCloud Driveの使い方によっては致命的とも言える欠点になるだろう。
スクリーンショットの保存先フォルダには使えない

「.nosync」を指定して「不適格」となったフォルダはスクリーンショットの保存先としては使用できず、スクリーンショットの保存フォルダに「.nosync」を指定した場合はデスクトップに保存されるようになる。
これは他のデバイスなどは関係なく、例え「.nosync」と指定したフォルダが見えている状態であってもスクリーンショットの保存先としては利用できない。
まとめ
現状では「.nosync」を付ける以外にファイルやフォルダごとに同期を止める方法はないため、今後のiCloud Driveの改善に期待したい。