eGPUとモニターの接続はHDMI・DisplayPortどっちがいいのか?

2019年12月11日追記
管理人の環境で12月11日に配信されたmacOS Catalina 10.15.2にアップデートしたところeGPU利用時においてHDMI信号が全く出なくなってしまったため、macOS Catalina 10.15.2以降はDisplayPortを利用することをおすすめします。

eGPUを導入するにあたってMac miniなどの外部ディスプレイがないMacやMacBookなどをマルチモニタで運用する際にeGPUからモニターに直接接続する場合があるが、HDMI・DisplayPortどちらで接続した方がいいのかまとめる。

なお本記事の内容はThunderbolt 3(USB-C)から変換アダプタなどでHDMI・DisplayPortに接続している場合も含む。

DisplayPortで接続する場合

DisplayPortのメリット

  • PC向けの規格のためWindowsやmacOSと親和性が(技術的には)高い
  • macOSのブート画面が表示可能
  • 色味が安定している

eGPUとモニターを接続する場合にDisplayPortを使用するメリットとして、DisplayPortは元々PCモニター向けに開発された規格であるため比較的Macなどとも親和性が高いというのが挙げられる。

例えばmacOS CatalinaではMac miniなどでeGPUを接続した際にブート画面の表示(Appleロゴの画面)がサポートされたが、HDMI経由で接続した際は依然としてブート画面は表示されずDisplayPort接続の場合のみブート画面が出る。

また、HDMIだとケーブルの品質や接続するeGPUなどによっては画面の色味がおかしくなる場合がある。

実際に僕もHDMI経由だとスリープ復帰時に一瞬だけ画面が紫色になる不具合を確認している。

DisplayPortのデメリット

  • eGPUやモニターとの相性がある
  • 接続が不安定
  • エンターテインメントコンテンツなどに弱い

DisplayPortのデメリットとしてeGPUとモニター次第では認識が正常にされないことがあるというのが挙げられる。

僕はUSB-C>DisplayPort変換ケーブルでeGPUとLGの4K HDRモニター(LG 27UK650-W)を使用しているが、頻繁に接続が切れてその度にケーブルを挿し直すということを強いられた。

また、市販のUSB-C>DisplayPort変換ケーブルはDisplayPort 1.2対応までのものがほとんどのため、4K@60hz出力は可能でもHDR信号やHDCP 2.2に対応しているものは皆無に近い。

eGPUやeGPUボックスにDisplayPort端子が最初から存在する場合でも多くのeGPU/eGPUボックスではDisplayPort端子が1.2止まりである。

元々DisplayPortは前述の通りPCモニター向けの規格でありAV機器やエンターテインメントコンテンツ向けではないため、HDR信号やHDCP 2.2に対応しているのはDisplayPort 1.3以降である。

HDMIで接続する場合

HDMIのメリット

  • エンターテインメントコンテンツに強く広範なテレビにも接続可能
  • HDRやHDCP 2.2に対応したものが普及している
  • 少なくともeGPU利用時はDisplayPortより接続が安定している

HDMIで接続する最大のメリットはHDMIはDisplayPortとは違いAV機器向けの規格であるためPCモニターだけではなく広範なテレビにも接続可能であり、HDMI 2.0a以降であればHDR信号にも対応している点だ。

もちろんHDCP 2.2もHDMI 2.0以降で既に対応済み。

もっとも現時点(2019年10月20日)のmacOS CatalinaではどうやってもHDRを有効にできず、4K映画も実際に4K解像度なのか判別はできないが、映画自体はeGPUのHDMI 2.0ポートで4Kモニターと接続することで視聴できることを確認している。

仮に今後macOS Catalinaの4K/4K HDR映画の再生がまともになった場合HDCP 2.2が必須になると思われるため将来性の面でもHDMIの方が上だ。

DisplayPortでも1.3以降であれば技術的にはHDR信号やHDCP 2.2に対応しているがコンテンツを配信する側はHDMIを推奨、またはHDMIしかサポートしていない場合が多いため、AV機器・エンターテインメントコンテンツという点ではHDMIに軍配が上がる。

また、DisplayPortのように接続が切れるということも一切起きなかった。

HDMIのデメリット

  • macOSのブート画面が表示されない
  • 色味がおかしくなる場合がある
  • ノイズに弱く高品質なHDMIケーブルは高価
  • 高解像度への対応が遅い

HDMIのデメリットとしてはDisplayPortの逆になるが、まずeGPU使用時にHDMIで接続するとmacOSのブート画面を表示できず、更に色味がおかしくなることがあるということ。

またHDMIは個人的な印象としてDisplayPortよりノイズに弱く、ノイズ対策が施され4K映像を高品質に伝送できる「Premium認証」を取得したHDMIケーブルが高価であるという点もデメリットだろう。

更にHDMIは高解像度への対応が遅く、現在最も普及しているHDMI 2.0の帯域では4K@60hzが限界であり5Kや6Kの60hz伝送には対応していない。

結局どちらがいいのか?

結局DisplayPortとHDMIはeGPUとモニターを繋ぐ際にどちらがいいのか?

結論を言うとeGPU利用時ではHDMIの方が圧倒的に安定しているためHDMIの方がいい。

ただし冒頭の追記でも触れた通りmacOS Catalina 10.15.2以降だと僕の環境ではeGPU利用時においてHDMIの信号が全く出なくなってしまっため、Catalina 10.15.2以降の場合はDisplayPortを使用することをおすすめする。

macOS Catalinaは正直バグと不具合だらけであるため、eGPU利用時はHDMI・DisplayPortにしろ何らかの問題が発生する可能性があるということを念頭にしておこう。