
macOSのFinderの表示オプション及びDockのサイズは一度デフォルト設定から変更した場合、基本的にはデフォルトに戻す方法がない。
Finderの表示オプションではOptionキーを押すと「デフォルトに戻す」という項目が出るが、既にそのデフォルト値すら変更してしまっている場合は”完全な初期設定(出荷時設定)”に戻したい場合、OSをクリーンインストールしたり新しくユーザーアカウントを作る必要があり少々面倒だ。
ここではFinderの表示オプション及びDockのサイズのデフォルト値と、Dockのサイズを完全なデフォルト設定に戻す方法を紹介する。
Finderの表示オプションのデフォルト値
Finderの表示オプションのデフォルト値はずばり以下の画像の通り。

- アイコンサイズ 64x64
- グリッド間隔 54
- テキストサイズ 12
Finderの表示オプションを出荷時の設定に簡単に戻す方法はないため上記画像を参考に手動で設定しよう。
ちなみにグリッド間隔については表示オプションではスライダーがあるのみで数値は出ないが以下のフォルダのplistをXcodeなどで開くと数値をチェックすることができる。
~/Library/Preferences/com.apple.finder.plist

com.apple.finder.plistには現在設定されているFinderの表示オプションが数値として保存されている(開くにはXcodeやサードパーティのテキストエディタが必要)。

gridSpacing(グリッド間隔)が54に設定されていることが確認できる。
ただし、使用しているMacのモデルによってはmacOSのこれらのデフォルト値が異なる可能性もあるのでご了承願いたい。
また、表示オプションでサイズなどを変更した場合はplistの内容もそれに応じて変わるため、新しくMacを買ったりmacOSをクリーンインストールした場合は表示オプションを変更する前に表示オプション画面やplistの内容をスクリーンショットを撮ったりメモを取るなどして保存しておくといい。
Dockのサイズのデフォルト値
Dockのサイズのデフォルト値は以下。

Dockのサイズをデフォルトに戻したい場合、上記の画像を参考に手動でスライダーを調整してもいいが以下のコマンドをターミナルで入力することで正確なデフォルトサイズに戻すことが可能だ。
defaults read com.apple.dock tilesize
64
上記コマンドをターミナルに入力してエンターキーを押す。
killall Dock
続けて上記コマンドを入力してエンターキー。

これでDockのサイズが出荷時設定に戻るはずだ。
なお上記のコマンド内にもある通りデフォルトのDockサイズを数値で表すと64である。
Finderと同様に以下のフォルダのplistをXcodeなどで開くことでDockサイズの数値を確認できる。
~/Library/Preferences/com.apple.dock.plist

Dockサイズが64に設定されていることがわかる。
Finderの表示オプションと違ってDockのサイズはターミナルでコマンドを入力することで出荷時の設定に戻せるのが救いだ。
まとめ
Macの表示オプションやDockをデフォルト設定に戻す場合、既にデフォルト設定自体を弄ってしまっている場合、出荷時の初期設定に戻すことは通常の操作では難しい。
個人的には初めてMacを購入したりmacOSをクリーンインストールした場合は前述した通りFinderの表示オプションやDockのサイズの画面をスクリーンショットで撮っておき、デフォルト設定に戻す場合そのスクリーンショットを参考にするというのがベストなのではないかと思う。