EaseUS Data Recovery Wizard for Macレビュー

データ復旧ソフトEaseUS Data Recovery Wizard for Macのレビュー。

本記事はレビュー執筆の依頼を頂き、管理人が報酬を受け取った上で書いていることを明記しておきたい。

ただ、自由に書いて構わないとのことなので本ソフトウェアの長所・短所を含めてレビューをしたい。

EaseUSとは?

EaseUS Data Recovery Wizard for MacEaseUS社が販売するデータ復旧ソフトの一つ。

EaseUSは2004年の創業以来、データ復旧・バックアップパーティション管理などの様々なソフトウェアを販売しており、Vectorプロレジ大賞のバックアップ&復元部門賞や特別賞など数々の賞を受賞している。

サービス展開は160カ国・地域、利用者数は800万超、サービス数36超、製品のダウンロード数は1.2億を突破している。

信頼性の高さから法人での利用も多い。

EaseUS Data Recovery Wizardで出来ること

EaseUS Data Recovery Wizardの概要

EaseUS Data Recovery Wizardは同社の主力製品の一つであるファイル復旧ソフトだ。

「誤ってファイルを消去してしまった」「OSが起動しなくなった」などのトラブルの際に消去されたデータ・ファイル復旧を行ったり、ブータブルメディアを作成して起動しなくなったOSをブータブルメディアから起動するといったことが可能だ。

97.3%のデータ復旧率を謳っており、また初心者からパワーユーザーまで納得できるわかりやすいUI・機能を実現している。

今回レビューするのはMac版であるがもちろんWindows版も存在する。

EaseUS Data Recovery Wizard for Macのエディション

EaseUS Data Recovery Wizard for Macでは下記のエディションが用意されている。

それぞれのエディションの違いは以下の通り

Free(無料)

  • 最大2GBまでのデータの復元
  • 削除・フォーマットしたデータの復元
  • Time Machineバックアップからの復元
  • 削除・非表示・紛失したRAWパーティションからのファイル復元
  • システムが起動できない場合にブータブルメディアからシステムを起動するためのブータブルメディア作成

Pro(9,750円)

  • Freeの機能に加えて復元できるデータサイズの制限はなし
  • 永久無料の技術サポート
  • 1台のPC用ライセンス

Technician(35,880円)

  • Proの機能に加えて無制限のライセンス
  • 顧客への技術サービス提供
  • 期間中の無料アップグレード

もちろん前述のように各エディションにはWindows版も用意されている。

EaseUS Data Recovery Wizard for Macで復旧可能なファイル

無料・有料問わずデータ復旧ソフトは沢山あるがEaseUS Data Recovery Wizard for Macは様々な復元に対応しており、主に対応しているデータ復旧だけでも以下のようなものがある。

  • ハードディスク復元
  • ゴミ箱復元
  • 削除復元
  • ウィルス攻撃復元
  • パーティション復旧
  • 外付けデバイス復元
  • システムクラッシュ復元
  • フォーマット復元

上記の他にも物理損害以外のデータ紛失であれば全面的に対応している。

また、全形式のファイルの復元にも対応しており、画像・音声・動画・ドキュメント・圧縮ファイルなど復元可能なファイル形式の種類も随一である。

EaseUS Data Recovery Wizard for Macの対応デバイス

対応デバイスも豊富であり、主だったものだけで下記のデバイスの復元に対応している。

  • Mac
  • USBメモリ
  • SDカード
  • CF/XD/MMCカード
  • その他、Macに接続できるストレージデバイス全て

対応デバイスが豊富なので、例えばデジタル一眼などのカメラのSDカード内のデータを消去してしまった場合でも復元が可能だ。

動作環境(Mac)

対応OS:
macOS 10.14 (Mojave)、Mac OS High Sierra、Mac OS Sierra、
Mac OS X 10.11 (El Capitan)、Mac OS X 10.10 (Yosemite)、10.9 (Mavericks)、
10.8 (Mountain Lion)、10.7 (Lion)、10.6 (Snow Leopard)

対応ファイルシステム:
APFS、 HFS+、HFS X、FAT (FAT16とFAT32)、exFAT、NTFS

CPU:
1GHz以上

ディスク空き容量:
32MB

実際にEaseUS Data Recovery Wizard for Macを使ってみる

では実際にEaseUS Data Recovery Wizard for Macを使ってMacデータ復元を行ってみよう。

レビューを執筆するにあたってPro版のライセンスコードを頂いたので、今回はEaseUS Data Recovery Wizard for Mac Proを使用しているが、基本的な操作方法は無料版と全く変わらない。

起動

起動すると上記のような画面が表示される。

今回は外付けHDDを接続しているMac mini 2018での検証となるが、Mac mini 2018のSSD、及びパーティションをあらかじめ分割してある外付けHDDの情報も表示されている。

また、それぞれのディスクのファイルシステムも表示されるためパワーユーザーにとってこうした情報はありがたい。

ファイルの保護機能とS.M.A.R.T

前述の画面内の保護ステータスの欄に「保護対象外」という表示があるが、EaseUS Data Recovery Wizard for Macにはデータの保護機能があり、保護対象外という文字をクリックすると”簡易プロテクト”及び”完全プロテクト”といったダイアログが表示され、ここからデータを保護することも可能だ。

簡易プロテクトと完全プロテクト

簡易プロテクトでは「復元の確実性が保証されない期間のみ削除操作を記録する」という表示があり、消去したファイルの削除操作を記録して、消去したファイルの復元が正常に行えなかった場合、同画面内のファイルリカバリーから消去されたファイルを復旧させることができる。

完全プロテクトでは「ディスクの空き容量を確保しつつ、確実に復元するために完全なファイルコピーを保存する」という表示があり、消去したファイルの完全なコピーを保存し、復元の際の確実性を高めることができる。

他には興味深い機能としてEaseUS Data Recovery Wizard for MacはS.M.A.R.Tに対応しておりディスクの状態を逐一監視している。

S.M.A.R.Tとは?
HDD(SSD)自身によるディスクの診断機能により管理される情報のこと。
OSやソフトウェアはこのS.M.A.R.T情報を読み取ってHDDやSSDに問題が生じていないか判断することが出来る。

EaseUS Data Recovery Wizard for Macは単純なファイル復旧ソフトではなく、OSに常駐することで前述のデータ保護やS.M.A.R.T情報の監視といったことも行なっており、ファイルの消失やディスクの異常を未然に察知することが可能だ。

メニューバーの常駐アイコン

EaseUS Data Recovery Wizardを終了させてもメニューバーには上記画像のようなアイコンが表示され、データ保護やS.M.A.R.T情報の監視を行なっていることがわかる。

もちろん常駐させたくなければメニューバーのアイコンをクリックして完全に終了させ、システム環境設定>ユーザーとログイン>ログイン項目でEaseUS Data Recovery Wizardの常駐を停止させることもできる。

復元するディスクをスキャン

ではいよいよファイルの復元作業に移ろう。

まずはUSBメモリを接続し、意図的に中のファイルを消去してその上で復元を試みてみる。

今回使用するUSBメモリは元々PS4で使っていたものだが、キャプチャした画像ファイルや壁紙画像と以前使っていたWindowsのISOファイルを削除し、ゴミ箱からも消し去ってEaseUS Data Recovery Wizard for Macで復元を試みる。

まずは復元したいディスク(今回の場合はUSBメモリ)を選択し、右上のスキャンボタンをクリック。

スキャン完了

今回は16GBのUSBメモリを使用しているが、スキャン時間は約10分と表示されたが実際には5分ほどで終了した。

スキャンが完了するとこれまでに削除したデータがずらっと表示された。

しかも消したことを忘れていた昔のファイルまで表示されている。

また左のパネルにはファイルフォーマットごとに検出されたファイルが整理されて表示される。

デフォルトの表示はファイル名のリストだが、サムネイルやmacOSでお馴染みのCover Flow風の表示でファイルを閲覧することも可能。

検出されたファイルをCover Flow風に表示

なお、スキャン結果を保存したい場合は左上の”エクスポート”をクリックするとスキャン結果を任意の場所に保存できる。

「スキャンはしたけど復元したいファイルが膨大でサイズが大きく時間がない」という場合は、スキャン結果をエクスポートしておけばいちいち再スキャンをしなくてもすぐに復元作業に取りかかれる。

検出されたファイルを復元する

続いては本題である検出されたファイルの復元を試してみよう。

今回は先ほど消去した画像ファイルとWindowsのISOファイルを復元したいので、左パネルまたはリストから復元したいファイルを選択し、右上の「今すぐ復元」をクリックする。

ちなみに「今すぐ復元」ボタンの右にある矢印をクリックすると「ローカルに復元」するか「クラウドに復元」するかを選択でき、ファイルをクラウドに復元したい場合はDropbox・GoogleDrive・OneDriveなどの主要なクラウドストレージに復元することも可能だ。

今回はローカルに復元するが、もちろんローカルでの復元の際にも好きなフォルダに復元することが可能。

復元を実行すると上記のような画面が表示される。

数分で復元が完了。

今回使用したUSBメモリはUSB 3.0とはいえ4GBを超えるファイルサイズのデータを数分で復元できたのは驚いた。

実際にファイルを開いてみる

では実際に復元したファイルがきちんと開けるか見てみよう。

「EaseUSが復元したデータ」というフォルダに復元されたファイルが入っていので開こう。

なおフォルダ名の後には復元した年/月/日/時/分が記録されている。

先ほど削除した画像や壁紙、WindowsのISOファイルも問題なく復元された。

画像データの閲覧も問題なく、WindowsのISOファイルも仮想マシンにマウントすることが出来たので正常に復元されたと見ていいだろう。

ISOファイルの復元も可能なのはさすがデータ復旧率97.3%といったところだろうか。

特殊なファイルはどうか?

今度は先ほどと同じ手順でPS4のセーブデータ及びmp4の動画データの復元も試してみる。

復元されたPS4セーブデータ
復元されたPS4のキャプチャ動画

結果はmp4の動画データは問題なく復元され、再生も以前と同じように可能だった。

ただ、PS4のセーブデータに限ってはPS4では認識されるものの、実際にそのセーブデータを使おうとすると「壊れたデータ」という表示がされセーブデータは使用できなかった。

PS4のセーブデータは「壊れたデータ」となって使用できなかった

PS4のセーブデータの形式はPS4独自のファイル形式であるため、97.3%の復旧率をもってしても難しいようだ。

ディスクをフォーマットした場合はどうか?

これまでの復元では「ゴミ箱から消去したファイルの復元」であったが、EaseUS Data Recovery Wizardではフォーマットしたディスクからのデータ復旧も可能である。

そこでMacのディスクユーティリティでUSBメモリを完全にフォーマットして復元できるか検証してみよう。

Mac OS拡張ジャーナリング(HFS+)・GUIDパーティションマップでUSBメモリをフォーマットし、先ほどと同じようにEaseUS Data Recovery Wizard for Macでスキャンをしてみる。

ディスクをフォーマットした上でスキャンを実行したところ、上記の画像のようにファイル形式ごとに検出されたファイルが表示された。

今回は画像の他にRTF(リッチテキストフォーマット)及びmp3のファイルの復元も試してみた。

結果はというと画像38枚全てのjpg形式のファイルが完全な形で復元された。

RTF(リッチテキストフォーマット)も全てがファイルを開いて実際に文章を読める完全な状態で復元。

mp3の音楽データもきちんと曲の最後まで鑑賞可能な完全な状態で復元された。

ディスクを完全にフォーマットした上でファイルをここまで完璧な状態で復元できるのは感心した。

データ復旧までの流れ

ここまではスキャンから復元までの流れを詳しく紹介したが、わかりやすく要点だけをタイムライン形式でまとめよう。

STEP.1
インストール
EaseUS Data Recovery Wizard for Macをインストール
STEP.2
スキャン
対象ディスクを選択してスキャン
STEP.3
復元
検出されたリストを元に復元したいファイルを選択して復元
STEP.4
完了
正常に復元されたかファイルを実際に開いてみて、無事復元を確認したら完了

流れとしては非常にシンプルでPC/Mac初心者でも問題なく使用できるはずだ。

感想

EaseUS Data Recovery Wizard for Macで実際にファイルの消去やフォーマットを行い、データ復旧を試して本製品の良かったところ、悪かったところをまとめたい。

EaseUS Data Recovery Wizard for Macのここが良かった

  • 初心者でもわかりやすいUI
  • スキャンしてから復元までの作業がシンプルで操作や機能に悩むことがない
  • 特殊なファイル形式でなければEaseUSの謳い文句通り、ほぼ全てのファイルの復旧が可能
  • エクスポート機能は膨大な数・サイズのファイルの復旧の際に重宝する
  • ファイルシステムやファイル形式の情報などが表示されるため、パワーユーザーでもわかりやすい
  • PCのスペックはほぼ選ばず、復元中のCPU使用率なども低く動作が軽い
  • データの保護やS.M.A.R.T情報監視など、復元以外にも役立つ機能がある

EaseUS Data Recovery Wizard for Macのここがイマイチ

  • 特殊なファイル形式は復元できないこともある(PS4のセーブデータなど)
  • macOS Mojaveにおいてダークモードに対応していない
  • Windows版を合わせるとソフトウェアのエディションの種類が多く、少しややこしい

まとめ

ファイル復旧ソフトやMacデータ復元ソフトなどは正直今まで一度も使ってこなかったがレビュー執筆にあたり、初めてこうしたデータ復旧ソフトを使用してみて意外にもこうしたソフトウェアも役立つものだと感じた。

MacにはあらかじめTime Machineなどのデータバックアップ機能が存在するが、EasUS Data Recovery Wizardほどの多機能さはないし、本製品は無料版も存在するため、「気軽に使えるデータ復旧&Macデータ復元ソフト」として初心者にもおすすめできる内容だと感じた。

PS4のセーブデータなど、特殊なファイル形式ではまだ癖があるかもしれないが一般的なファイル形式は網羅しているので誤ってなんらかのデータを消去してしまった場合、一度利用してみるのもいいだろう。

公式サイト
EaseUS

製品情報ページ
EaseUS Data Recovery Wizard for Mac Free 11.10
EaseUS Data Recovery Wizard for Mac Pro 11.10 
EaseUS Data Recovery Wizard for Mac Technician 11.10