
macOSはMacに外付けモニター(ディスプレイ)を接続するとモニターの電源が入っていて物理的に接続されている限りWindowsのように外付けモニターを仮想的に切断する方法がない。
このため、外付けモニターを別の機器で使用している際などにマウスポインタやアプリケーションが外付けモニターのデスクトップに移動してしまいポインタやウィンドウを見失ったりと弊害が多い。
SwitchResXなどのサードパーティーソフトウェアを使えば外付けモニターの仮想切断が可能だがSwitchResXは€14もするため、ここではミラーリングを使用して 外付けモニターを繋いだままデスクトップを1つにまとめるワークアラウンドを解説する。
なお、あくまでワークアラウンドであるため、外付けモニターへの出力を遮断するわけではないので注意。
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ミラーリングで両方のモニターに同じ画面を表示させる

macOSのデフォルト機能である「ミラーリング」を下記の手順で設定すれば外付けモニターの画面は点灯したままではあるが、両方に同じ画面を表示させ仮想的に一つのデスクトップにすることが可能だ。
ディスプレイの環境設定を開く
まずはシステム環境設定から「ディスプレイ」の項目を開こう。

ディスプレイ設定を開いたら「配置」のタブに移動し、左下の「ディスプレイをミラーリング」をオンにする。
ディスプレイを内蔵Retinaディスプレイに切り替える
ミラーリングをオンにするとMacBookなどのMac本体の画面に全てのウィンドウが集まる。

ただ、このままだと4Kモニターなどを使用していると上記画像のように外付けモニターの解像度とMac本体の解像度が一致しないため、ディスプレイの設定から「内蔵Retinaディスプレイ」に切り替えよう。
この際に4Kモニターの場合は文字が小さすぎて読めないことがあるかもしれないが、なんとか目を凝らして設定しよう。

「内蔵Retinaディスプレイ」に切り替えると外付けモニターと内蔵モニターの解像度が一致した状態でミラーリングされるため、MacBookなどのMac本体の画面はデスクトップが一つだけのように振舞うようになる。
実際には外付けモニターも稼働しているためMac本体には若干の負荷がかかってしまうが、両方のモニターに同じ画面が表示されているため、あとは不要であれば外付けモニター本体を別の機器の入力に切り替えるなり自由にしても問題ない。
外付けモニターを再度使用する場合はミラーリングを解除して元に戻そう。
フリーアプリの「Disable Monitor」はなるべく使わないこと

なお、GitHubで「Disable Monitor」という個別にディスプレイを切断する無料アプリが配布されているが、このアプリはMac本体にダメージを与える可能性がある上にmacOS Catalinaでは正常に動作しなかったため、一応リンクは張っておくが使用しないことをおすすめする。
まとめ
macOSのマルチモニター環境はあまり優れているとは言えず、仮想的に外付けモニターを切断する方法がデフォルトでは用意されていないというのは残念だ。
SwitchResXなどの有料アプリを使わずにモニターを接続したままデスクトップを一つだけにする方法を探しているなら上記のワークアラウンドを試してほしい。