Cylance Smart Antivirusの購入方法とMacでの使い方

Windows及びMac用のマルウェア対策(アンチウイルス)ソフト「Cylance Smart Antivirus」を購入し、Macにインストールしてみたので購入方法と使い方を解説。

なお、Redditで言及されていて興味を持ったから購入しただけで管理人は本記事を書くにあたっていかなる依頼も報酬も受け取っていない。

また、管理人は今までは無料のAvastやAVGを試したが重かったり(メモリ8GBのMBP 13で特に)、他にも個人的に使いにくいという不満があったため代替ソフトを探していたというのもある。

Cylance Smart Antivirusとは?

Cylance Smart AntivirusはアメリカのCylance(サイランス)社(2019年よりBlackBerry傘下)が提供する個人向けのマルウェア対策ソフト。

以前までは法人向けにのみCylance PROTECTという製品を提供していたが、Cylance Smart Antivirusという形で個人向けの製品も2018年にリリースされた。

Cylanceの最も大きな特徴はAIを活用した機械学習によってマルウェアを検知するというもので、未知のマルウェアも事前に検知できるとCylance社は謳っている。

また、バックグラウンド動作はされるものの低リソース消費で分析を行なっているためPC/Macへのパフォーマンスの影響が非常に軽微なのも特徴。

ただ、Cylance Smart Antivirusは機能が少なく、プライバシー保護機能やフィッシング詐欺対策機能などもなく、マルウェアを検知・隔離・削除するといった基本的な機能だけなので他社のマルウェア対策ソフトに比べると機能性は大幅に劣る。

更にCylanceのようなAIベースのマルウェア対策ソフトには特有の危険性があるという話もある。

参考 Cylanceの検出を回避する手口が判明 「AIセキュリティ」は本当に安全かTechTarget ジャパンセキュリティ

個人的にはAIベースだからという理由で購入したわけでもなく、マルウェア対策ソフトに全幅の信頼を置いているわけでもないため、Cylanceのようなソフトウェアだけが危険だと決め付けるのも早計かと思う。

価格

Cylance Smart Antivirusは機能が少ない分、価格は安く各プランの価格は下記の通り(2021年2月時点)。

利用可能台数1 MONTH1 YEAR2 YEAR
1$5.99$29.00$58.00
5$9.99$69.00$138.00
10$14.99$99.00$198.00

僕が購入したのは1 YEARの5台プラン。

ちょうどセール中だったため$39.00(日本円で4,781円)で購入できた。

また、30日の返金保証もある。

動作環境

WindowsMac
Windows 7〜10OS X Mavericks~macOS Big Sur
2GB RAM2GB RAM
最低500MBディスクスペース最低500MBディスクスペース

購入や認証、後述するダッシュボードを利用するには当然ブラウザが必要だが対応ブラウザについては特に言及なし。

また、Apple Silicon Macにネイティブ対応しているのかについても記載がない(もちろんネイティブ対応していなくてもRosetta 2があるので問題なく動作するはず)。

言語

アプリケーションと後述するダッシュボードは日本語対応だが購入画面やダッシュボードの一部は英語のみ。

Cylance Smart Antivirus購入方法

1.「BUY NOW」をクリックして購入画面へ

まず公式サイトで下までスクロールして自分の購入したいプランを選択し「BUY NOW」をクリック。

2. 決済情報を入力して決済

メールアドレス、「First Name(名)」、「Last Name(姓)」を入力して「Country」でJapanを選択、「State/Province」に都道府県を入力しよう(大抵の場合IPアドレスを自動判定して自動で入力される)。

「Payment Information」にはクレジットカード情報を入力するかPayPalを選択して決済しよう。

決済方法を選択したら「Review Your Order(確認画面)」をクリックしよう。

PayPalであれば「PayPal Check out」をクリックしてもOK。

確認画面が出るので「Agree&Pay」をクリック。

「Thank you for your order!」と表示されるので「Order ID」を確認・保存しておく。

Order IDはあとからメールでも送信されるが入力したメールアドレスが間違っていたなどの不測の事態を考慮して保存しておこう。

ちなみに決済が失敗した場合は他の決済方法へのリンクが記載されたメールが届く。

3. 届いたメールからアカウント登録と設定をしておく

正常に決済が完了すればメールが届くのでメール中の「Register Your Account」をクリックして公式サイトでユーザー登録をしよう。

ユーザー登録をしてログインするとダッシュボードが表示されるが、まずは画面上部右の「SETTINGS」をクリック。

「Set your default language」の項目で「Language」を「Japanese」に変更しておこう。

4. デバイス(PC/Mac)を登録してCylance Smart Antivirus本体をダウンロード

続いてダッシュボードから「Add A Device」をクリック。

するとダウンロードページが表示されるので「Download Smart Antivirus」をクリックしてCylance Smart Antivirusをダウンロードしよう。

また、この際ダウンロードページ下部の「Installation Token」をコピーしておこう。

5. Cylance Smart Antivirusをインストール

ダウンロードしたファイルを開くと上記の画面が表示されるので盾アイコンをダブルクリック。

指示通りにインストールを進めて「Please Input Installation Token」と表示されたら先ほどコピーしたトークンをペーストしてインストールを続ける。

インストールを続けていくと上記警告ウィンドウが出るので「セキュリティ環境設定」を開こう。

画面左下の鍵アイコンをクリックして管理者パスワードを入力してロックを解除し「許可」ボタンをクリック。

あとは指示通りに進めればCylance Smart Antivirusのインストールは完了だ。

2台目以降のデバイスの追加方法

2台目以降のデバイスを追加したい場合は追加したいPC/MacでCylanceのダッシュボードをクリックするか、このリンクからダッシューボードにログインする。

続いてダッシュボードの「My Devices」の「Add A Device」のリンクをクリック。

あとはダウンロード画面が表示されるので1台目を追加した時と同様にCylance Smart Antivirusをダウンロードしてインストールする。

追加後、上記画像のようにデバイスが追加されたことを確認したら完了。

自動購読の解除方法

Cylanceはサブスクリプション型であるが、サブスクリプションの例に漏れず通常は自動購読になっているため解除方法を解説。

自動購読を解除しても期限内は引き続きCylanceを使用可能。

また、自動購読を解除すると再度自動購読にすることはできない。

自動購読を解除するにはまずダッシュボードにアクセス。

右上の自分の名前をクリックして「My Account」をクリック。

「Manage Subscription & Billing」をクリック。

下部の「購読をキャンセルする」をクリックすると自動購読を解除できる。

Cylance Smart Antivirusの使い方

Cylanceを起動しメニューバーのアイコンをクリックしてメイン画面を表示してみよう

インストールしてCylanceを起動するとメニューバーに盾のアイコンが表示されるのでクリックしよう。

なお、Cylanceを初めて起動した際は初回スキャンが始まるのでしばらくCPU使用率が若干高くなるが、前述のようにCylanceは軽量なのでスキャン中もCPUの使用率がMacの動作が重くなるほど極端に跳ね上がるということはなく、初回スキャン自体も数分程度で終わる。

通常はCylanceを起動したのであれば特に何もすることがないのだが「詳細を表示する」をクリックしてCylanceのメイン画面を開いてみよう。

すると上記画像のようなメイン画面が表示され脅威判定されたファイルなどを確認できる。

ただ、Cylanceの場合、アプリからできることは非常に少なく、ほぼ全てのことをCylanceが自動で行う。

脅威が検知された場合は通知として表示されるが、それ以外は特にCylanceから操作を求められることはない。

Cylanceのダッシュボードを開いてみよう

メニューバーのアイコンから「ダッシュボードを表示」をクリックするとユーザー専用のダッシュボード画面がブラウザで表示される。

Cylance Smart Antivirusは基本的には設定や脅威ファイルの隔離・許可などはブラウザのダッシュボードから行うのでこちらの方をメイン画面と呼んだ方がいいかもしれない。

ただ、このダッシュボード画面は表示されないことがあり、スキャン中、もしくは何らかの脅威を検知した場合にのみアクセスできるのかもしれない。

隔離された脅威を許可する場合

Cylanceはスキャンでマルウェアと判定されたファイルは脅威ファイルとして隔離措置が取られるが、無害なファイルも誤検知されることがある。

この場合は隔離ファイルを許可し、セーフリスト(ホワイトリスト)に追加しよう。

なお、脅威をそのまま隔離した場合は1ヶ月後に自動で削除される。

脅威を隔離したり許可する場合は脅威を隔離・許可したいデバイス名をクリック。

上記のような画面が表示されるので隔離されているファイル名のチェックボックスをクリック。

上記の画面が表示されたら「許可する」をクリック。

「このファイルをセーフリストに追加」にチェックをし「理由」の欄に理由を記載し「確認」ボタンをクリック。

以上で誤検知されたファイルは隔離から外れセーフリスト(ホワイトリスト)に登録される。

インストールしたあとはほぼユーザーがすることはない

大まかな使い方は上記の通りで、脅威が検出された場合を除いてほぼユーザーがすることはない。

冒頭でも書いた通りCylanceは常時バックグラウンドでリソース消費を極限まで抑えて分析を行なっているが、確かにCPUやメモリ消費量が極端に少ない。

本当に動作しているのかと疑問に思うほど低リソース消費だ。

Cylance社によればAIを活用することで頻繁なシグネチャのアップデート(脅威アップデート)が必要ないため軽いのだという。

Lightweight software uses only a fraction of the system resources on the computer, allowing consumers to play games and watch videos without the performance impact that other antivirus solutions cause. No 'bloated features' and annoying pop-ups. Unlike traditional antivirus, Cylance’s AI technology does not require constant signature updates to keep you safe against the latest cybersecurity threats.Simple and hands off “set it and forget it” protection with no annoying popups or messaging. Cylance Smart Antivirus self updates, so you never have to worry about being protected.

Frequently Asked Questions - Cylance

また、どのようにしてマルウェアを検知するのかどうかはBlackBerryのサポートページに記載がある。

When malware is written to the hard drive, it is immediately quarantined.
If malware attempts to load into memory and run on the computer, it is prevented from running and the file is automatically quarantined.

Why does Cylance Smart Antivirus only display a few files as scanned

これによればCylanceはマルウェアがハードドライブに書き込まれた時メモリーにロードされ実行されようとした時にのみマルウェアを検知するようだ。

バックグラウンドで動作し監視はするものの、他のマルウェア対策ソフトと違ってスキャンやシグネチャアップデートに極力頼らないというのがCylanceの挙動の特徴と言える。

まとめ 概ね満足だがAIだからという理由での購入はお勧めしない

総評として動作が非常に軽く、Macユーザーの間で人気のあるMalwarebytesなどに比べても価格が安いため個人的には満足している。

機能が少ないのが弱点だが、逆に多機能すぎても持て余すため、このくらいシンプルなのが僕としてはちょうどいいと思っている。

ただ、スキャン早々にして安全なファイルを誤検知した上(他のマルウェア対策ソフトでも誤検知は多々あるが)、冒頭で書いた危険性なども存在するのでAIを活用しているという理由だけで購入するのはお勧めしない。

Cylanceの魅力はやはり動作が非常に軽く、UIがシンプルであり、更に頻繁なシグネチャアップデートをしないためユーザーが意識せずに使えるという点ではないだろうか(これらも一部はAI活用の結果ではあるのだが)。