macOS High SierraからBig Surまでのインストーラーを生成する方法

本記事ではmacOS High SierraからmacOS Big Surに至るまでのmacOSを自由にダウンロードし、それぞれのmacOSの完全なインストーラーを生成する方法を紹介する。

macOSのインストーラー生成方法は二通りあり、MDS(Mac Deploy Stick)アプリを使用する方法とターミナルでgibMacOSというツールを使用する方法があるが前者の方が簡単。

NOTE
macOS High Sierraのサポートは2020年12月をもって終了したと思われるため、本記事の方法でもいずれmacOS High Sierraのインストーラーの生成ができなくなる可能性があることにご留意ください。
また、High Sierraは既にセキュリティアップデートが提供されていない状態にあるため、セキュリティ上のリスクにもご注意ください。

macOS High SierraからBig Surまでのインストーラー生成方法 -MDSを使う方法

1. MDSをダウンロード

まず上記リンクからMDSの公式サイトに飛ぼう。

「FREE DOWNLOAD」をクリックしてMDSをダウンロードしよう。

本アプリは無料ではあるが課金するとMDSの様々な機能の使用やサポートなどを受けられる。

ただ、macOSのインストーラーを生成するだけであれば無料版でOK。

2. MDSをインストール

ダウンロードしたdmgファイルを開き「MDS.pkg」をダブルクリックしてインストール。

上記画面が出たら「閉じる」をクリックしてインストール完了。

3. MDSにフルディスクアクセス権を付与

MDSは簡単にUSBメモリの起動ディスクを作成する機能が用意されているのでUSB起動ディスクを作成したい場合はMDSにフルディスクアクセス権を与えておこう。

まずシステム環境設定の「セキュリティとプライバシー」を開き「プライバシー」のタブに移動。

左サイドパネルから「フルディスクアクセス」を選択し右のウィンドウ内に「MDS」を追加しチェックを付ける。

以上でMDSにフルディスクアクセス権が付与された。

4. MDSでインストーラーをダウンロード

MDSを起動すると「SSL証明書を作る」というダイアログが出るが「Do not show this message again」をクリックして「Not Now」をクリックして先に進もう。

MDSのダウンロード画面が出るので左サイドバーから「Download macOS」をクリック。

一覧からインストーラーを生成したいmacOSを選択して右下の「Download」をクリック。

出力先フォルダを指定するよう求められるのでインストーラーを保存したいフォルダ(アプリケーションフォルダなど)などを選択して「Open」をクリック。

上記のような画面が出たら管理者パスワードを入力して「ヘルパーをインストール」をクリック。

すると「Busy, Please wait」と出てインストーラーのダウンロードが始まるのでしばらく待とう。

ダウンロードの進捗状況が表示されない上に時間がかかるので少なくとも数十分程度は待とう。

インストーラーのダウンロードが完了すると「Completed」と出るので「OK」をクリック。

5. dmgファイルからインストーラーを取り出して完了

ダウンロードが完了するとmacOSのインストーラーがdmgファイルとして指定した出力先フォルダに作成されるのでダブルクリックして開こう。

「Applications」フォルダをクリック。

macOSのインストーラーがあるのでアプリケーションフォルダなどにコピー。

あとはこのインストーラーを開けばmacOSのインストールが可能になる。

なお、dmgファイルはこの時点で削除してOK。

dmgファイルを削除したらマウントされたdmgも取り出そう。

6. USB起動ディスクを作る場合

USB起動ディスクを作る場合はまずUSBメモリなどをフォーマットしておこう。

続いてMDSの左サイドバーから「Create macOS Installer」をクリック。

「Select macOS Installer」をクリックして先ほど作成したmacOSのインストーラーを選択。

続いて「Target Volume」でフォーマット済みのUSBメモリを選択して右下の「Create」をクリック。

上記ダイアログが出たら「Erase and Create Bootable Volume」をクリック。

「Creating Bootable Mac Volume」と出るのでしばらく待つ。

この処理には場合によっては十数分程度かかるので気長に待とう。

「Success」と出たら正常にUSB起動ディスクが作成されたということなので「OK」をクリック。

改めてUSBメモリを確認し、上記のように正常にUSB起動ディスクが作成されていることを確認したら完了。

macOS High SierraからBig Surまでのインストーラー生成方法 -ターミナルでgibMacOSを使う方法

MDSなどのサードパーティーアプリをインストールしたくない、ヘルパーツールがインストールされるのは避けたいといった場合はターミナルで「gibMacOS」というツールを使用する方法も有用だ。

「gibMacOS」を使用する場合はmacOSのインストーラーを生成するまではターミナルを終了させないように注意しよう。

1. GithubからgibMacOSをダウンロードして実行する

まずは以下のコマンドをターミナルに貼り付けてGithubで配布されているgibMacOSというツールをターミナルからダウンロードする。

git clone https://github.com/corpnewt/gibMacOS
cd gibMacOS
./gibMacOS.command

エンターキーを押さなくても貼り付けた瞬間にダウンロードが始まるかもしれないが、怪しいファイルではない。

./gibMacOS.commandという文字列が出たらエンターキーを押す(文字列が出なかった場合はそのままでも問題ないので次のステップへ進もう)。

2. ダウンロード・インストーラーを生成したいmacOSを選択してダウンロード

上記のような画面が出るのでダウンロード・インストーラーを生成したいmacOSを数字で選択する。

なお、上記画像の内容は本ツールのアップデートにより随時更新されるため、上記画像と全く同じ内容が表示されるわけではない点に注意していただきたい。

ちなみに今回はmacOS Catalinaのインストーラーを生成したいので「2」と入力しエンターキーを押す。

もちろんmacOS Big Surなどのインストーラーを生成したければ違う数字を入力してもいい。

数字を入力してエンターキーを押すと選択したmacOSのインストーラーの元となるファイルのダウンロードが始まるが、複数ファイルである上にダウンロードに時間がかかるので気長に待とう。

なお、このツールでダウンロードされるmacOSはApple公式サーバーで配布されている正真正銘のmacOSであり、また違法性もない。

3. gibMacOSのメイン画面に移動する

ダウンロードが終わり「Succeeded」という文字が出て「Failed」の欄が「None」になっていれば無事に失敗することなくインストーラーの元となるファイルがダウンロードされている。

NOTE
macOS Big Surのインストーラーを生成する場合はここでターミナルは終了させ(処理中という警告が出るがそのままターミナルを閉じてしまってOK)、下記手順はスキップしてステップ5へ

「Press[enter] to return...」と表示されているのでエンターキーを押す。

先ほどのmacOS選択画面に戻るが「Q」と入力してエンターキー。

もし続けて別のmacOSをダウンロードしたければここから新たにmacOSをダウンロードしてもいい。

「Q」と入力してエンターキーを押すとgibMacOSのメイン画面になるので以下のコマンドを入力してエンターキー。

./BuildmacOSInstallApp.command

4. ダウンロードされたファイルからmacOSのインストーラーを生成する

./BuildmacOSInstallApp.commandと入力してエンターキーを押すと上記画像のように「Please drag and drop the output folder from gibMacOS here」と出るので、Finderでホームディレクトリ(ユーザー名のフォルダ)を開く。

ホームディレクトリ直下に「gibMacOS」というフォルダが生成されているはずなので開く。

「macOS Downloads」というフォルダを最下層まで辿っていく。

最下層には先ほどダウンロードしたmacOSのインストーラーの元となるファイルが保存されているフォルダ(末尾がmacOS名のフォルダ)があるので、このフォルダを先ほどのターミナル画面にドラッグアンドドロップしてエンターキー。

ドラッグアンドドロップしてエンターキーを押すと処理が始まり「Created:Install macOS xxx(選択したmacOS).app」と出れば完了。

なお、もし処理中にFinderウィンドウが開いてしまったらそのウィンドウは閉じてターミナルの処理が終わるまで待とう。

先ほどドラッグアンドドロップしたフォルダを改めて開けば上記のようにmacOSのインストーラーが生成されているはずだ。

あとはこのインストーラーを開けばmacOSのインストールが可能となる。

ここまで来たらあとはターミナルを終了させて構わない。

再び本ツールを実行したい場合は以下のコマンドを入力してエンターキー。

cd gibMacOS
./gibMacOS.command

5. macOS Big Surのインストーラーを生成する場合

macOS Big Surのインストーラーを生成する場合はターミナルでmacOS Big Surのダウンロードが終わったらターミナルは終了させてホームディレクトリへ移動する。

ホームディレクトリに「gibMacOS」というフォルダがあるはずなのでフォルダを開く。

フォルダを最下層まで辿っていくと末尾が「macOS Big Sur」という名前のフォルダがあるはずなので開く。

フォルダを開くと上記のようなファイル群があるはずなので「InstallAssistant.pkg」ファイルをダブルクリックして実行する。

上記画面が出たら指示通りに進めてInstallAssistantをインストールする。

「インストールが完了しました」と表示されたらウィンドウを閉じてアプリケーションフォルダを開いてみよう。

アプリケーションフォルダを開いて上記画像のようにmacOS Big Surインストール.appが生成されていたら成功だ。

あとはこのインストーラーからmacOS Big SurをインストールしたりUSB起動ディスクを作ることが可能になる。

再び本ツール(gbiMacOS)を使用したい場合は下記コマンドをターミナルで実行してエンターキー。

cd gibMacOS
 ./gibMacOS.command

macOS Catalinaのインストーラーでエラーが出る場合

macOS Catalinaのインストーラーは実行すると「インストール.appアプリケーションが破損している」というエラーが出ることがある。

この場合は下記の手順を試したあと再度インストールを実行してみてほしい。

macOS Catalinaインストール.appを右クリックして「パッケージの内容を表示」をクリック。

SharedSupportフォルダを開く

パッケージの内容を表示して「Contents」フォルダを開くと「SharedSupport」というフォルダがあるので開く。

InstallInfo.plistを削除

「InstallInfo.plist」というファイルがあるのでこのファイルを削除してもう一度インストールを試してみよう。

もしそれでもエラーが出る場合、実際にアプリケーションが破損している可能性があるため、再ダウンロードを試すか、インストーラーを入れたデバイスに異常がないか確認してほしい。

MDSを用いないでBootable USBを作る方法

MDSを用いずにmacOSのBootable USB(起動ディスク)を作るにはここまでの手順で生成した「macOS xxx インストール.app」というファイルを「アプリケーション」フォルダに移動し、USBメモリをMacに接続してターミナルでコマンドを実行する。

USB起動ディスクを作るコマンドはmacOSのバージョンによって若干違うため、下記表を参照して頂きたい。

表の「MyVolume」という部分は自分のUSBメモリのボリューム名に置き換えよう。

macOSバージョンコマンド
Big Sursudo /Applications/Install\ macOS\ Big\ Sur.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
Catalinasudo /Applications/Install\ macOS\ Catalina.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
Mojavesudo /Applications/Install\ macOS\ Mojave.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
High Sierrasudo /Applications/Install\ macOS\ High\ Sierra.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume

この情報はAppleサポートサイトにも記載されている。

下記の例は実際にmacOS CatalinaのUSB起動ディスクを作る場合。

なお、ここでのUSBのボリューム名はBootableCatalinaとした。

sudo /Applications/Install\ macOS\ Catalina.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/BootableCatalina

USB起動ディスクを作るコマンドを実行して鍵マークが出たら管理者パスワードを入力しエンターキーを押し、続いて「Y」と入力してエンターキー。

Bootableディスクの作成が始まるので処理が終わるまで待とう。

「Install media now available at」または「Done」という文字列が出て処理が終わればBootable USBメモリの作成は完了。

あとはUSBメモリを挿したままmacOS起動時にOptionキーを押しっぱなしにしてMacを起動、または再起動したらディスク選択画面が出るの今回作ったBootable USBメモリを選択してインストールしよう。

なお、USBの起動ディスクにおいてもmacOS Catalinaのインストーラーを実行すると「アプリケーションが破損している」というエラーが出る場合があるため、その場合は前述の通り「パッケージの内容を表示」>「Contents」>「SharedSupport」にある「InstallInfo.plist」を削除して再度実行してみよう

ISOイメージを作る方法

本記事で生成したmacOSのインストーラーからISOイメージを作る方法は下記の記事をご参照頂きたい。

macOSのインストーラーからISOイメージを作る方法

まとめ

基本的に自由にmacOSのインストーラーを生成したい場合は本記事で扱った二通りの方法くらいしかないので、macOSのインストーラーを手軽にダウンロード、インストールしたい場合は参考にして頂きたい。