
通常MacではキーボードやTouch Barのメディアキー(再生ボタンなど)は「ミュージック(iTunes)」に割り当てられているが、Spotifyなど他のアプリを使用した場合はそちらに割り当てが移り、使用しているアプリに応じてメディアキーの割り当て先は変化していく。
本記事ではそうしたMacのメディアキーの割り当ての変化を無効化し、メディアキーを特定アプリにのみ固定する「BeardedSpice」という無料アプリを紹介。
INDEX
BeardedSpiceの概要

BeardedSpiceはあまり有名なアプリではないが、Macのメディアキーを掌握して特定アプリにメディアキーを固定(その他のアプリへのメディアキーの割り当てを無効化)できる無料アプリだ。
本アプリを自動起動するように設定しておけばMac起動時から常に特定アプリにメディアキーを固定することができるため、メディアキーをSpotify専用にしたり、例えミュージックアプリがアクティブであっても常にメディアキーの動作をSpotifyに割り当てるといったことが可能だ。
サポートしているアプリは以下の通り。
ただし「iTunes(ミュージック)」への割り当て固定・割り当て解除については動作が不安定なので、本アプリは主に「iTunes(ミュージック)」以外のアプリの割り当て固定・割り当て解除目的で使用した方が無難。
- iTunes(ミュージック)
- Spotify
- VOX
- Downcast
- VLC
また、Amazon MusicやTwitch、Last.fmなど多数のメディアサービスなどもサポートしている。
BeardedSpiceの使い方
1. ダウンロードから起動まで

BeardedSpiceの公式サイトに飛んだら「LATEST」をクリックして最新版のBeardedSpiceをダウンロードしよう。

初回起動時は上記のようなダイアログが出てアクセシビリティへのアクセス許可が必要になるので「システム環境設定を開く」をクリック。

システム環境設定が開くので左下の鍵アイコンをクリックしてロックを解除(①)し、「BeardedSpice.app」(②)にチェックを付けよう。

再起動が必要と出るので「OK」をクリックしてBeardedSpiceをメニューバーのアイコンから一度終了させて再度起動しよう。

なお、BeardedSpiceを起動していると頻繁に上記のような警告が出るが基本的に「OK」をクリックしていこう。
2. 設定(一般)

続いてメニューバーのBeardedSpiceのアイコンをクリックして「Preferences」をクリックしてBeardedSpiceの設定をしよう。

「General(一般)」の設定でまず「Launch at login」にチェックを付けて本アプリがMacの起動時に自動起動するように設定しよう。
また「Check for Compatibility Updates at Launch」にチェックを付ければ起動時に互換性のチェックが行われる。
ヘッドフォン(イヤホン)を使用している環境では「Pause playback when headphone is removed(ヘッドフォンが外された際にポーズ)」に好みに応じてチェックを付けよう。
3. 設定(メディアキー)

続いては肝となるメディアキーの設定だ。
上記画像のようにメディアキーを割り当てたいアプリにのみチェックを付けてメディアキーの割り当てを固定しよう。
ここでは「Spotify」にのみチェックを付けてSpotifyだけにメディアキーを割り当てている。
これによりメディアキーを押しても勝手にミュージック(iTunes)が起動したりすることはなくなり、メディアキーはSpotifyでのみ機能するようになる。

もしWebブラウズ中にWebサイトでのメディアキーの割り当ても解除したい場合は「Web」という項目のチェックを全て外そう。
4. 設定(ショートカット)

これは必須な設定ではないが、メディアキー以外の任意のキーを再生ボタンなどに割り当てたい場合は設定画面内の「Shortcuts」の項目からショーカットキーを設定可能だ。
5. メディアキーの割り当てが固定されたのを確認して完了

設定が終わったらメディアキーを押してメディアキーの割り当てが正常に固定されているのを確認して完了だ。
BeardedSpiceの効果を全て元に戻す場合

BeardedSpiceの割り当て解除や割り当て固定の効果を全て元に戻す場合はメニューバーのアイコンから「Quit BeardedSpice」をクリックしてBeardedSpiceを終了させたのち、Macを再起動する(Bearded Spiceの設定で自動起動をあらかじめ無効化しておこう)。